地上天国への道 11. | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.













そして
絵画展終了後
息子りんの出身中学校に
絵を寄贈するために
息子と訪問すると









早速校長先生は
その日の夜にある
PTA総会で
息子の絵を紹介して下さり










絵は
職員室前の廊下に
飾って下さり
先生方は皆喜んで下さり
温かい言葉を頂いた








そして
その後発行の
中学校通信にも
息子のことを載せて下さり
校内に配られ
その中学校区で回覧板で回され








わたしは
その景色が有り難くて
涙が出た

















そして

絵画展に来てくれた 

わたしとの深い友人でありながら

息子の小学校の支援学級の

担任の先生でもあった

彼女は










「わたしは絵のことは

全く分からないけれど


凜くんの絵を観たら

涙が止まらなくなった

と言い










彼女の赴任先の小学校の

道徳の授業の

ゲストティーチャーにと

わたしと息子を

呼んでくれた









そして

皆さん真剣に

キラキラとした目で

息子や息子の絵を見たり

わたしの話を聞いてくれ

校長先生や先生方は

泣いて下さり









わたしは

その世界が

優しすぎて温かすぎて

涙が出た





















そして息子は
100回教えても
できないことは
一切できなかったが








絵と同じように
コンビニで買い物をするなど
好きなことでの成長は
目覚ましく








だから
絵に出会ってからは
自由登校をしていた
学校の代わりに







息子は
好きなコンビニや
ラーメン屋さんで
社会性や生きる智慧を
身につければいいと思い
それを見守ってきた










だからある日
コンビニの
女性店員さんに







「最近りんくん
お金の出し方が本当にスムーズで
成長がすごいんですよ」
と言われたとき
泣いた









そして 
同じようにいつも
お世話になる
夜の部にいる男性店員さんから









「最近りんくんが
夜に来なくて寂しい
りんくんの成長が見られなくて寂しい」
と聞いたときも
また泣き









障害者というのは
世の中に迷惑をかけて愛されない
というイメージが
まだ残っていたわたしは









息子が邪魔にされるどころか
息子の存在や成長が
こんなにも愛され
喜ばれていることに








居ても立っても
いられなくなり
コンビニで号泣した








そして帰宅後
家族皆にもそれを話し号泣し
一人でも
嗚咽するほど泣いた
















そして
ある朝息子は
大好きなプールの授業にも
行かず





 



よく行く
ラーメン屋さんに
一人で行きたい
と言い始めた









そしてそれまでは
OKを出せなかったが
この日はワクワクしたため
息子は一人で
ラーメン屋さんに行き
わたしは車で待っていた










でも
店内は空いていたが
40、50分経っても
息子は帰ってこなかった









そして
わたしは店内に入り
こっそり店員さんに
この経緯を伝え
様子を聞くと









ある女性店員さんは
「伝票があるので
何かを注文して食べている」
と教えてくれた








そして
「車で待っているので
何かあれば教えてください
お願いします」
とだけ言い
車で待っていたら




 



一時間くらいして
息子が笑顔で
走って帰ってきて
涙が出た











そして
話を聞きレシートを見たら
いつもラーメンや餃子などを
注文するのに
一時間いて注文したのが
〝唐揚げ〟だけだったので
可愛くて笑った







そしてそこは
各テーブルに
冷茶のポットがあり
セルフで入れるしくみで











何度も一緒に
練習をしてきたのだが
お茶はできなかったから
お店のひとにしてもらった
と言っていて










そんな風に
できなかったことを
人に頼めることに感動し
わたしにきちんと
伝えてくれたことも
本当に嬉しく










「手伝ってもらってよかったね
じゃあまた今度お母さんと
練習しようね」
と言った








そして息子を
車に残し
先程の女性店員さんに
お礼に行くと










「わざわざ
お礼を言いに来てくれて
ありがとうね

お母さん
いつでも来てやってね
応援しているから」

と言われ
涙が出そうだった


















 



そして
息子は
初めての絵画展の
絵が売れた売り上げで









手伝いにきてくれた
わたしの親友
ラーメンを奢り
彼女は








自分の描いた絵が売れた
キラキラのお金で
自ら伝票を持ち
レジで払う姿は
「ずっと紳士で素敵だった」
と言っていた









そして
絵画展が終わったある日
息子が
絵が売れた売上で
「お母さんにラーメンをおごる」
と言い








いつもの
ラーメン屋さんに
二人で行ったら
ラーメンが輝いているように
見えた





そして
その後もわたしたちは
そのラーメン屋さんには
何年も通い続け








行くたびに
わたしたちは
全てのスタッフさんに
歓迎され喜ばれ
息子の成長も見守って頂き









そこに行くと
いつも
有り難さと温かさで
涙が溢れ
天国みたいだった











そしてそれを
にも話すと







  

「学校というのは人生のごく一部で
人生はその後の時間のが圧倒的に長く
そちらのが大切で

わたしたち教師も
お母さんみたいに行動してくれることを
親御さんに望んでいる」








先生も
心からそれを
喜んでくれた