ジルコニウムの指輪とチタンの指輪の違い | 【金属アレルギー専門】TOKYO DIAMOND 代官山指輪工房

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 金属アレルギーでも美しい結婚指輪を着けたい!
 そんな方の為に、9種類の素材から選べるオーダーメイドリングをお作りしています。

ジルコニウムとチタンの指輪を選ぶメリットは、その美しい色だと思います。


チタンとジルコニウムは、その性質として非常に似ています。

ただし、指輪にする場合、少しずつ異なる部分があり、その違いをひとつずつ説明してゆきたいと思います。



【重さについて】

ジルコニウムの方が重いです。
チタンの密度4.5に対して、ジルコニウムの比重は6.5です。

こう見ると、約1.5倍ということになりますが、比較として銀は10.5、金は19.3、プラチナは21.5ですから、どちらも貴金属に比べて、ずっと軽いということが言えます。

より軽い指輪を選びたい場合は、チタンがおすすめですね。



【価格について】

オーダーメイドでお作りする場合、
チタンはリング1本3万円から10万円ぐらいです。
ジルコニウムはリング1本6万円から15万円ぐらいになります。

ただ、チタンの指輪は、amazonなどでももっと安価な既製品が購入できます。



【色の美しさ・バリエーションについて』

美しさというのは、感覚的なものなので、一概には言えないのですが、ジルコニウムの方がチタンよりも多彩なバリエーションの発色ができます。

チタンが、ブルー、ライトブルー、イエロー、ピンク、パープル、ぐらいまでしか鮮やかに発色しないのに対し(これ以上の膜厚の色は、少し濁った色になります)、

ジルコニウムは、ブルー、ライトブルー、イエロー、ピンク、パープル、さらにビビッドブルー、ブルーグリーン、グリーン、ライトイエロー、ライトピンク、というように次の周期の鮮やかな発色ができます。

発色の原理は同じ、酸化皮膜の光の干渉による発色なので、色の美しさは同じです。




【色の耐久性について】

どちらの発色も、金属表面に発色皮膜を形成して発色しているものなので、永久的なものではないのですが、性質が異なるので色の耐久性(色の長持ち度)が異なります。

色の耐久性は、発色被膜の硬さに依存しています。ジルコニウムの発色被膜の方が、チタンの発色被膜よりも硬く長持ちします。(当方比較2~3倍)

ただし、チタンの青色だけは、別の方法で硬い被膜をつくることができるので、ジルコニウムの青色よりも、長持ちします。(当方比較約2倍)

なので、青色を選ぶ場合だけはチタンのほうがいいけれど、その他の色を選ぶならジルコニウムがいいと言えます。




【硬さ・丈夫さについて】

チタンとジルコニウムの丈夫さは、ほぼ同じぐらいです。

ビッカース硬度という硬度指標ではどちらもHV180前後。プラチナのビッカース硬度がHV60〜70ぐらいなので、2〜3倍近い丈夫さです。




【地金の色味について】

発色していない状態の、地金そのものの色味は、チタンとジルコニウムは、ほとんど見分けがつきません。プラチナやシルバーと比べると、ややダークな銀色です。

また、チタン、ジルコニウムともに、長年の経年変化で、わずかに薄いアメ色の着色(変色)が起こります。これは表面の酸化皮膜が厚くなる事による着色です。チタンの方がアメ色の着色は、やや早く進行する傾向にあります。




【交換市場、2次市場について】

そもそも結婚指輪に交換価値を求めることはナンセンスだと思いますが、結婚指輪は「指に残る財産」という考え方の国もあるから参考までに、お伝えします。

どちらも2次市場が確立されているわけではないので、交換価値は、ほぼ0円です。




【稀少性について】

ジルコニウムの方が稀少です。

チタンは、地球で9番目に多い元素で、レアメタルの中ではかなりありふれた金属です。

ただチタンを単離するためにコスト(=電力)が高いので、レアメタルとして扱われています。

一方で、純金属のジルコニウムはとても稀少です。

ちなみにジルコニウムの酸化物であるジルコニアはセラミックや模造ダイヤとして市場に多く出回っていますが、純金属のジルコニウムは単離のコストが非常に高いためジルコニアよりもずっと高価です。




以上、いろとりどりの発色を楽しむリングならば、チタンを選ぶよりもジルコニウムがおすすめです。


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