9月以降の賃金がどうなるのか、本当に賃下げで転職するにしても今と同等以上の賃金を得られる職場を見つけられるのか…不安だらけですが、決算シーズンを控えブログも移行間近という大事な時期なのでとにかく気合いを振り絞って頑張っていくしかない、そんな心境です。

 今日の市場は、日経平均は-4円と小幅ながら下落し5日続落となりました。42000円台中盤まで上がって「ダブルインバースを売買するのが1日早かった」とか言ってたのが遠い昔のようです。ただ、今日は日経平均は下がったとはいえ騰落銘柄数は値上がり銘柄の方が圧倒的に多く、実際にはまずまず良い地合いの日だったと思います。

 

 そんな中で銀行株が軒並み好調でしたが、その大きな理由は自民党の茂木幹事長が講演で「段階的な利上げの検討も含めて金融政策を正常化する方針をもっと明確に打ち出す必要がある」と発言した事のようです。先日の河野太郎に続いて次期総理大臣有力候補の相次ぐ利上げ要求発言であり、まるで「俺が総理になったら利上げする!」というアピール合戦の様相を呈してきました。他に有力候補と目されている石破茂も私の知る限りでは利上げに積極的な発言をしており、本当にこの国の有力政治家には大バカしかおらんのかと暗澹たる気持ちになります。まあこいつらの口から利上げに前のめりな発言が出てくるのは「金利が上がれば円高になって景気が良くなる」と信じている国民の金融リテラシーの無さが最も問題なのですが…しかし無知でマスゴミに洗脳されている一般国民と変わらないレベルで金融に無理解な連中の内の誰かが近い将来総理の座に就いていそうであるというのは本当に絶望的な事態で、これなら岸田が総理のままでいる方がまだマシかもしれません。いずれにしても日本の国会議員のレベルは本当に低すぎます。

 個別株では9101日本郵船が昨日上方修正を発表し、今日は海運株が大きく跳ねました。そもそもの業績見通しが保守的である事は何となく想像がついていたので上方修正はいずれ入ると思っていましたが、その時期が思っていたよりも早くやってきてくれました。
 そして肝心の修正内容も、ハッキリ言ってかなり好内容に見えます。具体的な数字で言うとEPSが538円→857円に伸びており、配当性向30%なので年間配当は257円となる計算。今日の終値(4825円)に当てはめると配当利回り5.3%となり、高配当の海運株が戻ってきたと言っていい状況です。しかも日本郵船という会社の性格的にどうせまだ保守的な修正だと思われるので、今後さらなる上方修正の可能性も高そうです。場合によっては2年前のようにまたかなり高配当化するような、そんな未来も想像できなくはないかもしれません。
 ただ2年前も超高配当化しながら、「所詮は今だけの配当」という投資家心理を覆せずに結局株価は大して上がりませんでした。海運株は本当によく分からないので、今回も今後結構な増配が確定的だとしても株価は大して上がらないかもしれません。とはいえ今回の上方修正は、海運株であるという事を除いて純粋に修正内容だけを評価すれば紛れもなく「A」評価レベルであり、もし株価が復活するならここからかも…という期待を抱かせるものです。

 日本郵船株と言えば私にとっては父から受け継いだ遺産であり、特に今春は売り払ってしまおうとも思いましたが結局売れずに今に到るまで持ち続けています。持ち続けていて良かったと今この瞬間は思っていますし、何より私が職場環境で苦境に陥っているタイミングでの上方修正だけに、やっぱり父は天国から私の事を見てくれているんだなと、そんな事を思わずにはいられません。

 

 

 昼にツイートしましたが、9月から賃下げになる可能性が高いという事を聞きました。しかも今回は月収15%ぐらいの強烈な賃下げも有り得ると聞いて愕然としています。今は担当部署に確認中なのでまだどうなるかは分かりませんが、もし本当に15%もの賃下げが現実のものになれば生活できないのでその時はさすがに仕事を辞めるしかありません。ただ、無責任な第三者は「そんな会社サッサとやめて転職したらいいじゃん」と気軽に言いますが現実的にはすぐに今以上の収入の仕事が見つかる保証などありませんし、何よりこの異常な物価高の中で無収入無年金の母と父が遺した2匹の猫の生活費もすべて面倒見ている身にとって安易に退職はなかなかできません。もし新たな職場が合わないなど転職に失敗でもすれば、それこそ路頭に迷って生きていけなくなります。今はとにかく不安で心が落ち着きません。どうすればいいんでしょうか…



 市場の方は、今日は大きく下落したようですがハッキリ言って前述した賃下げの話で頭がいっぱいになり全く株どころではありませんでした。保有株がどうなったかももほとんど見ていませんが、まあおそらくはかなり下がった事でしょう。ただ、それに関しては別にいいぐらいに思っています。というのも今週末から始まる決算シーズンでは購入候補銘柄が沢山出てくる事が内定しているので、その時に備えるという意味で今は下がってもらっても全くOKと思っています。

