邦楽新曲レビュー -43ページ目

HIGH and MIGHTY COLOR『Remember』

Remember
HIGH and MIGHTY COLORの14thシングル。結婚を機に脱退が決まっている紅一点ヴォーカル、マーキーが参加するラスト・シングルで、卒業ソングとラブソングが情熱的に奏でられている。
DREAMS COME TRUEの中村正人と29歳差で結婚、2008年いっぱいでHIGH and MIGHTY COLORを卒業することを発表したマーキー。そんな彼女の決意を後押しし、笑顔で送り出したいというメンバーの精一杯の気持ちを込めたというマーキー参加のラストシングル。今作は、ヘヴィなバンドサウンドに、マーキーの凛とした歌声でメロディアスに歌い上げたハイカラらしいロックナンバー。ユウスケのデスヴォイスも冴えてますね。切ないけど前向きで、ハイカラらしいパワフルなミクスチャー・サウンドに仕上がっています。サビのメロディがレベッカの『フレンズ』をちょっと彷彿とします。
カップリング『花ふぶき』は、ゆったり歌い上げた卒業ラブソング。マーキーの優しい歌声が響くミディアムナンバー。また、アニメタイアップでいきなり売れたデビューシングルのリミックス『PRIDE LIVE MIX 2008』も収録。元々ソロでいつかは離れるとは思ってたけど、ハイカラってマーキーがいなくなったら、どうするんだろう。11/26にベストアルバム『BEEEEEEST』をリリース予定。
GyaO 音楽(~11/12)やYahoo!動画(~11/14)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。10/15リリース。

東方神起『呪文-MIROTIC-』

呪文-MIROTIC-(DVD付)
東方神起の通算24枚目のシングル。韓国でリリースした4thアルバムから、リード・ナンバーを日本語Ver.で収録。日本、韓国に加え、アジアにもムーヴメントを広げる彼らの着実な成長が感じられる。
いまや日本のみならずアジア中で大きく盛り上がっている東方神起(トウホウシンキ)。前作から約3か月ぶりとなる今作は、韓国にて2年ぶりにリリースした4thアルバムのリード曲を日本語バージョンにしたもの。重低音が響くクールなデジタル・サウンドのトラックにラップも取り入れた、K-POPなダンスチューンに仕上がってます。BoAのアメリカデビュー曲『Eat You Up』の作曲チームRemee/Troelsenの参加も話題。いかにもK-POPな曲を出せるぐらい固定ファンが強いんでしょうね。個人的には、爽やかなJ-POPな曲より好きです。5人のセクシーなヴォーカルが絡み合ったR&Bチューンということなんですが、一人苦手なヴォーカルの方が。おそらく関根勤さんがモノマネをするユンホかな。
カップリングは、シングルになった人気バラードのデジタルなリミックス『どうして君を好きになってしまったんだろう?-THE LEVEL remix-』を収録。デスチャやテリ・ウォーカー、日本でも安室ちゃんやクリケイに楽曲を提供しているシルヴィア・ベネット・スミスらが作曲&編曲を手がけているだけあり、日本的切なさのツボを押さえつつ、東方神起の美しいハーモニーも存分に生かした失恋ソング。
GyaO 音楽でPVフル視聴できます。(~11/5)Yahoo!動画では特集中。(~未定)試聴はコチラです。10/15リリース。

alan『RED CLIFF 〜心・戦〜』

RED CLIFF~心・戦~(DVD付)
映画「RED CLIFF」主題歌。「地球を創る5大要素」をテーマとした5ヵ月連続リリース・シングルの第4弾は、映画のテーマでもある「勇気」「友情」そして「愛」を訴えつつ、シンガーalanのテーマでもある「愛と平和」が表現されているバラードソング。
中国四川省美人谷出身のチベット族シンガー、alan(アラン)の6thシングル。「地」「空」「風」「火」「水」という地球構成5大要素テーマシングルのうち、今回は「火」をテーマにした楽曲。映画界の巨匠、「M:I-2」のジョン・ ウー監督が描くアクションアドベンチャー超大作映画「RED CLIFF」の全世界主題歌になっています。「三国志」の「赤壁の戦い」を映像化した制作費100億円の映画で、avexが社運を賭けて宣伝してますね。年月を経て今尚変わらぬ人間の想いを壮大なメロディに乗せて、哀愁を帯びた透明感溢れる歌声で情感豊かに歌い上げたバラードナンバー。悲しみを表現した静かなイントロから、大陸を表現した壮大なサウンドに展開する迫力は、さすが映画音楽という感じです。alanの魅力であるチベット民謡の歌唱によるフェイクも入ってます。
カップリング『心・戦 ~RED CLIFF~』は、既に6月に中国で発売されている中国語の歌詞バージョン。母国語なので安定感がありますよ。壮大に世界平和を歌ったデビューシングルのオーケストラバージョン『明日への讃歌 ~Orchestra Version~』も収録。カップリングも映画音楽のような壮大なサウンドとalanの歌唱力に圧巻。やっぱり、普通のJ-POPを歌わせるのは勿体ない逸材ですね。恵みの雨(DVD付)でも、avexのリリースラッシュに食傷気味。この勝負曲に合わせたんだろうけど、失敗かな。11/12には7thシングル『恵みの雨』をリリース予定。
GyaO 音楽(~未定)やYahoo!動画(~未定)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。10/15リリース。

