こちらは、以前下見に行った時の写真
さて、前回に引き続き、今日は後半のロシアプログラムのご紹介
まずはキュイ
ロシア5人組の1人として知られていますが、軍人さんでもあり、音楽批評家でもあったそうです
キュイといえば、ヴァイオリンの「オリエンタル」という曲が有名で、実は私もそれしかやったことがなくて、ほぼ初めましての作曲家なのですが…
初めてこのヴァイオリンソナタを聴いたときは、フランスとロシアのイイトコドリみたいな人だな、と思いました
それもそのはず、
お父さんがフランス人で、お母さんがロシア人(現在のリトアニア)だった
血は侮れないとはまさにことこと
ロシア5人組といえば、民族音楽を研究し、積極的に取り入れたことがよく言われますが、
キュイの作品は、ロシア民族的というより、西洋のサロン的要素が多く、
とても彩り豊かで、気品のある作品だと感じます
そして、プロコフィエフのシンデレラ
バレエ作品の中から、
第一幕(シンデレラの家のシーン)から2曲、
第二幕(舞踏会のシーン)から3曲の全部で5曲が組曲となっています
1. ワルツ・・・第二幕、シンデレラが舞踏会に現れ、王子とワルツを踊るシーン
2. ガヴォット・・・第一幕、2人の姉たちが、舞踏会に行くために、踊りのレッスンを受けているシーン下手くそで滑稽な2人の踊りはしばしば笑いを誘います
3. パスピエ・・・第二幕、舞踏会幕開け、城に仕える者たちの踊りの一部
4. 冬の精・・・第一幕、魔法使いと共にやってくる四季の妖精のうち、冬の精の舞
5. マズルカ・・・第二幕、王子の登場の前後に踊られる
そして、締めくくりはラフマニノフのヴォカリーズ
思えば、私がラフマニノフと出会ったのは、このヴォカリーズが最初だったように思います
ヴォカリーズとは、歌詞のない歌曲のこと
この曲ももともとは歌曲です
歌詞覚えなくていいなら、楽だな
…と、思いきや、
この曲、フレーズが長過ぎて、なかなか歌える人は少ないんだそうです
だから、ヴァイオリンやチェロでの演奏機会が多いのかもしれませんね
思い入れの強い、ロシアの作品たち、
聴く人にも楽しんでいただけたら嬉しいです