原因不明の慢性じんましんと、上手に付き合う方法。 | 原因不明の体調不良からすっきり抜け出すコツ

原因不明の体調不良からすっきり抜け出すコツ

頭痛、胃痛、じんましん、更年期・・・検査しても原因がはっきりしない、でもツラい症状は、身体だけでなく心もしんどいですね。なぜこれらが起きるのか、どう対策したらいいのかを、東洋思想の陰陽五行説をもとに一緒に考えていきましょう。

● 原因不明の慢性じんましんと、上手に付き合う方法。

こんにちは。光藤 明美(みつふじ あけみ)です。

慢性じんましんは、原因がさまざまで、今回の記事がすべてではないのですが、何かのご参考になればと思いますので、ご覧になってみてくださいね。



■慢性じんましんが、起きやすいタイプ

まず、以下の項目をご覧ください。

・もともと、じんましん、またはアレルギー体質である

・女性である

・年齢は30代後半以上

・以前から、夕方になると、蚊に刺されたような発疹が1つ2つ出ていた

・夜更かししがち

・寝つきが悪い、または不眠気味

・ここしばらく、朝日が昇るところを見ていない

・ほとんど運動らしいことをしていない

・デスクワークが多い

・神経質なところがある

・緊張しやすい

・呼吸が浅いと言われたことがある、またはそう思う

・自律神経が悪い、と言われたことがある、またはそう思う

・仕事、プライベートで、転機があった

・自分の中で、割り切れない問題があり、イライラすることもある

・自分は本当にこれでいいのか?自問自答していることが多い

・休む、楽をする、という言葉に違和感がある

・人一倍、責任感が強い、またはそういう立場にあることが多い

・人に頼らない、人に甘えられない、助けの求め方がわからない

これらの項目に該当するものが多いほど、慢性じんましんが起きる確率が高いように思います。

まじめできっちり、責任感があり、ルールを守る。

つまりは、いつも気を張って、がんばるタイプの人に起きやすいと思うのです。

そして、あるきっかけで、その緊張がほどけかけたとき…

「あれ、いまさらゆっくりしていいのかな???」とカラダが迷いを起こすのですね。

あなたの慢性じんましんは、いつ、どういうタイミングでよく出ますか?

・朝起きて、しばらくしたとき

・外出しているときや、仕事のときはでない

・帰宅して、しばらくすると、かゆみがおきて発疹がでる

・ブラや靴下、服のゴム部分、時計のベルト部分など、外すとミミズ腫れのようになり、かゆみが起きる

・夜、そろそろ寝ようかな…と思い出すと、かゆみが起きる

・または、布団に入るとかゆみが起きる

・お風呂上りによく起きる

・仕事が休みのときほど、よくかゆくなる

これらに心あたりがあれば、これはすべて「緊張と緩和の切り替え」の時に起きていると考えてよさそうです。

気を張っているのがいつものことなので、緩めようとすると、カラダが反応しじんましんが起きる。

車のアクセルとブレーキを同時に踏み続けているようなものです。

この緊張と緩和の切り替えには、自律神経が関連しています。

緊張のときには交感神経が優位、緩和のときには副交感神経が優位。

そのときに合わせて、スイッチがONになったりOFFになったりしています。

このスイッチが不具合を起こしているのですね。

特に緩むほう、副交感神経のスイッチが入りにくくなっているのです。

多くの方の慢性じんましんが起きる理由は、ここにあるように思います。

ということは、慢性じんましんを改善しようと思うなら、自律神経をケアしていくとよさそうですよね?

・必要のない夜更かしはやめる。

特に布団の中でのスマホや、寝る寸前までのパソコン作業は、交感神経が優位になり、脳が興奮状態で眠りにつきにくくなるので注意。

・朝日を浴びる。

もともと、人のカラダは、朝日を浴びると自律神経のスイッチが切り替わるようになっています。

外に出なくても、部屋のカーテンをあけるだけでもいいですよ。

・ウォーキングや散歩など、一定のリズミカルな運動をする。

リズミカルな動きは、自律神経の働きに必要な、ホルモン分泌の助けになります。

スクワットや、ラジオ体操もいいですし、自転車をこぐ、階段を一定のリズムで上る、呼吸を意識する、歌を歌う、というのもいいですね。

・食事は、ゆっくり、よく噛むことを意識してみる。

よく噛む、というのも一定のリズムをとることになりますね。

また、腸内環境を整える方法のひとつでもあります。

・ボディケアを受けてみる

かゆみの症状次第というところもありますが、人にやさしく触れてもらう事も効果的です。

ボディでなくても、フット、ハンドマッサージでもいいでしょう。

最近は、美容室でもヘッドスパをやっているところがありますね。

大事なのは、痛いくらいやってもらうのはなく、うとうと眠れるくらい緩めにやってもらうこと。

いた気持ちいい、は、交感神経優位になりやすく、慢性じんましんには逆効果です。

これらはすべて、自律神経のケアになります。

そして、一番大事なこと。

かゆみの影響で、つらくてうつになりそう、引きこもりになりそう、眠れない、食事もしたくない、というときは、病院やお薬のチカラに頼ることも大事。

わたしも最初は、薬を極力使いたくなくて

「がまんできるものは、ぎりぎりまでがまんして、耐える。」

と考えていたのですね。

その考え方自体がもう、交感神経バリバリ優位なんです。

いかにがんばり続け、耐え続けるのがクセになってるか、わかりますよね(^^;

確かに、できるだけ薬には頼らないほうがいい。

ですが、自然治癒力、回復力が落ちているときは、一時的にそのチカラに頼ることもアリだと思うんです。

ここは賛否両論あるかもしれませんが…。

ですが、夜も眠れないほどガマンしても、逆に体力は落ちる一方。

ならば、まずそこを回復することから始めないと、運動も外出もできません。

私自身も、最初は皮膚科からもらった抗ヒスタミン剤と、漢方薬の両方を服用していました。

もちろん、お医者様に相談しながらのことですが。

私が今でもよかったな、と思うことは、皮膚科のお医者さまも、漢方のお医者さまも、別々の病院で、なんの関連もなかったのですけど、どちらも

「西洋のお薬と、漢方と、併用していいよ。

でもかゆみがツラい時は、がまんしないで、西洋のお薬に頼ってね。

徐々にその数が減ればいいんだから。」

と、言ってくださった事。

なんだか、皮膚科に通いながら、別の病院の漢方の先生のところにも行くって、悪いなー、なんて気もしていたのですが、そういう気づかいは一切必要なかったんです。

私は、そういう気遣いばかりしていたから、慢性じんましんが起きたのかも。

西洋も東洋も、どちらもいいところを活かせばいい。

そんな感覚って、とてもホッとするな、と思いました。

慢性じんましんの改善には、時間がかかります。

わたしも落ち着くまでに2年かかりました。

ぶり返した時期もあり、落ち込みもしましたが、徐々にお薬が減ってきたときは、本当に嬉しかったですよ。

特に女性は、更年期に入りだす頃は、どうしても自律神経が不調を起こしやすいです。

体調も不安定になって当たり前。

ですが、改善できないものではないと思うんです。

まずは、「しなくていい無理をしない」「どちらか片方ではなく、両方手にいれてもいい」ということができる自分を目指して、取り組むといいですよ。