自叙伝 10. | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.












様子を見る
ということは
息子のことがわからない
ということだった










それは
宇宙にポンと
放り出され








何も
しがみつくものがない
ということで









それは
世の中で
わたしや
わたしたち家族にだけ
光が当たらず











今まで生きてきた
全てが無駄だった
そう思えた瞬間で










これが奈落の底か…
と思った












奈落の底って
本当にあるのだな…
と思った











そして
それは










今まで
コツコツと作ってきた
砂の城が











一瞬で
波にさらわれたような
喪失感と絶望で










何度も
胸が張り裂けそうで










わたしは
二度と心から
笑うことはないのかもしれない
と思った












そして
周りのひとに
支えてもらいながら










小学校に入学した
長女と
幼稚園に入園した
次女と








息子の障害に
生きる希望を失い
その後どんどん
酷い鬱になっていく夫











目が見えなくなった
息子と
自宅に帰り










わたしもその後
鬱と診断されたが












「この状況で
鬱になんてなっていられるか!!!」









わたしは
鬱を跳ねのけ
鬱を蹴飛ばしながら












必死に
新しい生活を
始めていった