土屋公平 featuring 伴都美子・大黒摩季・中島美嘉・浦嶋り…『MUSIC FLOWER』

MUSIC FLOWER
元ストリートスライダーズのギタリスト、土屋公平が始動したプロジェクトの第1弾シングル。中島美嘉、伴都美子、大黒摩季、勝手にしやがれなど豪華ゲストを迎えた華やかなパーティ・チューンに仕上がっている。
フジテレビ系「新堂本兄弟」にレギュラー出演中の土屋公平が、Charaとの共演など行ったTHE 99 1/2・仲井戸麗市とのユニット麗蘭以来となる新プロジェクトを始動。デビュー25周年を祝うソロシングルとなる今作は、伴都美子(Do As Infinity)、大黒摩季、中島美嘉、浦嶋りんこ(ex.FUNK THE PEANUTS)、島津ナディア、勝手にしやがれ、DJ HASEBEという豪華ゲストを迎えたカラフルなパーティー・ロック・チューン。サウンドパートナーのDJ HASEBEが参加したトラックに、勝手にしやがれのホーン隊のイントロで始まり、個性ある5人の女性ヴォーカル、そして本人のギタープレイが冴えるファンキーでカッコいい仕上がり。個人的に気になったのが、Do As復活の伴ちゃんのパートとDJ HASEBEによるスクラッチプレイ。独特のグルーヴ感を際立たせた賑やかで楽しい曲になってます。
カップリングは、土屋公平ワールド全開のスペーシー&ファンキーなギターインスト『Sexy Invader(Fly Again)【Guitar inst】』、The 99 1/2で96年にリリースの『チャラのブギーシューズ』以来の共演となるCharaをフィーチャーしたセッション曲『Soul Ryder / 土屋公平 featuring Chara』を収録。グルーヴィーなサウンドにCharaのアンニュイなヴォーカルが乗ったアップナンバー。アグレッシヴな3曲共、オススメです。
GyaO 音楽(~11/5)やYahoo!動画(~11/30)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。10/15リリース。

SunMin『Will』

Will
綾瀬はるか主演の映画「ICHI」主題歌。どんな逆境にあっても、大切な人を信じる力があれば克服できるというテーマのラブソング。 映画「ICHI」の放つメッセージと共鳴し、類まれな歌唱力をもつSunMinのシンガーとしての実力が示された名バラードの完成。
SunMin thanx Kubota名義で、久保田利伸と歌った映画「日本沈没」の主題歌『Keep Holding U』でデビューした韓国から来たアジアの歌姫、SunMin(ソンミン)。映画「日本沈没」以来となる映画タイアップ。深い絶望から這い上がり、明日への生きる希望を歌った、映画に相応しい壮大なスケール感のあるバラードナンバーに仕上がってます。切なくも力強い歌声が胸を打ちます。SunMinて、BoAちゃんと被りますね。日本語の発音も上手いです。
カップリングは、カヴァーミニアルバム『COVER GIRL』にも収録された映画「ボディーガード」挿入歌だったホイットニー・ヒューストンのカヴァー『I Have Nothing』、5曲目に映画劇中で綾瀬はるか演じるヒロインの市(いち)が歌う子守唄をSunMinが歌った『市の子守唄』を収録。『I Have Nothing』はかなりソウルフルでパワフルに歌い上げてます。
試聴はコチラです。10/15リリース。

