そして
シオンがうちに来て
5ヶ月ほど経ったころ
次女が
「学校の先生の知り合いの家で
3匹の子猫が生まれて
先生がそのうちの1匹をもらうので
1匹わたしもほしい」
と写真を見せてくれた
でも最初は
猫の多頭飼いをする
という考えもなかったし
写真を何度見ても
ピンと来なかったので
難色を示していたが
何度も何度も言われるうちに
何となく
「じゃあ、この子を迎え入れようか…」
と
写真の一番手前の
顔は見えないけど
元気そうな子を迎えようと決めた
そしてそれを
先生に伝えたら
「1匹だけ?」
と言われたと言い
2匹という発想が
全く無かったわたしは
その言葉を聞いて
ハッとし
(一番奥の子が先生にもらわれる子だったので)
「ああ、この真ん中の
小さめの子もうちの子だ…」
と性別も顔もわからないまま
2匹を迎え入れることにした
そして
シオンがわが家に来て
ちょうど半年後の
2016年5月31日に
わが家に来た
その子たちを初めて見たとき
家猫なのに
ノミダニシラミが付き
小さい子は
親猫に舐めてもらってないのか
飼い主さんにもお世話されていないのか
片目が潰れかけ
栄養失調気味で
心細い2匹は
寄り添うようにくっつき
大きい子は小さい子を
かばうようにくっつき
優しくて一切威嚇をしないシオンにも
人間にも威嚇する
野良猫のような子たちで
本当に驚いた
でも、やはり
「うちに来る子は
こういう子なんだな…」
と納得がいき
小さめの子をソイ♂
大きめの子をラテ♂
二人合わせてソイラテと名づけ
家族となり
また賑やかになっていった
一番奥の子はもらわれる前に亡くなったらしく
栄養失調気味でか弱かったソイも
もしラテと離していたら命が危なかっただろうなと思った
そして
ソイラテが来て4ヶ月後
シオンが来て一年近く経った頃の
2016年10月4日
大学に行く長女を
車で送っていたときの
車の行き交う道路の端に
何やらコロコロと
小さな転がる物が見えた
そして
コンビニの袋か
ネズミか?と思っていたら
突然長女が
「子猫!」と言い
言った瞬間
すぐに車が
一台だけ止まるスペースが
目に入り止まり
飼うのかどうか分からなかったが
こんな車通りの激しい場所では
轢かれるからと
とりあえずパニックのまま
長女が掴まえると
それはそれは
想像以上に
ハッとするような
美しい子だった
そして
生後6週間くらいの
天使の日に現れた
本当に天使みたいな子に
ココ♂と名づけたが
ココは小さいが
抵抗が物凄激しく
威嚇して
車の隙間から
出てこなくなり
必死に救出し
お風呂に入れたときには
まるでわたしが
産んだ子のように
「ああ、この子もうちの子だ…」
と涙が止まらず
そして
ソイラテには威嚇し 笑
ソイラテには威嚇されたが 笑
シオンには
もう一瞬で心を開き
まるで親子のようになり
わたしの膝でも直ぐに寝るようになり
うちの家族となり
だから
わたしは
野良猫、保護猫などの
知識も考えもないまま
わたしがこうして
「子どもが産みたい…」
と思ったことを
きっかけに
一年間でわが家に
1匹のメダカと
4匹の猫たちが
やってきたのだった