最近の読書について | アブエリータの備忘録

アブエリータの備忘録

Yesterday is history,
Tomorrow is a mystery,
Today is a gift.
That's why it is called "present".

 

先日病院のコンビニで買った本は宮部みゆきの『刑事の子』だった。

 

 

読み終えてあとがきを読んでいたらこの本は改題されたものということがわかった。最終ページにはこんな記載が。

 

 

 

覚えのあるタイトルなので本棚の宮部みゆきコーナーを探してみたら、あるじゃないか『東京下町殺人暮色』!1998年に購入している。ということは今から19年前に読んでいたわけだ。

 

 

 

ちなみに『刑事の子』は2014年発行のもの。宮部みゆきの文庫本は新刊が出るたびに購入しているので、必ず発行年とあらすじを確認して二重買いを避けている。しかし、2014年という微妙な過去、もしかしたら発行を見逃したかもしれないと思ったのだ。内容は全く同じなのに、改題して出版するなんてずるい!

 

 

しかし私は初めて読むかの如く、まさに一気読みしてしまった。解説を読まなければすでに読んだことのある作品とは気づかないままだったと思う。あらためて背表紙をよく見ると、中央辺りに『東京下町殺人暮色』改題…と小さく書いてあった左下矢印見逃した!

 

 

 

なんだかとてもスラスラと読み終えてしまったのは、二回目だったからなのだろうか。それにしてもストーリー展開や結末の予想もつかず、初めて読む感覚だった。宮部作品にしては少し拙いような印象はあったが…。

 

 

スラスラ読めたというもう一つの理由は宮部みゆき氏の文章に清涼感を覚えたからだろう。それまで黒川博行氏の作品を立て続けに読んでいて、関西弁のアクの強い会話に食傷気味だったせいもあると思う。

 

 

山形行きに持参したのは黒川博行著『後妻業』だった。直木賞受賞作品の『破門』を読んで以来、疫病神シリーズを読み始めた所、ストレッチ仲間のお姉さまの一人が黒川氏のファンですでに読んだ文庫本を大量に貸してくれた。

 

 

読了した本は次々と他のメンバーにまわしているが、まだこんなに残っている左下矢印黒川博行作品が好きかというとそうでもなくて、私の人生の残り時間は限られてきたのに、黒川作品に時間を盗られてはいられないと焦ってきた。

 

 

 

今は左端の方にある『国境』を読んでいるが、かの国のことが詳しく書かれているのでかなり興味深い。これを読み終えたら当分黒川作品から離れようと思う。

 

 

同時進行で読む本はいろんな分野に及ぶ。新聞の広告に惑わされてすぐにアマゾンへ注文してしまうこともある。以前はよく読んだ佐藤愛子さんの最近話題になった本もそのパターンで買ってしまった。

 

 

 

英語のメンテナンスのためもあって、ペーパーバックのミステリー小説は欠かさない。何人かの気に入った作者の新刊が出るたびに購入している。

 

 

今読んでいるサラ・パレツキーもその一人。この本のテーマが非常に専門的で理解し難しい箇所があったので、日本語に翻訳された本を買ってしまった。

 

 

 

なんでこんな邦題になるのかわからないが、日本語だけでこの本を読むのは相当ツライ。翻訳がストレート過ぎてこなれた日本語になっていないからだ。

 

 

また、英文で読む登場人物のイメージが日本語の会話によってずいぶん変わってしまっている。一人称(私、僕、俺、…等々)の違いだけでも人物の印象が全く違ったものになる。

 

 

普段ペーパーバックを読んでいて、登場人物の名前の読み方がはっきりしなくて居心地が悪い時とか内容がイマイチ判然としないことがある。そんなときは本屋さんで訳本を立ち読みしたりすることもあるが、訳本そのものを買ったのは今回が初めてかも知れない。そんな自分がちょっと情けない。

 

 

サラ・パレツキーの本はほとんど全て読んでいるが左下矢印順番を待っている本右下矢印もあるので早く読了したい。

 

  

 

 

他にも順番を待っている本が未読の棚に並んでいる。私は活字中毒の読書家を自認しているのだが、もしかしたら積読家なのかも知れない。