拙い短歌を今宵も詠みます・・・



★新しき  命生まれし  吉報は


   心も空も  深雪晴れかな



       ※深雪晴れ~雪の降り積もった翌朝、


                からっと晴れ上がること。



★一人寝の  侘しき夜に  包(くる)まるは


   綿入れ羽織  母のぬくもり



★結ばれぬ  さだめの愛は  波の花


   憂い帯たる  涙の時雨

      


      ※波の花~波の飛沫や泡を花にたとえた語。


             波の華。


       涙の時雨~悲しみの涙が変化して降る雨。


               または涙のように少しだけ降る雨。




★初雪の  公園に咲く  初見草


   心に待った  瞬間かな



      ※初見草~遅咲きの菊。



★晴れ着着て  薄化粧の  祝い日を


   氷面鏡(ひもかがみ)にて  映したこの身



     ※氷面鏡~氷のはった池などを鏡に例えた語。




            お粗末様でした・・・。  


  

 

   またもや冬を題にして詠んでみました☆



★嫁にいく  娘を思う  寝酒かな



★初氷(はつごおり)  滑って遊ぶ  子供たち


          

★節分に  柊挿して  祈る夜


       ※柊挿す~節分の夜、イワシの頭をヒイラギの


               枝に挿して飾り、魔除けとする。



★寝正月  気付いてみれば  脹雀(ふくらすずめ)


       ※脹雀~肥えた雀。



★霜夜(よ)には  母の袂で  冬籠り


       ※冬籠り~冬の間、動物たちが巣の中で活動を


              止めていること。また人間が寒さを避


              けて家に籠もっていること。    

     えにしだ



庭にえにしだの木を


植えよう



幸せを願って


その枝に黄色の


花が咲く時


きっと幸せは


訪れる


そう祈ろう



私の家の庭が


えにしだの花で


いっぱいになった時


きっと私は幸せ


そう信じよう



えにしだの花弁が


幸せを運んで


きてくれる



だからその花が


一つでも多く


咲き誇るように


願おう



きっと綺麗な


花が咲くから・・・

  ☆今回は俳句です。本当にたまにしか作らないですが(というか


   苦手意識があるかも・・・汗)、冬を題材に作ってみました。


   気まぐれです・笑。しかも下手・悲・・・。



我が恋も  改年こそは  青木(あおき)の実



     ※改年~今年。新しく明けた年。


      青木の実~アオキの果実。楕円形で冬に赤く熟す。


             その意から成就する、叶うを表しています。




青星に  祈りをこめる  聖乙女



     ※青星~大犬座のアルファ星シリウス。冬空に青白く


           輝く。全天で最も明るい恒星。天狼。 

 足が自然に人気のない山を探し求めている。ふと見上げるとそこには西


方寺がある。割とこじんまりしている風な寺である。私はふとその西方寺


に行ってみたくなった。前に一度、中学の修学旅行で訪ねたことがある。

 

 

 西方寺こと別名苔寺。京の西、洛西に位置するその寺はビロードの絨


毯で、庭一面を敷き詰めたかのように苔が覆っている。この寺は、小さい


ながらも威厳とそれにあった風格、そして色彩がある。苔で埋め尽くされ


た石段はとても素晴しい。他はあまりこれといって見所のない寺だが、な


ぜか心落ち着くものがあったのを記憶している。

 

 この位の寄り道をしてもいいだろう、そう思い私は石段を上がって行く。


緑の苔がとても美しく、輝いて綺麗だ。上は見ずに私は半ば惹きよせられ


るようにただじっと下の苔を見つめながら、ひたすら上がって行く。日頃鍛


えていない体は実に正直なものでそれ程すごくもないこれしきの階段を


上がるのに息が荒くなってくる。息を殺しながら石段を上がりきり、いざ


真っ直ぐ見つめる。途端、体が痺れる感に打たれた。身動きができない。


荒くなっている息のことも忘れ、ただ茫然と立ち尽くしているしかできな


かった。

 

 私が目を上げたそこには、紅葉の素晴しく鮮やかで華やかな世界が上


にあり、下にはこれまた素晴しく広々と深い苔が隅から隅へと広がってい


る。まるで赤と緑の世界である。今日は平日のためか、お参りする人も観


光に訪れている人も誰一人としていない。

 

