ケレタロ紀行 ⑨ ホテル | アブエリータの備忘録

アブエリータの備忘録

Yesterday is history,
Tomorrow is a mystery,
Today is a gift.
That's why it is called "present".


今回のケレタロ行きは、表目には《プチ留学》なのだが、裏目には《グラン家出》という心理的理由がある。


海外旅行というよりは、海外(家から離れた場所)に自分の居場所を移動して、そこで好きな語学の勉強をしながら一人の時間を楽しむ…というのがこの旅のコンセプト。だから、自分の居場所として《心地よい部屋》となる条件を満たすホテルを探すのには時間をかけた。


しかしながら、最も重要な条件は、歩いて学校へ行ける距離にあることなので、それを満たしながら、空き状況、料金等…を考えて検索した結果、このホテルに行き着いたのだった。


もう一つの条件であるバスタブ付きの部屋はついにかなわなかった。メキシコではかなり高級ホテルでもバスタブのある部屋と無い部屋があるくらいなので、中級ホテル程度では望むべくもない。ブティックホテルというカテゴリーの私の宿もしかり。


予約した後もいろいろ検索してみたが、11月2日の《死者の日》という国民的行事の日を挟むので、20連泊できるホテルは他になかった。


ホテルに到着して撮った写真

クイーンサイズのベッド
 


左側のベッドサイドランプ
 


右側のサイドテーブルと書き物スペース。これが勉強机となった。
 


その右側に入り口となる玄関ドア(?)右から二枚目が内側に開く。両サイドには二つに折れた板の雨戸。
 


右側の扉はクロゼット。セイフティボックスもこの中にある。
 


クロゼットに並んでチェスト、テレビ、ソファ。上には女体の絵がかけてある。
 


カーテンらしきものの向こうは一段下がって水回りのスペース
 


左側にトイレ
 


中央に洗面台
 


右側にシャワー室
 


テレビ台は古いミシン。DVDプレーヤーもある。
 


板の雨戸
 


部屋の開口部は玄関ドアと書き物スペースの窓だけ。そしてそれらにはこんな鍵が 板の雨戸も同じタイプの鍵をかけるようになっている。
 

内側からこんな鍵を掛けていたら、私が部屋で倒れでもしたとき、外からどう入ってくるのだろうか。扉を壊すしかない?


この建物は1895年に建てられたということなので、高い天井の造りも古い建築様式だ。
 


数日後、ベッドには天蓋をつけてくれた
 


テレビ前のソファは汚らしい色だったので、買ってきた布でカバーした。この布1メーター70円!
 


狭すぎず広すぎず、一人にはゆったりめの心地良い広さ。


静かで、他に宿泊客の気配もない。日本の宿でこの状況だったら、かなり怖い思いをするところなのだが、意外にも気持ちが落ち着く空間だった。


この部屋は、ホテル住まいというより、どこかのお屋敷にホームステイしているような、そんな安心感を与えてくれた。ホテルのチョイスは大正解!