ことわざシリーズ第3弾。
前回、前々回と、たまたまことわざのタイトルが2つ続いた。3つ続けたいので、記事にしたいエピソードに当てはまることわざを探したものの、なかなかぴったりくるものが無くてずいぶん大仰なタイトルとなった。
週に3日の整骨院通いは結構疲れる。例の待合室もツライのだが、駐車場はもっと大変。狭くていつも満杯なのであきらめて帰るしかないことが多い。
だから車で出かけてみて駐車場が満杯ならば素通りし、先に買い物を済ませてから出直す。ラッキーにも空きがある時は駐車場に車を滑り込ませてとりあえず診察を受けて、後で買い物に行くことにしている。
しかし、駐車場に入れたものの前面駐車だから帰りはバックで出ることになる。頸椎が固い私は運転席で身体を半分横に向けて、こむら返りが起こりそうになりながら短い脚を目いっぱい伸ばしてアクセルとブレーキを操作する。隣に大きなワンボックスカーなど停まっていたら悲惨だ。
この駐車場と待合室の二重苦がこの整骨院を躊躇させるのだが、今は背に腹はかえられぬ。
実は、この整骨院、電車の駅から歩いてすぐのところにある。自宅から電車の駅まで5分、電車に乗っている時間は3分、駅から整骨院まで3分と、数字で見ればとても近い。しかしたった3分の乗車時間なのに歩いて往復16分がばからしい。往復の運賃にこの暑さだ。
<往きだけは車で送ってもらって帰りは電車で帰る>というのが、一番疲れも時間も少なくて済むので、ダンナに頭を下げて送ってもらっている。
前置きがずいぶん長くなったがここからが本題。
ある日、夕食のおかずに必要な土生姜が無かったので、帰りに買って帰るようにダンナに頼んだ。
診察を終えて電車で帰宅し、台所に行くと、そこに鎮座ましましていたのは大量の新生姜!
〈何考えてんねん!〉
あきれてしまった私は「冷奴にかけてるショウガみたことないの?」「ウチの家でこんなショウガ見たことある?」とダンナを詰問。
ダンナは「なんか違うなぁと思いながら、生姜と書いてあるのはそれしか無かったから…」と。
〈ガキの使いやあらへんで。ほんま、使えんやっちゃ!〉
怒っていても仕方がない。チューブのショウガもあるので今日はそれで間に合わせることにするが、この大量の新生姜をどうするか。捨てるのはもったいないし…。
【ショウガの甘酢漬け】を作ることにした。作り方をネットで調べてみると案外簡単だったので、レシピ通りに作って保存容器に入れた。
翌日、白いショウガはきれいなピンク色になって、お寿司屋さんで出てくるガリそのものだった。食べてみるとオイシイ。後口も爽やかでとーっても美味しい。
あまりのことに腹立てたが結果オーライ。
この時期、スーパーで必ず見かける新生姜だが、67歳にして初めて作って、手作りの甘酢漬けに感動。これからは毎年甘酢漬けも作ることにしようと思った次第。
このショウガ事件をことわざで言えば《瓢箪から駒》かな?《塞翁が馬》かな???いろいろ考えても適当なものが浮かばなくて、今回のタイトルとなった。
しかしまあ大したエピソードでもないのに、ことわざに結び付けること自体に無理があったと思う。
今年のアジサイは見ごろが長い。