優しくて真面目だった夫。


子供とも一日中、遊んでくれたり、

私が妊娠中、夜中にトイレに起きると、夫は寝ぼけながら一緒にトイレについてきてくれました。


米軍は体育会系の超激務で、ジム通いもしていた夫は、夜は疲れていましたが、それでも私が転倒しないように、体を支えてくれました。




夫の勤務時間は朝7時からでしたが、


何故か毎朝5時に起きて、5時15分に出かけていく夫。


自宅から勤務地までは車で10分。


自宅を出るのが早すぎますよね。




夫はそんなに朝早く家を出て、

何をしていたのでしょうか。


それは…

朝ごはんと、仕事でした。




いくら乳幼児の子育て中とはいえ、アメリカでは専業主婦だった私。


夫の朝食を作らず寝ていることに罪悪感があった私は、夫がカフェテリアで朝食を食べることを申し訳なく思い、朝食作りを打診しました。



しかし夫は、

「君は僕の家政婦ではなく、僕の大切な奥さんだ。

しかも僕が仕事中に、家でひとりで、第三子を妊娠中に、二人の乳幼児をみてくれている。

君は眠れる時に、ゆっくり眠るべきだ。


僕は大人であり、朝食なんて自分で作ったり買ったりできる。


君は僕の妻であり、男性の世話係ではない。


むしろ夫である僕が女性の体をいたわる役目がある。」




特に年配の世代に男尊女卑がまだ少し残る沖縄出身の私は、なんて夫は優しいのだろうと思い、感謝をして、眠らせてもらいました。


夫は誰よりも早く出勤をして、一人で先に仕事をして、なるべく早く帰れるようにしてくれていました。


夫は子供、特に手のかかる幼児だった超活発な一番上の子供を可愛がっており、

この子に会いに早く帰ってきて、自宅のリビングや公園で走り回って遊ぶのが好きでした。


一番上の子は、3歳児健診で言葉遅れがあり、療育に通いました。(アメリカでは言語療法”Speech therapy”と呼ばれていました。)


その為、夫は早く帰宅して、上の子に手をかけてくれました。





しかしそんな優しい夫でも、

薬物依存症になる前の夫に対する違和感はありました。




3つ。