♪ リンク先は、202年前の1817年にパリ訓盲院のギリエ校長(校医)が著した『Essai sur l'instruction des aveugles, ou Exposé analytique des procédés employés pour les instruire』(盲人教育についての論考、あるいはその教育方法の分析的説明)の無料版電子書籍です。
202年前、まだルイ・ブライユの6点点字が生まれていない頃の校長で、「きびしい先生」のイメージが(伝記やコミックなどを通して)いつのまにか私のなかに否定的に居座っている。凸字に固執した古さがあったとしても、いわゆる墨字の読み書きを「厳密に教えようとした」存在として、時空を超えた観点で捉え直してみる余地はないのだろうか。
200年を経て、デジタル化などを通した墨字の理解や駆使が射程に入り、点字の未来についても新しいレベルの検討を求める声も聞かれるこの局面で、螺旋的発展的な歴史吟味の一環として考察すればギリエから拾いあげることのできる知見もあるのではなかろうか。彼の本のなかにあるさまざまな絵、例えば、文字学習の教具、文字指導における教師と盲生の位置、各種職業教育の様子などには、磨き直せば宝石になるものもあるのではないか。
フランス語のまったくできない者の、妄想かもしれないが。
(Sébastien Guillié 日本の子どもを対象にした本では、ギリエとも、ギリュとも書かれている。)