 私は一言発するだけで精一杯だった。中学時代に来た時は季節は春


だった。暖かい五月の中旬だった。だからこんな世界を見るのは初めての


経験である。見つめていると赤色に染まった紅葉たちと緑色に輝いている


苔たちとが互いに重なって行く、惹き合うかの如く迫って行く。その二つの


世界がゆっくりと交わり、一つの世界が生まれる。それはまさに奇跡で


あった。一直線になったその線がいように眩しい。光だと思った。なんて温


かいのだろう、この苔は私の下で私を支え、大きく抱え込み、強く、逞しく、


広々と見つめ、常に守っていてくれる父親のようだ。そしてこの紅葉は上か


ら私の頭を撫で、温かく包み込み、優しく、微笑み、すがすがしく見つめ、


常に抱き締めてくれる母親のようだ。

 

 涼しい風が私の頬を掠めてゆき紅葉がさわさわと大きく、小さく揺れる。


涙が止まらなかった。両親が死んだ時も姉が死んだ時もK氏と別れた時


も傷ついたけれど涙は出なかったのに、この温かく清らかな世界に出


会って私の心がこの世界と交わり、共鳴して、どうしようもなく涙が止ま


らないのだ。

 

 清涼な風は姉のようであり、私の周りを軽く飛んでいる。

 

 木々たちと風の音に身を任せて目を閉じる。世界が語りだす。

 

 (だいじょうぶ)

 

 (がんばれ)

 

 (まけるな)

 

 暫く傷心の心を癒してくれるその甘い囁きに耳を傾け、その温かさを


体一杯吸収する。暫くして風が止み、目をそっと開けると元の位置に


戻っていた。


 

 帰ろう。私は一人ではない。家族がいる。いつもこのように私の傍に


いてくれている。なんていうことだろう、私は自分に負けてその心も忘


れていた。K氏のことは辛かった。淋しかった。悲しかった。けれど私


はまだ若い。人生がある。希望がある。あの、一直線になり輝いていた


光がある。なにも早めることはない。私が幼少の頃に家族を亡くし、最


愛の恋人を失ったことは宿命であり、かえられぬさだめだとしても「運


命」は違う。

 

 運は常にこの自らの力で掴み取ってゆくもの、勝ち取ってゆくものな


のだ、私は自分から逃げていた、己はとても弱くて可哀想なのだと悲


劇を装って思い込んできた、今それが間違いであったことが解った。

 

 もう一度やり直そう。自分の運は自分で変えてゆくのだ。

 

 私にはこの赤の世界と緑の世界、そして風があるのだから。

    苔寺



 今年の秋、私は一人京都へと旅立った。傷心の乙女心を引き摺って重い


足取りでこの秋が深まった奥床しい地へとやってきた。私はどうにも自分と


いうものに嫌気がさし、半ばどうなってもよいという諦めの気持ちでこの土


地にやってきた。自分にはもう何もない。どこかで幽かに寺の鐘が鳴り響


いた。自分のすべての終わりを告げる音だと思った。



 私は一ヶ月後二十歳になる。その前にすべてを流しておかなければいけ


ない。足取りは不確かだ、けれども行く先は心得ている。誰もいない、静か


な山の奥地へと行くのだ。

 

