今や私にとって、音楽を奏でるということと同じくらい、音楽を教えるということは、欠かせないことです
ふと、振り返ってみると、
“教えること”の原点は、中学生の頃の部活動にあったと思います
私は中学生の頃、吹奏楽部に所属していました
その時初めて、後輩というものができまして、
もちろん、先輩は後輩の面倒を見て教えないといけないわけです
なかなかリズム感の掴めないパーカッションの子がいて(パーカッションなのに…)、
あの手この手を使って、試行錯誤しながら教えて、やっと出来た時
すっごく嬉しかったんです
自分が練習して出来た時とは、また違った味わいがありました
その感動というか、快感が今の講師としての自分の原点になっている気がします
でも実際やってみると、“教える”って本当に難しい
自分が頑張るより、人を頑張らせることの方が何千倍難しいことか
私が教える上で大事にしたいと思っていることは、何かを“表現する”こと
例えば、どんなに作曲家が“子犬のワルツ”だと言ったとしても、弾き手がどうしても“子猫のワルツ”としか思えないのであれば、私は“子猫”を表現することを勧めます
どんな巨匠であろうと、どんな大御所の先生だろうと、自分の中のイマジネーションは、自分だけのものだからです
そしてそれは、人から強要されるものではない
音楽を奏でることは、ある意味、自分だけのミクロコスモスを創造することです
その面白さを、快感を、出来るだけたくさんの人に味わってもらいたい
そんなお手伝いが出来たらいいなぁ、と思いながら、今日も試行錯誤する毎日です
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写真は小田原の藤棚
すっかり5月の陽気を感じられるようになりましたね
とはいえ、朝晩は肌寒いこともしばしば
どうぞ皆さまご自愛ください