【前々回のお話と前回のお話は下記からどうぞ】


夫の変化①



夫の変化②








【前回のあらすじ】


夫が私への態度が大きく変わったと感じる要因となった出来事がいくつもあり、夫は私と再構築したいのだろうと(夫は再構築とは思っていないが)わかった。






⚠️今回の内容は、一部ショッキングなものを含みます。


気分を悪くさせてしまう可能性がありますので、苦手な方は読み進めるのを御遠慮ください💦








夫婦円満、家庭円満だった頃のように、夫が帰宅する時間は早くなっていたが、週に一度は帰って来なかった。




帰宅しない始まりは、夫が私と子供たちが暮らす家に帰宅するようになってから、1週間後のことだった。





この日、夫の帰宅時間はいつも通り早くなっていて、22時を少し過ぎていたくらいだった。



今日の夕食のメインメニューは、ローフトビーフ。



子供たちには、サラダの上に丸めて焼いたさつまいもを。

私はサラダなら食べることができていたので、そのまま食べ、夫にはローフトビーフを上に盛りつけて配膳した。





夫はテレビを見ながら配膳された夕食を食べ、

私はその横、少し離れたところで座り、スマホを触りながら夫が食べ終わるのを待っていた。




テレビの音だけが流れ、夫との間には会話はなかった。


時折、夫が話しかけてきたことに対し、私は一言二言返して会話が終わっていた。




夫がご飯を食べ終わり、私が食器を片付けて洗っている間に夫はお風呂へ向かった。



お風呂から上がり、夫はまたリビングのソファに座った。


私はテーブルの上を拭いたり片付けている時、夫が話しかけてきた。






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久々にマッサージしてくれよ〜




「久々」と言うが、自分で決めて家にいなかったのは誰なんだろう。


そう思いながらも私は了承し、マッサージを始めた。




夫のマッサージを始め、少ししたら母からLINEが届いた。


夫がご飯を食べている間に、私は来週行われる子供の運動会について母と連絡を取り合っていたので、

私は夫に「ちょっと待ってね」と声を掛けてからスマホを手に持ち、返信を打った。





ほんの数分、私がマッサージを中断しお母さんに返信して、


マッサージを再開しようと、夫の方に手を伸ばした瞬間「もういいよ。」と、手を払われた。






夫はむくりと起き上がり、




「俺を馬鹿にするのもいい加減にしろ!!!」



と、いきなり激昂した。






夫は目の前にあったローテーブルを、思いっきり蹴り飛ばした。


その衝撃で、テーブルの足が折れた。





テーブルの上に置いてあった私のノートパソコン、


残っていたローフトビーフ、


その他ティッシュなどが吹き飛んでいった。




夫は飛んで行ったノートパソコンを持ち上げ、さらに部屋の壁の方へ投げた


ノートパソコンは鈍い音を立てながら壁に激突した。





あまりにも突然の出来事に唖然とする私と、


怒鳴り声をあげながら憤怒する夫




私の方をじろりと見る夫の恐ろしい形相に、私は声も出ないほど恐怖を感じていた。





「こっちは仕事で疲れてんだよ!!!何スマホ見てんだよ!!

お前らを生活させてんのは誰だ?あ??
俺が稼いだ金で生活してんだから俺に尽くせよ、なぁ?
俺を優先させるのが当たり前だろうが!!!!!」





そして、私の腕をグッと掴み、さらにこう言った。






「俺のこと労れよ。なぁ?

俺の優先順位が低いなんて、ありえねぇんだけど?

誰のおかげで飯食ってると思ってんだよ?あ??」






私は、ただ黙って聞いていた。





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仕事して疲れてるから早く寝たいし、身体痛いからマッサージしてほしいのにLINEピコピコやって、俺を後回しにするなんてふざけてる。

お前らなんてもう知らねえ。

養ってて、ばかみた。
俺は金を入れるマシーンじゃねえ。

もう明日から帰ってこねえ。
めんどくせー。




夫はそう言い捨て、私から腕を離した。



そのまま夫は立ち上がり、廊下に続く扉の方へ向かった。

リビングから出る前に、私が座っていた椅子を後ろから蹴ってから、リビングを出て行った。





心無い、夫の言葉の数々に、私はショックを受けていた。


ショック”というより“恐怖”だった。




掴まれた腕が痛い。




腕は掴まれたし座っていた椅子は蹴られたが、顔を殴られなくて良かった。




夫が激昂した時に必ずある、夫からの「誰のおかげで生活できてるんだ」という言葉。






私が悪いんだ。




夫を蔑ろにしたから。



先に私たち家族を蔑ろにしたのは夫なのに。


でも、夫からしたらそんなのは関係ない。






私の心は、負の感情でいっぱいだった。



私はリビングでただ1人、ボーッとしていた。