Jちゃんはじめケレタロミセスたちのおかげで、お昼ご飯についての悩みはなくなった。
お昼に付き合ってもらったり、お弁当を作ってもらったことはもちろん、日本料理の店を教えてもらったことやカップ麺などのインスタント食品が手に入ったことも大きい。
体調維持や情緒安定のためには、身体が欲するモノを食べることが重要な条件の一つであることを痛感した。栄養バランスとか身体に良いモノも大事だが、食べる喜びを与えてくれるモノは「心」に栄養を補給してくれる。
ミセスたちと一緒にお昼を食べた日本料理店へは、その後一人で何回も行った。慣れた日本の味は「非日常」の時空の中で「日常」を取り戻してくれた。そして元気にしてくれた。
野菜炒めとご飯&味噌汁のセット 野菜炒めの材料は鮭、タマネギ、ニンジン、キャベツ、ズッキーニ。飲み物はレモネード。これで203ペソ(=約1400円)で、少々お高いのだが背に腹は代えられぬ。
豚骨しょう油ラーメン。美味しいスープで日本のラーメンそのもの。でも私にはちょっと脂っこかったなぁ…。
他にもいろんなメニューがあったのに、いつも野菜炒めとご飯とみそ汁ばかり。たまに焼きおにぎりを持ち帰って夕食にしたこともあった。
1つ所に3週間というのは「旅の空」ともいえず、やはり「生活の場」となるのでそれなりの工夫をして持久力を保たねばならない。
短期間でメキシコ生活に適応できるような柔軟性など持たないバアサンは、こうして和食を織り込みながら、3週間の長丁場を何とか切り抜けたのだった。