キューバの実力派俳優にして舞台演出家、ISA演劇科教授も務めていたアレックス・ディアス・デ・ビジェーガスが去る24日、56歳の若さで亡くなりました。
死因は公表されていませんが、癌?を患っていたようです。
日本では滅多に公開されないキューバ映画ですが、幸い『ゾンビ革命』(主役ファン)や『エルネスト』(ホアキン役)、『レッド・ゾーン(カンガンバ)』に出演しています。
『ゾンビ革命』のアレックス
私が初めてスクリーンで彼を見たのは、『El cuerno de la abundancia』でした。
脇役でしたが、“チョット変な人”を演じていて、ビジュアル的に強烈なインパクトを受けると同時に、役柄のせいか”きもい”印象をもちました(申し訳ない)。
次に彼を観たのは『Larga distancia』。メインキャラクターの一人で、しかも〈寡黙なベース奏者〉という前とは真逆のイメージに衝撃を受け、がぜん注目するようになりました。
彼がブレイクしたのは、やはり『ゾンビ革命』のせいでしょうか?
いずれにせよ、近年のキューバ映画に無くてはならない俳優さんだったので、早すぎる死が残念でなりません。
心からご冥福をお祈りいたします。