山形紀行ー4日目(羽黒山) | アブエリータの備忘録

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Today is a gift.
That's why it is called "present".

 

雨も止んだ午後、羽黒山五重塔と出羽三山神社を訪れることにした。

 

 

広い道路をひた走るのだが、道路の端にはこのような棚がずっと続いていて、収穫した稲でも干すためのものかと思っていた。後で調べると《防雪棚》ということだった。やはり雪深い東北地方だ。信号機もほとんど縦型だったが、積雪に備えてのことだろう。

 

 

 

出羽三山というのは、羽黒山、月山、湯殿山の総称で、明治時代までは神仏習合の権現を祀る修験道の山だった。

 

 

月山・湯殿山は遠く山頂や渓谷にあり、冬季の参拝や祭典を執行することが出来ないので、三山の年中恒例又臨時の祭典は全て羽黒山頂の合祭殿で行われるのだそうだ。

 

 

 

 

随神門右下矢印より内は出羽三山の神域となり、神域は遠く月山を越え、湯殿山まで広がる。随神門はこの広い神域の表玄関となっている。

 

 

 

参拝する人も少なく、マイナスイオンいっぱいの杉並木の石段を歩く。

 

  

 

 

随神門より坂を下りると祓川に掛かる神橋に出る。

 

  

 

 

昔、三山詣での人々は必ず祓川の清き流れに身を沈め、水垢離をとり三山への登拝の途についたそうだ。滝は、月山々麓水呑沢より約8kmの間を引水して祓川の懸崖に落し、不動の滝と名付けたという。

 

  

 

 

ほどなく、目的の五重塔に到着。

 

 

 

五重塔の前で若いカップルがスマホで自撮りをしていたので「撮りましょうか?」と声をかけた。

 

 

美男美女のカップルのその二人は新婚ホヤホヤで、新潟から日帰りで鶴岡に来たとのこと。話してみたら、加茂水族館、お昼の蕎麦屋、と同じルートを辿ってきたことがわかった。

 

 

蕎麦屋ではすぐ近くの席に座っていたことも。お昼少し前の空いている広い店内で、座る場所を探している時、椅子席で適当な場所は若いカップルの側しかなくて、遠慮しながら背中を向けて座ったのを覚えていたからだ。

 

 

蕎麦屋でも停まっていたきれいな赤色の車がここの駐車場にも停まっていたので、きっと彼らの車だったのだろう。京都出身でDJをしているという奥様と関西弁で長い間立ち話。お互いのブログを教え合って別れた。

 

 

五重塔から先を登って行くと、次の目的地である《羽黒山三神合祭殿》に達する。しかしそれまでに2446段の石段があるとのことなので絶対無理!と、私は最初から車で行けるルートに決めていた。