ケレタロ紀行 ⑪ 昼食 | アブエリータの備忘録

アブエリータの備忘録

Yesterday is history,
Tomorrow is a mystery,
Today is a gift.
That's why it is called "present".


ケレタロ滞在中、一番頭を悩ませたのは昼食と夕食のことだった。


食べ物によって体調を崩すことがないように、安全を最優先に考えると、食べるものはかなり限定される。食あたりとか下痢とかは絶対に許されない。


出発前に、メキシコへ頻繁に出かける知人数人から話を聞いた。【アメーバ赤痢】に2回罹った人もいたし、豚肉でお腹を壊した人もいた。そんなふうに脅かされていたので、【100%安全】と私が判断したものだけを口にしていた。


授業が終わるとそのままセントロへ出かけ、ゆっくり昼食をとって夕方までケレタロの街を歩いて観光スポットへ出かけたり教会巡りをしていた。


到着後一週間くらいは体調が整わず、食欲も無いのでホテルでの朝食とあとは軽くすませて、一日2食の時も多かった。お腹が詰まっているのだから当たり前の話。


(ちょっとは痩せるかも…と期待


到着二日目にはJちゃんと会い、ケレタロの有名なお店 でメキシコ料理のお昼をごちそうになった。その時の料理の写真は撮り忘れたが、お店の周りに立っていた人形はばっちりカメラに納めた。


 


 

 

 

【死者の日】が近づいているので、どこもこのようなゾンビとか骸骨の姿の【死者】の人形がディスプレイがされている。


Jちゃんはその次の週も、ご主人の転勤が決まって忙しい中、オアハカ料理の店でお昼を付き合ってくれた。私の体調を考えて注文してくれたので、珍しい料理を安心していただいた。


トラユーダというオアハカ地方独特の巨大タコス。直径30センチ以上ある。アボカド、チョリソー、鶏肉、チーズ…美味しかったけど、二人でとても食べ切れなかった。

 

 


比較的食べやすいメニューのあるファミレスにも行ってみた。お昼時でも豪快な食欲はないので、量は食べられない。しかし、メニュー のどれもとにかく量が多くて食べ切れるものではない。それに野菜が食べたいし、お米も食べたい。


 
 

さんざん迷った挙句選んだのが、野菜たっぷりのスープ  タマネギ、ニンジン、アボカド、お米、裂いた鶏肉、オアハカチーズが、コンソメスープで煮てある。


 

塩味もほどほどで、これにたっぷりライムを絞っていただく。無料でついてくるパンやチップスも美味しくて、とてもお腹に優しい食事。これは気に入って、週に一度はこの病人食のようなランチを食べていた。


氷なしの炭酸水で作ったレモネード(ライムだけど)とセットで85ペソ(約600円)。メキシコの感覚だと850円くらいだろうか、日本のファミレスの値段と変わらない。


ここケレタロでは、GORDITAS(ゴルディータ=太っちょ)のお店が多くて、一度は食べておこうと、ホテルのスタッフのお薦めのお店に行ってみた。


左下がゴルディータで 鉄板で焼いた分厚いタコスの中に詰め物がしてある。

 


これらの詰め物やトッピングをこのような種類から 選んで注文するのだ。
 

 


とりあえず害の無さそうなポテトとチーズにした。やわらかいので食べやすく、味もほどほどで悪くなかった。


 
 

次に行った時はソペ(SOPE)を注文。上のメニュー写真の右下のものがそれ。トッピングは、私が好きなグァカモレ(アボカド、トマト、タマネギなど)と、店員お薦めのポジョ(味付けの鶏肉)とフリホーレス(塩味の煮豆)をチョイス。


 
 
乗っている白いモノはチーズ。「チーズもつける?」って聞かれたので、「Si(はい)」と言ってしまったが、運ばれてきたのを見て絶句。カテッジチーズみたいで無味無臭だが、カロリー過多なので、横におろしていただいた。


食べ切れず、残したものはお持ち帰りにしてもらって夕食に食べた。


三個も食べれば満腹になるが、これらのお安いこと。この値段表で、1ペソ7円で計算してみると…!


 


こうして、たまにはメキシコの庶民的食べ物のランチも美味しくていいのだが、どうしてもトウモロコシ臭が食欲を減退させて、多くは食べられない。


この危機的状況を救ってくれたのは、ケレタロ駐在の日本人ミセスたちだった。


『昼食編』はつづく