元気な人たち | アブエリータの備忘録

アブエリータの備忘録

Yesterday is history,
Tomorrow is a mystery,
Today is a gift.
That's why it is called "present".

【友がみな 我よりえらく見ゆる日よ 花を買い来て 妻と親しむ】

石川啄木のこの歌がしばしば心に浮かぶ今日この頃だ。


私の周りの人はみんなほんとに元気だ。それぞれ仕事や趣味に打ち込んだり、家族のために頑張っている。全く屈託がないわけではないのだろうが、それでも「やりたいコト」や「やらなければならないコト」をこなしながら日々を過ごしている。


人のためでもなく、自分のためでもなく、自己満足のためでさえなく、何のためでもなく、ただグータラと生きているという今の状況がやるせない。せめて「自己中」でもいいから、もっと自由に生きられたらと思う。


私のように、「やらなければならないコト」が無くて、環境が整っているにもかかわらず「やりたいコト」に打ち込めない・・・など、贅沢すぎる悩みに違いない。しかし、身体の痛みや不自由さを受け入れているとはいえ、時に無性にじれったくて、こうして心が乱れる自分に自己嫌悪することがあるのだ。自分が存在しているという手ごたえの無さだ。


またウツ?いやあ、それほどでもないので心配ご無用


寒さが厳しいこの季節、痛みも増して日常の動作がのろくなっているので、快復に対する希望がしぼんでいることは確かだが・・・忙しくしていた11月が過ぎてほっとした途端、疲れと共にナマケグセが戻ってきた。年末年始を迎える煩わしさも加わって、ユーウツな気分になっているのだと思う。


自分で決める「今日の仕事」も、ここしばらく出来なくなっていたのだが、長の沈黙を心配してくださっている方もおられるかと、パワーッとばかりに「ブログの更新」を「今日の仕事」にすることにした 


今回は、病気を囲って暮らす私には考えられないほど「パワーのある人たち」について書いてみようと思う。


元気いっぱいの高校の同級生のオバサン達もさることながら、今年の春から、63歳という年齢の壁を破って(?)新たに仕事に就いた友人が二人いる。


ハローワークで見つけた求人でたった一人の枠に合格した人と、全く縁のなかった職種での仕事に飛び込んでいった人。彼女たちは月曜日から金曜日までフルタイムで働いて、老親や孫の世話もしている。


また、「ありえへん!」ほど別格のパワフルオバサンは、バイクにテントを積んで数ヶ月北海道でのツーリングを楽しんだあと、今度は乗り物を車に替えて九州の「道の駅」巡りをしてきたという。身体が元気でもそう簡単にできることではない。


しかし、以前からよく「バッタリ出会う」オジイサン(には見えないが…)は、もう「超人」の域だ


そのオジイサン(Kさん)は近くの会社の会長サンだった人で御年78歳。何年か前までは家の近くでよく出会っては立ち話をしていたものだが、引退されてからは出会わなくなっていた。


高校の大先輩で天下の名門・京〇大学出身。大変な読書家でもあり、立ち話ではいつもお互いに読んでいる本が主な話題だった。一度、京都の【〇善】(梶井基次郎が檸檬を置いた書店)でバッタリ出会ったときは、喫茶店でお茶を飲みながらずいぶん話し込んだものだった。


そういえば数年前、久しぶりにバッタリ出会ったときに、首を痛めていた彼に枕を紹介して、とーっても感謝されたことがあった。つい最近、このKさんに、「こんなところで?」という場所でまたまたバッタリ出会って、1時間近く立ち話をしたのだった。


大きな荷物には図書館から借りてきた本がドッサリ。「借金(何十億!)取りから逃げている生活なので本は買わなくなった」と言いつつ、相変わらずシンガポールへスキューバダイビングに行ったり、スノボーこそやめてスキーにしたものの、カナダまで滑りに行っているとか???


今回の話題は「健康」だった。目標はプロスキーヤーで登山家の三浦雄一郎さんの父上の三浦敬三さんらしい。


Kさんは、日頃から韓国式の健康的な食生活を実践して、空手で身体も鍛えていたので、メタボとは無縁の身体つきなのだ。今も40分歩いてヨガ教室に通っているとのこと。20年来の知人ではあるが、体形も印象も全く変わらない。真冬でも半袖短パンのいでたちも相変わらずだった。


Kさんは160㎝に届かない背丈でかなり小柄な体型の人なのだ。引き締まったその身体は日焼けしていて、昔から髪の毛が一本もない禿頭はテカテカと黒光りしている。その風体から、私は彼のことを密かに【歩くぺ〇ス】と呼んでいるのだ 


数年前に30代の女性と再婚したと風の噂で聞いたが、78歳の今もなお《心身ともに現役》とお見受けした


いやあ~皆さんお元気でなによりです。