そして
春のような
暖かな日に
皆が
学校に
到着した頃
わたしたちは
通学路ではなく
近道をし
彼女は
わたしの携帯で
ゲームをしたり
わたしは
通り道の
花を眺めたり
二人で
写真を撮ったり
しながら
学校へ
向かうと
もう着いたね
と本当に
一瞬で
ああ
こんなに
自由に、楽しく
学校に行く
という
選択が
あったのかと
思った
そして
この時の
道に
差し掛かった
とき
あの時も
学校まで
誰にも会わず
わたしたちだけ
発狂するような
別世界に
いたが
10年以上経ち
また
それが起こり
ああ
それが
当たり前になった
と思った
そして
彼女のような
自由な選択で
登校する生徒を
支援する教室に着いて
簡単に
自己紹介をし
挨拶をすると
同じ
25才の第一子の
子どもさんが
教師をしている
という先生がみえ
次女さんの
編み込みも
褒められ
早速
シンクロや
分かち合いが
始まり
次女さんは
わたしと先生たちが
盛り上がっている間
一人で
勉強を始め
先生方は驚いていた
そして
一限目は
二年生合同での
六年生を送る会で
一緒に
音楽室に行き
100名以上の
子どもたちの後ろで
保護者一人で
それを
眺めていると
わたしは
どこかで
今回の出来事は
わたしという
大人を
人間を
子どもたちや
先生に見せるのか?
と思っていたが
彼女のような
エネルギーが
溢れる
眩しすぎる
たくさんの子どもたちに
圧倒され
発狂し
ああ
わたしが
早速見せられた
と思った
卒業生を送る会の
練習が始まり
六年生の皆さん…
と
呼びかけが
始まった瞬間
わたしは
一瞬で
爆発し
涙が
止まらなくなり
抑えられなくなり
ああ
泣いていいんだ…
と一人
静かに号泣した
そして
贈る歌は
手のひらを太陽に
で
手話をしながらの
合唱が
始まると
まるで
それは
何万人もが
一斉に
歌って踊る
NEWSのコンサートで
また
わたしは
発狂し
最初は
生徒たちの後ろで
一緒に静かに
歌っていた
だけだったが
ジャニヲタの
血が騒ぐと 笑
居ても立っても
居られなくなり
一緒に踊り 笑
わたしも
あまり
学校って
こんなに
楽しかったのか✨
楽しめたのか✨
とわかり
たまに
目が合う子どもには
微笑み返し 笑
何度も振り返る
一番の愛子担で
相思相愛の
次女さんとは
ずっと
視線をからめ
愛し合い
やはり
世界の中心のような
この場所で
やはり
この時のように
こんなことがあるのか…
と思っていた