7月最初の週末、ハバナでは、ミゲル・コユーラ監督を中心とするプロジェクト=日本アニメ修復版上映会が行われている。
このプロジェクトは、1970年代から90年にかけてICAIC(映画産業庁)が配給したアニメ作品をデジタル化し、ICAICに保存されていたサウンドトラックとシンクロさせ、再上映会を行うというもの。
最初の上映会は2018年で、作品はキューバで伝説化した日本のアニメ『Voltus5/超電磁マシーン ボルテス5』。これは、コユーラ監督自身の長年の夢で、個人的なプロジェクトだった。
が、これを機に、ICAICには1970年代から90年に配給した外国アニメのサウンドトラックが多数保管されていることが(マリオ・ナイトー氏を通じて)判明。
翌2019年には、『Yaltus/宇宙戦士バルディオス』と『テクノポリス21C』が、ホセ・ガリーニョ氏(ICAICのポストプロダクション部所属)によってデジタル修復され、音声のシンクロをコユーラが行い、上映会が催された。
2020年には、前述の3本に『サイボーグ009』が加わり、シネマテークで特集上映が行われた。
70年代~90年代の日本アニメ(復元)上映会 | MARYSOL のキューバ映画修行 (ameblo.jp)
さて、本プロジェクトは今年が最後となるそうだ。
新たな修復版上映作品は2本。
『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』
そして、『最後のユニコーン』(制作国:米国・日本/1982年/75分)
本作は米国=日本合作だが、日本未公開。
こちらのブログによると、スタジオジブリの前身のトップクラフトの製作。
尚、コユーラは、映像とサウンドトラックのシンクロだけでなく、『バルディオス』『サイボーグ009』『火の鳥』では、キューバではカットされていたシーンを復元させた。
参照記事(写真も)
Para Decir Adiós... Un Recuento Necesario - Havana Times en Español (havanatimesenespanol.org)
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