先日、ネットニュースでこんな見出しを見つけました。
記事の内容は、財務省が発表したところによりますと「国の借金」が2023年度末時点で、前年度末比26兆6625億円増の1297兆1615億円となり、過去最大を更新したとのことです。
私はこの記事を読みまして、あらためて前から疑問に思っていることが頭に浮かびました。
確か、今の日本の国家予算は114兆円くらいだから、借金はその10倍以上あるのか、本当にすごい数字だな・・・。でも、なんで日本は「破綻」しないのだろうという疑問です。
普通に考えまして、個人が年収の10倍の借金をかかえたら夜逃げか自己破産しかないでしょう。会社が売り上げの10倍の債務を負ったら、その会社は吹き飛ぶと思います。
返せるわけがない金額の借金を負ったら、当然首が回らなくなって国として破綻する(ギリシャやアルゼンチンのように)のでは?・・・と思うのですが、日本はそうはならないようです。今のところはですかね。
これはどんな「からくり」があるのでしょうか?本当に私もいい年をしまして「経済学」に疎くてお恥ずかしいかぎりです。
何かの記事で、日本の借金は国が日本銀行に対してしているだけ、家庭に例えればお父さんがお母さんに借金をしているだけで、要はお金を誰がもっているかが違うだけだから問題ないのです、というものを読んだ覚えがあります。
また、日本の経済力は世界が信頼しているから、国の借金となる「国債」を湯水のように発行しても、引き受け手(借金の引き受け手)に困ることはない。だから日本は破綻しませんよ、という記事も読んだ記憶があります。著しく誤解しているかもしれませんが。
日本の借金を示す指標になっています「普通国債残高」の推移を調べてみました。
私が小中学生でした1970年代、80年代は10兆円から90兆円くらいに増えていく感じです。
これが右肩上がりに増えていき、1995年頃には200兆円を超え、2010年には600兆円、2015年で800兆円、2020年には900兆円を超えていました。特に2000年以降の上がり幅がすごいです!
なんと、わずか50年あまりの間に、日本の借金の額は「100」倍に膨れ上がったようです!凄まじ過ぎる増え方ですね。あまりの増え幅に笑うしかありません。(;^ω^)
それではということで、「国家予算」の推移も参考に見てみました。1970年代は20、30兆円でしたが、1980年代後半には60兆円、1990年代後半のいわゆる「バブル崩壊」後には80兆円を超えました。
2000年代になると90兆円を超え、2009年には100兆円を超えました。2010年以降は前年を下回る年もあるものの、90兆円から100兆円の間で概ね右肩上がりで増えています。2019年以降は100兆円超えで推移しています。
ざっくりとグラフで変動を見まして、国家予算も国の「累積の借金額」も右肩上がりで増加しているので、まあ、自然な現象なのかもと感じました。
グラフを見比べまして「おや?」と思いましたのは、国家予算に占める国債発行の割合、つまり借金の占める割合が1990年代以降は2倍、3倍と拡大していることです。
この割合を見ますと、シロウト目には日本の国家財政は毎年「火の車」になっている印象は強く受けます。
正直言いまして、こんな天文学的な数字の借金など返済できるはずがないと思います。
ひたすら国債を発行しまくり、借金の問題は未来に先送りしていく、永遠にということになるのでしょうか・・・。日本がなくなるまで逃げ切るつもりですかね。笑
昨今は、小学生向けのお金や税金、国の財政について解説した本やマンガもいろいろ出ています。
今年はもっと興味を持って、まずは至極簡単なところから勉強しようと思います。そうすれば、日本の借金の「からくり」も少しは分かるかもしれません。(^_^)