月1日、
岩手県立高田高校萱中校舎での最後の卒業式が行われました。

陸前高田市の校舎が津波で被災し、
空き校舎となっていた旧大船渡東高校の萱中校舎で始まった高校生活。

多くの生徒は、スクールバスでの通学になり、
朝は7時のバスに乗り、部活を終えてバスで帰ると夜8時を過ぎたり…

大変な事もたくさんあったと思います。

それでも今年度卒業した生徒達は、仮の校舎であっても萱中校舎が大切な母校だと、
誇りを持って卒業して行きました。

これからはそれぞれの道へ進む事になりますが、様々な経験を乗り越えて来たことを
自信にして、前に進んで欲しいと思います。



そして、新校舎の完成も間近に…



3月下旬には新校舎に引越しし、新年度の入学式・授業を行うそうです。

グラウンドの整備が完全では無いため、放課後移動を伴う部活もあり、まだまだ学校生活が完全な状態ではありませんが、陸前高田に高田高校生の元気な姿が戻ってくることを、嬉しく思います

旧高田高校跡地に盛り土をした新グラウンドに、
新生高田高校のスローガンが掲げられています。

「高田の地に再び刻め 我らの鼓動
         ~繋がる心 輝く明日へ~」



新しい高田高校の発展を心から願います。




                         みき


三寒四温といいますが、最近
23日はポカポカと暖かく、
春はもう直ぐそこまで来ていますね。


そこで春を探しに外へ出かけてみました。
春と言えば真っ先に思い浮かぶのが、ふきのとうです。
こちらの地方では、『ばっけ』ともいいますね。

ばっけを刻んで味噌と和える『ばっけみそ』は、
この時季定番の料理です。


仮設の庭先では、春のおとずれを感じさせる
花ばなが、少しづつ顔を出してきました。
らっぱすいせんは、もう元気に花を咲かせています。





「雪の中からけなげに花を咲かせている」というイメージのある、福寿草。
横田のとある仮設の花壇で発見!



子どもの頃、この花を摘んでままごと遊びをしたものです。
道端の至るところに咲いているので、この花を見ると
「ああ、春が来たんだなぁ」と実感します。


さて、次の写真の花をご存知でしょうか?


《え?タンポポじゃないの?》


そう、タンポポなのですが、
こちらは横田のとある仮設周辺で発見した貴重なタンポポです。

タンポポには、大きく分けて
在来種である“蝦夷タンポポ”と外来種である“西洋タンポポ”があります。

どこが違うかというと花の根元の額が、蝦夷タンポポは、丸みをおびていて
西洋タンポポは、大きく外に広がっています。
外来種というのは、何故かどの世界でも生命力が強いもので、皆さんが常日頃目にしているのは、殆どが西洋タンポポになります。

この写真は、額が丸みをおびているので数少ない蝦夷タンポポなのです。


暖かくなってお散歩をする機会も増えてくると思います。
お散歩途中でタンポポを見かけたら種類の違いを確かめてみてはいかがでしょうか?




ミルフィユ

東日本大震災の発生から4年を迎える311日、
モビリアの展望台で、献花式が行われました。





陸前高田市は津波で中心部が壊滅的な被害を受け、
岩手県内で最も多い1,601人が亡くなりました。
現在も207人の行方が分かっていません。





1446分にサイレンが鳴った後、一分間の黙とう。
参列した方々が献花台に花を供え、静かに手を合わせました。




ある方は、
「震災から4年になりますが、長いようであっという間でした。あの日は、徒歩で避難していたところ、ちょうど知り合いの車が通りかかり、一緒に乗せられて、ここモビリアに辿り着きました。いろいろとお世話になりました。」
と話されていました。





(モビリア展望台からのパノラマ)


桜のつぼみも膨らみ、すぐそこまで春の訪れの足音が聞こえています。
皆様方が穏やかなる日々をお過ごし下さることを祈っております。

                            
                                      実