【前回のお話は下記リンクからどうぞ】










【前回のあらすじ】


夫は子供たちにおもちゃ(安い海外製品)を買った翌日から、家出する前のように普通に帰ってくるようになった。


夫の変化は、自宅に帰ってくるようになっただけではなく、私への態度も変わった。










ショッピングモール後の出来事の他に、私への態度が大きく変わったと感じる出来事の2つ目。






私は今まで観たことがなかった『ハリー・ポッター』に興味を持ち、シリーズをゆっくり見て行こうと思い第1作目を観始めた。




映画を1人でゆっくり観ることができる時間は、子供たちが寝静まったあと。


夫が帰宅するまでだ。





子供たちを寝かしつけ、一通りの家事を終わらせた後

21時30分頃に観始めた時、夫から「これから帰る!」と連絡が入った。




家出する前は0時を過ぎて帰宅することが多かったが、家に帰ってくるようになってからは23時を過ぎる前に帰宅する方が多くなった。





出来たてのご飯を出せるよう、夜食作りを進めていると、連絡から約30分ほどで夫が帰宅した。




映画はキッチンの位置からでも見えるため、私はご飯を作りながら、テレビをつけっぱなしにしていた。



リビングに入ってきた夫は「ただいま〜」と言いながら、テレビの方を見た。





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ハリポタ!?何で今さら




観ていることに気付き、夫は私にちゃちゃを入れてきた。


受け流しつつ、私はご飯の盛りつけをしていた。





夫は私の近くにきて、目を細めてこう言った。





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俺も魔法が使えるんだよ。




このノリに付き合わないと、と思い私も乗っかって返す。




どんな魔法?

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すると、夫は私の目を見つめながら






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お前が俺を好きになる魔法だよ。





指パッチンしながら、キザなセリフを言う夫に対し「気持ち悪い」という感情しか湧かなかった。







約1ヶ月ほど前に



「離婚する」


「お前を女として見られない」



と言った人とは思えないほどの変わりようだった。




そして、私や子供たちを突き放したこの人に対して嫌悪感を抱いている今、

「かっこいいだろ?」自分に酔っている夫イタイと思い、目も当てられなかった。






夫は、私と仲が良かった頃に戻りたいのかもしれない。


もしくは、今でも私が夫を「かっこいい」と思っていると勘違いして、こんなイタイ行動をとっているのだろう。




夫は私だけでなく、大事な子供たちの気持ちも踏みにじった。


その罪の大きさは、計り知れない。



私が不倫に気付いていないと思っているとはいえ、こんな見え透いた、あからさまな態度をとっている夫に対してプラスな感情が湧くことなんてありえなかった。






ただし、一連を通して良くなったことと言えば


立て続けに夫からの気持ち悪い行動に対して、私は塩対応だったため、

私の気持ちが離れていることに夫は気付いてしまったのかもしれない。





この後、私が今よりさらに精神的に追い詰められる事件が起きた。