新垣結衣『赤い糸』

赤い糸 <通常盤>
新垣結衣の2ndシングルは、レーベル仲間でもあるコブクロの初期の名曲『赤い糸』のカヴァー。亀田誠治のアレンジにより、オリジナルとは異なる味わいが演出されている。
昨年12月に『そら』で念願の歌手デビューを果たした、映画やドラマ、CMでも絶好調のガッキーこと新垣結衣のニューシングル。コブクロのカヴァーとなる今作は、コブクロがストリートライブを始めた頃から、ずっと大事に歌い続けてきているという純粋な恋愛を描いたラブソング。アレンジは東京事変の亀田誠治が手掛け、コブクロバージョンとはまた違った、落ち着いたサウンドの温かいミディアムナンバーに仕上がってます。付き合い始めて2ヶ月で一度は離れてしまった恋人同士が、赤い糸にたぐり寄せられるように、もう一度二人で歩み始めるというハッピーエンドの物語風の内容。アコースティックな音色にガッキーの穏やかな歌声が乗って、切ないのにホッとできます。口ずさみたくなるメロディですね。ガッキーは決して上手くないし細い声だけど、男性の気持ちを女性が歌う新鮮さと可愛さでカバーしてる気がします(笑)最後のメッセージも刺さりました。
カップリングは、メレンゲのクボケンジさんが作曲し、本人が作詞した優しい歌声が響く叙情的なラブソング『つないだ手』、広沢タダシさんが作曲した切ないミッドナンバー『あいたい』、自然体でラフに歌った1番のみのアカペラバージョン『赤い糸(naked voice ver.) 』を収録。アカペラも悪くないですよ。カップリングも私の好きなアーティストからの提供曲なので、オススメ。時の足音 特別限定盤 <10YEARS EDITION>10/29にリリースされるコブクロ結成10周年をテーマにしたニューシングル『時の足音』に原曲となる『赤い糸』も収録予定。
GyaO 音楽(~11/3)やYahoo!動画(~11/3)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。10/15リリース。

SoulJa × Misslim『記念日・home』

記念日・h o m e(DVD付)(初回限定盤)
SoulJaのニューシングルは謎の女性アーティスト、Misslimとの共演作。89年のヒット曲『ANNIVERSARY』をサンプリングし、新たなラップとメロディを加えている。「おかえりなさいといえることの幸せ」が伝わる感動のナンバー。
『ここにいるよ feat.青山テルマ』『そばにいるね 青山テルマ feat.SoulJa』という美メロ・ラブソングを立て続けにヒットさせたSoulJa(ソルジャ)。謎の大物アーティスト、Misslim(ミスリム)を迎えた、有線問い合わせ1位だった話題曲。引き続き、プロデューサー川添象郎、サウンド・プロデューサー佐藤博のコンビが手掛けてます。ユーミンによる1989年の名曲『ANNIVERSARY』のサンプリングに、MisslimのヴォーカルとSoulJaのラップが融合。感動的な旋律に、日常のさりげないひとときや小さな幸せの大事さを表現したメロウチューン。Misslim=ユーミンだと思いますが、セルフカヴァーというより新たなメロディと歌詞が加わり、新しい魅力を放ってます。聴き覚えのある原曲のメロディを使うことで、ユーミン世代や新しい世代にアピールするにはいいですね。
『home』は、『記念日』に続く「♪おかえりなさいといえることの幸せ」という共通のテーマを持ったリレーソング。『ANNIVERSARY』を前面に押し出した『記念日』に対し、SoulJaのラップ、Misslimのヴォーカルによりフォーカスした親密さが溢れるメロディアスなミディアムナンバー。『記念日』より軽快ですね。2曲でひとつの作品になってます。
GyaO 音楽(~11/12)やYahoo!動画(~11/8)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。10/15リリース。

