『ノーバディ』上映妨害 | MARYSOL のキューバ映画修行

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キューバ時間の15日夜8時に予定されていたミゲル・コユーラ監督のドキュメンタリー映画『ノーバディ』上映会。

だが、会場のギャラリーに行く道が、公安と警察によって封鎖され、40人以上を数えた参加者のみならず監督さえも通ることを許されなかった。監督が理由を尋ねても、明快な返答は得られず。
会場へ向かっていた人々は身分証の提示を求められた。それを係員がリストに記載されている名前と照合していた。

コユーラは、監督として検閲をした政府を非難。創作者たちに向けて、作品においてだけでなく、人生においても断固たる姿勢を取ることが必要だと訴えている。

(以上、数時間前にFBに投稿されたコユーラ監督の報告から)


予定されていた上映会の案内

 


 

4月15日(土曜日)8pm
『NADIE(ノーバディ)』(ミゲル・コユーラ監督)上映会
 ゲスト:ラファエル・アルシデス
 場所:ギャラリーEl Círculo
 住所: Calle 10 #316 e/13 y 15, Vedado

 

2017年ドミニカ・グローバルシネ・フェスティバル最優秀ドキュメンタリー作品

 

「アルシデスは、誰もが認める明晰さをもって振り返る。キューバ革命について。不都合なアーティストであることについて」    イスマエル・マリネーロ(エル・ムンド)

 

誠実さと引き裂かれる思いから繰り出される濃密な言葉からは人間的で深いリリシズムが伝わってくる。

内外のあらゆる組織から完全に独立した形で作られた本作は、低コストながら、人間味豊かで、詩的で、話法、サウンドデザイン、コラージュを含む手の込んだモンタージュなど、最少の手段を巧みに使いこなしており、映画的に非常に質が高い。   アルフォンソ・キニョネス(エル・ディアリオ・リブレ)
 

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 事件の顛末と意見を述べるミゲル・コユーラ監督(4月22日 動画を追加)