そして
わたしたちは
通い始めた
先生は
2回目は
アクリル絵の具と
テーマである写真と
筆を用意してくれ
そのときの
息子の様子を
見て
さらに
息子の表現が
生かされるように
と
その翌週は
木の棒を削ったものを
作ってくださり
それがその後
筆の代わりと
なった
どんな道具であれ
色であれ
一切の
受けいれ
先生は
息子に
一切教えず
わたしも
口も手も
出さず
息子は
絵を描いた
わたしたちは
ただ
息子がより輝き
自由に生きる
環境を整えるだけで
息子は
絵の世界の
扉を開いた
ばかりなのに
まるで最初から
扉がなかった
かのように
まるで最初から
そこにずっと
いたかのように
絵を描いた