いきものがかり『プラネタリウム』

プラネタリウム
NHK総合ドラマ「キャットストリート」主題歌。11枚目となるシングルは、都会的な薫り漂うミドル・チューンが展開されており、彼らの持ち味である強いメロディと切なく温かい詞、そしてリスナーの胸に届く真っ直ぐな歌声が心地よい仕上がりとなっている。
ブルーバード人気アニメ「NARUTO-ナルト- 疾風伝」OPテーマでオリコン初登場3位となった前作の疾走感のあるバンドサウンドが心地いいサマーチューン『ブルーバード』の大ヒットも記憶に新しい、いきものがかり。早くも今年3枚目となるニューシングル。今作は、「花より男子」の神尾葉子による同名マンガが原作で、谷村美月、勝地涼が出演するドラマの主題歌としてもお馴染みですね。星空が広がるようなストリングスが美しく響く、秋にぴったりな叙情的かつどこか温かな旋律が魅力的なミッドチューン。悲しみを感じながら前に進んでいく気持ちがじんわりと伝わりますね。本当に痩せちゃったリーダーこと水野さんの作詞・作曲。私も最近お気に入りのQ;indivi(キュー・インディヴィ)の田中ユウスケがアレンジとプロデュースを担当したことでも話題です。
カップリング『Happy Smile Again』は、NHK総合「スタジオパークからこんにちは」テーマ・ソング。今年の4月から毎日スタパで流れていたのでCD化が待ち遠しかった、女の子の日常を綴った明るいポップチューン。聴くだけで、元気になれます。初のライブ音源『帰りたくなったよ-こんにつあー!! 2008 LIVE ver.-』も収録。私もツアーに参加したので、思い出深い。『Happy Smile Again』の方を楽しみにしてましたが、『プラネタリウム』もジワジワ沁みるので、秋の夜長にぴったり。気まぐれロマンティックフジテレビ系ドラマ「セレブと貧乏太郎」主題歌になている『気まぐれロマンティック』を12/3にリリース予定。
GyaO 音楽(~11/19)やYahoo!動画(~11/7)でPVフル視聴できます。『ブルーバード』も。試聴はコチラです。10/15リリース。

The Birthday『涙がこぼれそう』

涙がこぼれそう(初回限定盤)(DVD付)
チバユウスケ率いるロック・バンド、The Birthdayの6thシングル。ヴォルテージぎりぎりの疾走感、巧妙なウェイヴ感、それでいて胸をかきむしるようなメロディ・ラインが魅力の、彼らの代表曲となるであろうナンバー。
元thee michelle gun elephantのチバユウスケ(vo&g)率いる4人組ロック・バンド、The Birthdayのニューシングル。今年のFUJI ROCKでも披露されていた今作は、ハードなバンドサウンドの中にセンチメンタルなストーリーを織り込んだ誰もが歌えるポップチューンに仕上がってます。ストレートなタイトル通り、泣きの男臭いラブソング。結成3年目をむかえた4人の勢いを感じます。
カップリングは、単調な暗くて想いループに「マヨネーズの鼻歌」が気になる『レイニー・レイニー』、女性の名前シリーズ?のひねくれた歌詞の気だるいナンバー『テディ、ちょっと悪い』、エモーショナルなヴォーカルが響く激しいロックナンバー『ゴースト・スウィート・ハート』を収録。あんまり評判の良くないカップリングの3曲はシングルのみで聴けます。個人的には『テディ、ちょっと悪い』が好き。NIGHT ON FOOL(初回限定盤)(DVD付)11/12に3rdアルバム『NIGHT ON FOOL』をリリース予定。
GyaO 音楽(~11/12)やYahoo!動画(~11/14)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。10/15リリース。

小柳ゆき『we can go anywhere』

we can go anywhere(初回限定盤)
小柳ゆき名義のシングルとしては『誓い』以来、約2年ぶりとなる作品。タイトル曲は本人が作詞作曲を手がけたナンバーで、彼女の等身大の気持ちが力強く歌われている。
1999年に現役女子高生シンガーとしてシングル『あなたのキスを数えましょう ~You were mine~』デビューした、小柳ゆき。ユニバーサル移籍第1弾シングル。Rehab-女神たちの休息-今年2月にYuki-Kとして、一応覆面でリリースしたエイミー・ワインハウスのカヴァー『Rehab-女神たちの休息-』もありましたね。今作は、シングルとしては初めて本人が作詞・作曲した優しく軽やかなミディアムナンバー。シンプルなサウンドに最近よく考えることをそのまま書いたという前向きな歌詞が印象的。小柳ゆきといえば、ソウルフルに歌い上げるイメージがありましたが、非常に柔らかく歌ってて、イメージが変わりました。
カップリングは、本人が作詞を担当したロッカバラードで抑揚のある歌声が心地いいラブソング『slow movie』、通常盤のみライブでもたびたび披露されているピアノとメロディが美しいバラード『天球儀』を収録。カップリングもオススメ。特に『天球儀』は秀逸で、親交の深いアーティスト、池田綾子さんとの共作となる楽曲。タイトル曲にした方がいいかも。今年9月で早くもデビュー10年目に突入したそうで、過去の人になりつつあるのが心配です。稲垣潤一が小柳ゆきとのデュエットによるシングル『悲しみがとまらない』を11/5にリリース予定。杏里の名曲のカヴァーですね。
PVフル視聴&試聴はレーベルで。10/15リリース。