 という訳でここからは、今週末から始まる決算シーズンに関しての方針を改めて書きたいと思います。

 当ブログの読者様はもうご存じかと思いますが、私にとっては各企業の1Q決算と2Q決算のチェックこそが購入候補銘柄選別の肝です。この2つの決算しか見ていないと言っても過言ではありません。なので1Q決算・2Q決算が大量に発表される8月決算期と11月決算期は特に重要です。

 ただ、今回の8月決算では1Q決算銘柄が多く出てくる事になりますが、これまでの経験則から成績が良い(購入後の株価上昇率が高い)のは圧倒的に2Q決算銘柄の方です。実際5月の決算チェックリストでも1Q決算銘柄の成績は全く微妙だったのに対し、2Q決算銘柄に関してはB評価以上(=有力購入候補)としたのは7148 FPGと8151東陽テクニカの2銘柄のみでしたが、両銘柄とも株価は十分に上昇してくれており「2戦2勝」と言っていい結果です。またその前後に当ブログで名前を出した2Q決算銘柄に関しても、6189グローバルキッズや8127ヤマトインターナショナル等やっぱりそれなりに好成績です。なので今回も、2Q決算銘柄を徹底的に優先して買っていくという方針を貫くつもりです。

 そして、来月から移行する新ブログでは決算チェックリストの最新版を毎日公開するつもりです。強烈な賃下げの話が突然出てきたので場合によっては転職活動を行わなければならなくなる可能性もあり、それによって新ブログの更新に大きな支障が生じてくるかもしれませんが、仮に転職するにしても早くとも9月以降です。なので少なくとも今回の決算シーズンは当初の予定通り決算チェックリストを毎日更新したいと思っていますし、可能な限りの態勢を整えるために2日間の有給休暇も取得しています。

 

 今後が不透明で不安が大きく、始動前からいつまで続けられるか分からない状況になっていますが、是非とも新ブログもご愛顧頂ければ嬉しいです。よろしくお願い致します。

 「日銀文学」というフレーズ、皆様聞いた事はありますでしょうか?日銀が景気の見通しを発表したり金融政策の説明をしたりする際に用いる表現があまりに難解かつ複雑怪奇である事から、これを皮肉る意味で使われるフレーズです。日銀本店の所在地から本石町文学と言われたりもするようです。
 日銀文学の例を挙げてみましょう。例えば2013年5月に発表された日銀の景気判断は「一部に持ち直しの動きが見られている」だったのに対し、2か月後の7月には「緩やかに持ち直しの動きが広がりつつある」に変わりました。凡人の我々には何が言いたいのかサッパリですが、日銀的にはこれは景気判断の上方修正にあたるようです。また、この景気判断に「基調」という単語が入ると、多くの場合はあまり良くない意味で使われます。つまり「景気は持ち直している」という表現が「景気は基調としては持ち直している」に変わるとこれは「短期的にちょっと不景気になってるように見えるけど、長い目で見た時には基調として回復してるから大丈夫」というような意味になります。日銀が足元の不況シグナルから目を背けているサインとも取れますね。ちなみに「注視する」は直訳すると「見てるだけ」、つまり「何もしない」の隠語です。

 そんな日銀文学ですが、植田総裁になって以降あるフレーズが頻繁に登場しています。それは「修正」という単語です。「大規模金融緩和の修正」「金融緩和の枠組みの修正」というように。
 しかし「大規模金融緩和の修正」「金融緩和の枠組みの修正」などと言われるといかにも「これまでの政策をより良い方向に改める」というようなイメージを抱きがちですが、実際は植田総裁が「修正」という単語を使う時は総じて「利上げ・金融引き締め」を意味しています。つまり植田総裁は「修正」という単語を使ってあたかも良い事をしているような印象を与えて、実際は日本の景気を痛めつけている訳です。次回の日銀会合は来週に迫っておりそこでは「金融緩和の枠組み修正」という名の国債買い入れ減額(つまり金融引き締め)が決まる予定となっており、注意が必要です。

 

 バイデン撤退論が加速している米国大統領選挙ですが、私の個人的な意見としてはトランプが大統領にはなって欲しくないと思っています。それは別にトランプが嫌いだからとかいう訳ではなく、トランプが大統領になると円高懸念が一気に高まるからです。トランプは「ドル高は聞こえは良いが、実際はドル高のせいで米国の製造業は大ダメージを受けている」と主張しており、しかもそれは正しい主張です。トランプが大統領に返り咲けばドル安が志向される可能性は高く、実際にかつてトランプが大統領だった2017年~2020年を振り返ってみると日本は大規模金融緩和を続けていたにもかかわらず為替は1ドル110円程度とむしろ円高ドル安傾向でした。もし万が一また1ドル110円なんかに戻ってしまえば日本株は壊滅の恐れまであります。ちなみに今日の日経平均株価の終値をドルベースにすると255.17ドル(1ドル157円で換算)であり、これを1ドル110円で換算し直すと28069円となります。つまりドルベースで考えると1ドル110円になってしまえば日経平均は3万円を割るという大暴落が起きるという計算です。そんな光景は絶対に見たくないですが…

