紅(べに)つめ草



ぼくのおもちゃをこわした妹


大切な  大切な


ぼくのおもちゃ


いつも一緒にいたのに


妹がこわした



かわいい  かわいい妹


ぼくの歳の離れた


小さな妹


おしおきはぼくの愛



妹の大好きな紅つめ草


いつもその小さな


つめに塗っていた



ぼくは妹がかわいいから


せめて妹の大好きな


紅つめ草の下に


眠らせてあげる



だからもう


ぼくの大切な


ものをこわしたら


だめだよ



でも


本当は妹じゃなくて


ママが掃除中に


こわしてしまった


ぼくの宝物



ごめんんね


疑ったりなんかして



でもいつも


ぼくを困らせて


ばかりいたから・・・



だから


妹だと思ったんだ



真実は時には


残酷で


ぼくは誤って


妹を殺してしまった



だから


お詫びに


毎日紅つめ草に


お水をあげるよ



妹の上から


生えてきた紅つめ草にーーー



ほうら今日も


お水をあげる・・・