『だれもが愛しいチャンピオン』(スペイン映画) | MARYSOL のキューバ映画修行

MARYSOL のキューバ映画修行

【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
★「アキラの恋人」上映希望の方、メッセージください。

だれもが愛しいチャンピオン (2018年/スペイン/118分)

監督:ハビエル・フェセル

オフィシャルサイト:http://synca.jp/champions/

ただいま上映中!


トレーラー

 

上のトレーラーを見て頂ければ、ストーリーの紹介は不要。
ですが、私なりの要点を加えて、紹介するとー

 

プロのバスケットボール・チーム「エストゥディアンテス」のサブコーチ、マルコ・モンテス(ハビエル・グティエレス)は、能力は高いのに、性格(短期で横柄)と身長に問題あり。
ある日、駐車違反を咎められ、頭に血が上った状態で試合に駆け付け、ヘッドコーチと喧嘩。挙句に飲酒運転を起こし、解雇される。

裁判の結果、90日間の社会奉仕活動を命じられ、知的障がい者のためのバスケットボール・チーム「アミーゴス」の監督を嫌々ながら務めることになる。

 

知的障がい者にとって〈チームになる〉ことは〈助け合うこと・社会活動〉を学ぶこと。
だが、“健常者”でない人たちをどう指導すれば良いのか? マルコの悪戦苦闘が始まる。

 

と同時に、彼は別居中の妻、ソニア(アテネ・マタ)とのチームワークの見直しも迫られていた。
高齢出産に伴うリスクを恐れるマルコは、それでも子供を欲しがる妻に向き合えないでいたからだ。

 

さて、妻の助力を得て〈アミーゴス〉と過ごす90日間のドラマ!
強烈な個性が生む〈笑い〉と、心ゆさぶる感動の〈涙〉を通して、最も成長する(=最も学ぶ)のは誰か? 
それに気づくとき、きっと私たち自身も成長しているはず。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Marysolよりもう一言

自分が“健常者”だと思うと、障がい者に対してつい〈上から目線〉になりがちですが、マルコもソニアもそれぞれハンディ(身長、年齢、性格などなど)を抱えているし、グローバルな観点から見たら、極東の島国に住む日本人なんてハンディだらけ!

でも、ハンディは個性でもある。

「みんな違って、みんな良い」

「だれもが愛しいチャンピオン」

そう言える(弱者に優しい)社会や世界を作っていきたいものです。

 

*トリビア:キーワードは「サブ」?

 サブコーチのマルコ、 マリンは「サブマリン」という名前の方が良かった(笑)。

 そして、もうひとつの「サブ」は、映画を見てのお楽しみ。

 

☆ ヘスス・ビダル(マリン役)の「ゴヤ賞・新人男優賞」受賞映像 (彼の場合は視覚障碍者)

 

★お薦めサイト
とても中身の濃い監督インタビュー(映画に託す信頼にも共感!)
https://www.youtube.com/watch?v=r9PopgebR4k

 

※ 追加記事:公開記念トークイベント(2019年11月25&26日)@セルバンテス文化センター東京

  https://ameblo.jp/rincon-del-cine-cubano/entry-12566009297.html