 私は十九年間一人だった。両親は私が三歳の頃、飛行機事故で死ん


だ。姉がいたけれどもその姉もそれから三年後、私が六歳の時、交通事


故で死んだ。十一歳だった。私は両親が死んだ時も姉が死んだ時も泣


かなかった。泣けなかったのだ。不思議に涙が出てこない。悲しくなかっ


たわけではない。寂しくなかったわけではない。幼少だった私にとってか


けがえのない家族を失った時の孤独感は並ならぬ喪失感をもった。しか


しそれでも泣けなかった。それから十九年間、必死で生きてきた。何かに


追い縋るように、いつも周りを気にしながら懸命に生きてきた。生きなけれ


ばいけない、生きていくのだという可愛さが私にはあった。しかし今の私に


はその心は微塵もない。私はその追い縋ろうと必死でいた自分を自らの


手で断ち切ろうと懸命になっているのである。



 私は恋をした。今から丁度一年前。その男性には妻子がいた。それを承


知で恋をした。K氏も私を好いてくれていた。私は孤独ではなかった。常に


二人だった。温かさがあった。でも今思うとその温かさは幻の、まるでマッ


チ売りの少女が凍えそうで、必死に自分を温めようとしてマッチを擦り、大


好きなおばあさんと出会い、楽しく、夢心地で幸せな一時を過ごせたよう


な、そんなものであった。それでもよかった。幻でも、夢でも、それでもよ


かったのだ。しかし、一旦終わりがくるとその幻が、夢が、一気に音を起


てて崩れていく。その跡形もなく壊れていった思い出たちを見ると何て冷


たくて、無情なことか。堪らなくなった。一気に愕然となった。私は大切な


人を失ってしまった。


 K氏は元の場所へ帰っていった。私は行く所がない。いや、一つだけあ


る。父や母、姉の元に行くことだ。


それしかないと思った。


 私は単身、K氏には何も告げず、新幹線に乗りこの京都へやってきた。


自分がなぜこの京都を選んだのか、それはよく解らない。とにかくもう生


きていくのは困難なのだ、私は今まで頑張ってきた、辛いこと、悲しいこ


とも乗り越えて一心に生きてきた。しかしもう限界だ。感覚が堪らないの


だ。これ以上このままでいても自分の存在価値さえ解らずに朽ち果てて


いくことになる。今の私にはそれを一刻も早く自らの手で断ち切ることし


かできない。もう俗世から離れよう、この泥々とした底無し沼のような世


界から早く離れよう、そして温かく、淀みのない、美しいまるで桃源郷の


ような世界へ飛び立とう。





            長いので、一旦きります。


    ☆冬を題にして5首



朝霜(あさしも)に  まぎれてくるは  姉羽鶴


   惑う私の  心のごとし



        ※姉羽鶴~小形の鳥。ヨーロッパ南東部からアジア中部に分布し、


                日本へはまれに冬鳥、あるいは迷い鳥として渡来する。


          朝霜~朝方におりている霜。



梅見月(うめみづき)  探る間(ま)もなく  梅早し


   暖冬なれば  せむかたなしや



        ※梅見月~2月。


          梅早し~普通より早く梅の花が開く。


          せむかたなし~しかたがない。



冬の日の  帰り途(みち)にて  枯木星(かれきぼし)


   淀む心に  一筋の明(めい)



        ※枯木星~葉の落ちた木の枝をすかして見える夜空の星。



凍て朝に  しもとのごとく  寒稽古


   身がひきしまる  冬はじめかな



        ※しもと~細く伸びた若枝。



凍て空の  凍てつ蝶よ  悲しきは


   やがては消ゆる  あだ命かな



        ※凍て空~凍りついたように寒々と感じられる冬の空。


          凍て蝶~冬まで生きながらえた蝶。


          あだ~たよりにならない。儚い。もろい。




    ☆なんだか似たような歌ばかりで、まったく文法もうまくなければ、


      情緒もない下手な作品ですみません・・・。もう古文忘れかけて


      ます・泣。出直してきます・爆

   紅(べに)つめ草



ぼくのおもちゃをこわした妹


大切な  大切な


ぼくのおもちゃ


いつも一緒にいたのに


妹がこわした



かわいい  かわいい妹


ぼくの歳の離れた


小さな妹


おしおきはぼくの愛



妹の大好きな紅つめ草


いつもその小さな


つめに塗っていた



ぼくは妹がかわいいから


せめて妹の大好きな


紅つめ草の下に


眠らせてあげる



だからもう


ぼくの大切な


ものをこわしたら


だめだよ



でも


本当は妹じゃなくて


ママが掃除中に


こわしてしまった


ぼくの宝物



ごめんんね


疑ったりなんかして



でもいつも


ぼくを困らせて


ばかりいたから・・・



だから


妹だと思ったんだ



真実は時には


残酷で


ぼくは誤って


妹を殺してしまった



だから


お詫びに


毎日紅つめ草に


お水をあげるよ



妹の上から


生えてきた紅つめ草にーーー



ほうら今日も


お水をあげる・・・

   春水



春の水は


凍て鯉のようであった


私の心を



ゆっくりと  ゆっくりと


溶かしてくれる

   菫の花    (2月19日の誕生花)



私は見つけた


小さな  小さな幸せを


やっと見つけた



不幸だと思っていた


自分に今こそ


別れを



私はこれから


幸せになります



誠実とか


愛とか


そんなことを


胸に秘めながら


幸せになります



小さな幸せ


けれど大きな存在



私は幸せーーーー



       ※菫の花言葉:小さな幸せ