先日内輪でハバナの街の「落書き」が話題になったので、この機会に紹介していこうと考えています。
第1回目は、2+2=5
この数式の意味がすぐ分かる方は、ジョージ・オーウェルのディストピア小説「1984年」を読んだことがある方ですね。
そう、そこには次のような一節があります。
「自由とは2+2が4であると言える自由である」
(親指を折り、他の指4本を伸ばした左手を見せ)
「もし党が4本ではなく5本だと言ったとしたら― さて何本だ?」
要するに〈どんなに自分が納得できなくても、党の意見に異を唱えてはならない。→ 自分の理性や感性を欺かねばならない〉ことを表しています。
日本にはまだ「2+2=5」という落書きは出現していないと思いますが、最近の政治とマスコミの劣化は、マジで「新しい戦前(全体主義)」の前触れのように思え、心配でなりません。
落書きに見るキューバ人の反骨精神、アーティストの批判精神には希望(可能性)があります。
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