「虫けら」と“グサーノ(gusano)” | MARYSOL のキューバ映画修行

MARYSOL のキューバ映画修行

【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
★「アキラの恋人」上映希望の方、メッセージください。

昨日(7月6日)の朝ドラ「らんまん」に、また拙ブログで取り上げたい“テーマ(言葉)”が出てきました。

「虫けら」という蔑称です。

 

キューバでは“革命的でない国民”は「虫けら(グサーノ)」と呼ばれ、蔑視されがち。

この現象は、よく分かりませんが、1980年のマリエル事件の頃に顕著だったようです。

 

でも“革命的”って、どういう人を言うのでしょうか?

“革命的”でない人は軽蔑されて当然?

 

私はそういう風潮は嫌だし、怖い。

でも、怖いから“虫けら”と呼ばれないよう細心の注意を払い、自分を偽ってしまうに違いない。

 

そんなわけで、田邊教授に「小学校も出てない虫けらが何を言っても無駄だ」と言われて落ち込んでいる万太郎に言った、佑一郎の言葉に感動しました。

 祐一郎@らんまん

「らんまん」万太郎に光明?佑一郎“虫けら”発言に憤慨&助言 ネット胸熱「ズッ友」寿恵子は連日のふて寝(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

 

「教授の言うところの『虫けら』らが、この国を変える底力を持っちゅうがじゃ」

 

そうじゃ、そうじゃ!

『らんまん』がもしキューバで放映されたら、私のような“虫けら”たちは、どんなに勇気づけられるだろう!

 

ところで、「“虫けら”という侮蔑表現を最初に使ったのはヒットラーで、ユダヤ人をそう呼んだ」と、先日イアン・パドロン監督が自身のYoutubeで言っており、その時の対談相手の作家アビリオ・エステベスも肯定していましたが、そうなんですか!?

 

私は「虫けら」と聞くと、いつも「一寸の虫にも五分の魂」という言葉が浮かびます。