ウチの三男坊 | アブエリータの備忘録

アブエリータの備忘録

Yesterday is history,
Tomorrow is a mystery,
Today is a gift.
That's why it is called "present".

先住犬のケンタが亡くなって丸5年になる。


ブログを始めた頃に『四男坊』というタイトルでケンタを少し紹介したが、その後はもっぱらショータを話題にしてきた。昨日の命日にケンタの写真を整理したので、在りし日のケンタを偲んでみようと思う。


まだデジカメも携帯もない頃、カメラのフィルムが余ると必ずケンタを撮っていたものだった。その頃の写真を今回 iPhone で撮り直してアップロードしてみた。


ケンタの最初の写真:兄弟犬ゴンの家で撮られたもの。どっちがどっちだかわからない。たぶん右がケンタだと思う。子犬の頃からおっとりした性格だった。

 


家族に相談もせず私が勝手に連れ帰ったので、ケンタがウチに来た日は大騒ぎだった。受け入れ態勢もないままその日から家族になったケンタは、周囲の騒ぎをよそにのうのうと昼寝をしていた。


 


子犬特有のコロコロと太った本当に可愛い犬だったので、ダンナが、犬が太いと書いて「ケンタ(犬太)」と命名した。息子たちは「悟空」と名付けたかったようだが、人前で呼ぶときに恥ずかしくない方がいいということでケンタに決定。


ケンタはマイペースで、自分から甘えてくることも無く、本当に手のかからない静かなイヌだった。

 

(どちらのお尻がケンタでしょう?)
 

幼犬の頃は家の中にいたのだが、よく外を眺めていたものだ。

 

外へ出してやると、一人で生き生きと遊んでいた。



ケンタは外の方が好きなようなので、ある日「内わんこ」から外へ移動させたら、その晩から「キュン」とも鳴かず、完全な「外わんこ」になってしまった。


ポールと立木の間に針金を張って、そこをすべらせるワッカに長い紐をつけてケンタの首輪と繋げた。こうしてケンタは庭中どこへでも移動できて、自由に動き回ることができた。


夏は日陰へ移動し、穴を掘っては冷たい土に身体を埋めていた。



どんなに寒くても屋根のついた犬小屋にはぜーったい入らないケンタに、コンクリートを練る箱を置いてやると、それが即ベッドになった。

 

真冬の雪がちらつく寒い日でも、水飲み用の洗面器の水が凍っていても、年中外で過ごし、それでいて病気らしい病気はほとんどしなかった。


庭とリビングの間のサッシを開けると、そこから前足だけを入れて家族との団らんに参加。

(一歳の頃)
 

シャンプーしたあとは、こんな風に部屋に上がることもあった。

 


家族が泊りがけで出かける時は、近所の友人が水や食事を与えてくれたし、散歩に行けなくても、ケンタは自分の寝床から遠いところで排便をしていたので、家族の行動を制限もしなければ束縛もしない、まさに「自立した犬」だった。


無駄吠えもほとんどなかった。ケンタが吠えるのは私がキライな町内会長が来た時と、うっかりケンタの夕食を忘れた時に、「おいおい、忘れてやしませんか」と言わんばかりに、小さく「ワウワウ」と注意を惹く時だけだった


家族に媚びず、とにかく自分のことはほおっておいて欲しい「孤高の犬」だったケンタ。今回は成犬になるまでを書いたが、また機会があれば、中年期や老年期についても書いておこうと思っている。