 その為替レートですが、今日は昨日に比べて1円以上円安に振れました。河野太郎の「円安を是正するために利上げすべき」という発言に対して鈴木財務大臣が「発言は慎重であるべき」と述べた事が要因のようです。まあ鈴木大臣としては別に円高を警戒するような気持ちなど全く無いでしょうが、しかし結果的にはオーライで、無能なジジイでもたまには役に立つ事があるんだなといった所でしょうか。とにかくトランプの存在だけで円高懸念が日に日に高まっているというのに、国内からアホな発言をぶっ放すのは本当にやめて頂きたいものです。

 個別株では、今日は当ブログでも何度か名前を出していた3093トレジャーファクトリーを少し購入しました。昨日株価が5%超下落調整していたので今日も下げれば買おうと構えていたのですが、今日はさすがに2%超の反発でした。なので見送るべきだったかもしれませんが、しかし私の場合は一度買った株は基本的には数か月保有する訳で、数か月先の事を考えると今日の上げ下げなど些細な問題、そう割り切って購入に踏み切りました。ですが配当利回り1.6%&PBR5.4倍という数値からも分かるように普通に割高株であり、読者の皆様に推奨するような銘柄ではありません。ただ少なくとも業績はまず間違いなく良いと見ており、業績に賭けてみました。

 

 昨日のブログで「トランプが大統領選挙に勝ちそうだから半導体株軟調」と書きましたが、実際は「バイデンが東京エレクトロンへの規制を検討しているもよう」とどこかのメディアが報じた事が急落の大きな要因だったようです。適当な事を書いてしまってスミマセン(半導体株事情には詳しくないので…)。ただ、そもそもこの期に及んでバイデンがそんな事を言い出すのはトランプに対抗するためであり、そういう意味では半導体株急落の原因はやっぱりトランプです。そのトランプは「台湾は防衛費をもっと払うべきだ」とも発言し、これがきっかけで昨日は台湾TSMC株が急落。これらの流れを引き継いで今日も日本の主要半導体株は総崩れ状態となりました。我が世の春を謳歌してきた半導体株の潮目が変わった感もあり、しかも半導体株は日経平均への寄与度も極めて大きいので、このままガタガタと崩れれば史上最高値圏の日経平均も必然的に大きく下落する事になります。まあしかし私にとっては大型半導体株や見せかけの日経平均が下落しようどうでもいい事で、というかサッサと落ちてもらってバリュー株へ資金が移ってきて欲しいと本気で思っています。半導体株はハッキリ言ってこれまでが高すぎただけで、下落のキッカケを待っていたという面はあると思います。

 という訳で半導体株急落はむしろ嬉しい事と言えるかもしれないぐらいに思ってますが、しかし今回は円高も急速に進んでおり、こちらは本当に厄介です。円高が進んでいる理由はトランプがドル安志向だというのが大きいようですが、昨夜ブルームバーグのインタビューで河野太郎が「円安を是正するために日銀は利上げすべき」と発言したのも大きな理由だという事です。現時点での利上げが愚策である事は何度も述べていますが、円安を是正するための利上げとなると本当に論外もいい所で、頭がイカれているとしか言いようがありません。そんな事をしても景気を強烈に痛めつけるだけですし、何より為替をターゲットに利上げなんかしてしまうと物価の安定という本来の金融政策目標からかけ離れた政策運営になってしまい、しかも投機筋から「もっと利上げを」と催促される相場となって収拾がつかなくなるのは目に見えています。悪い円安論を吹聴する「ひろゆき」とかいうオッサンもそうですが、金融の事を何も分かってないド素人がしゃしゃり出てくんな!と言いたいですね本当に。しかし頭が痛い事に河野太郎はこの秋から岸田に代わって総理大臣の座に就く可能性もそれなりに高い人物です。私の中では河野は緊縮財政派というイメージがあり要注意人物という認識ですが、今回の発言を聞く限りではもしかしたら私の想像以上にヤバい人物で、ハッキリ言ってしまえば岸田以上の大アホかもしれません。とにかく円高だけはやめて本当に頂きたいのですが…しかしトランプが大統領になりそうな事も含め、近い将来の円高を覚悟しなければいけないのかもしれません。暗澹たる気持ちです。

 なので円高リスクを踏まえれば自動車関連株を減らしておいた方が良いのかなという気がしています。間もなく迎える四半期決算では基本的には好業績が出てくるとは思っていますが、しかし為替相場に暗雲が立ち込め始めている事や認証不正問題の出荷停止が思いの他長引いている事を踏まえると、仮にこの4-6月期業績が好調であったとしても結局保守的な見通し&想定レートが続く可能性が高そうな気がしています。今日株価が下がった所で言うと7241フタバ産業・7283愛三工業・7299フジオーゼックス・7927ムトー精工辺りは惰性で持ち続けてしまっている感もあるので、ちょっと真剣に考えなければいけないなと思う所です。