二回目に車を盗まれたのも家の前だった。
一回目 とは違い、今回はエンジンをかけたまま停車して、家へ入り、外へ出てすぐに車が無いことに気がついた。
年末の28日だったか、最後の仕事日で給料を家へ届けに来たのだ。
今回はトイレも行かず、コーヒーも飲まず、私に給料を渡し、「これから○○へお歳暮を届けに行ってくる」と言ってすぐに出て行った。
にもかかわらず、ほんの一瞬に家の前の車は忽然と消え、塀には見知らぬ自転車が立てかけてあった。
すぐに警察に連絡して現場検証。犯人は乗ってきた自転車を捨てて、エンジンのかかっている車に乗り換えて逃走したようだった。
盗難車が事故を起こした場合、施錠せずエンジンキーをつけて車庫外に放置していて盗まれたのなら、車の所有者がその事故の責任を負わねばならないのだ![]()
ウチは何の申し開きもできないケース。ひたすらその「車ドロボー」が事故を起こさないように祈るしかなかった。唯一、給料を車の中に置いていなかったのが不幸中の幸いだった![]()
明けて正月4日。隣県の警察から、車が発見されて犯人も捕まえたという連絡が入った。
車の引取りと事情聴取のために、ダンナと二人でシビック(この頃の私の専用車)に乗って、雪がちらつく中その警察署へ向かった。
署につくと、テレビでよく見るような鉄格子の窓がある部屋へ通された。そして、盗まれた時の状況を微に入り細にわたって聴取されたのだが、被害者なのに「訊問」されているような妙な緊張感があった。
警察に保管されている車へ向かう時、刑事がそっと「あれが犯人です」と手錠をかけられた小柄なおじさんを指した。署内で犯人とニアミス
相手は我々が被害者とも知らずに通り過ぎていった。
車内は指紋検出のための白い粉だらけで、ダンナがお歳暮に持って行くつもりだった「大吟醸酒」(八千円也)の一升瓶も真っ白け
コップ2杯分くらいの酒が残っているだけだった![]()
そうして、ダンナが盗難者の軽バンに、私はシビックに、そして二人の刑事がパトカーに乗って、三台連ねて署を出発した。盗まれた場所(ウチの家の前)で再び現場検証するためだ。
ところが、道路に出て100メートルも進まない所で軽バンが突然止まってダンナが叫んだ
「ガス欠や!」![]()
犯人は、車を盗んだもののガソリンが切れてしまったので路上で停車し、他に金目のモノもなくふてくされて、積んであった日本酒を飲んで爆睡中に職務質問に合い、お縄を頂戴したわけで…![]()
ガソリンが残っているはずも無く(警察も出発前にそれくらい言えよ
)、ダンナは大急ぎで最寄りのガソリンスタンドへ走り、ポリタンクで運んだガソリンを車に補給した![]()
家に到着したら、また一通り盗難時の状況を説明、検証して、やっと一件落着![]()
この事件で多少は振り回されたものの、警察小説好きの私はこのプロセス全てに興味津々だったので
今回のはまあ「よし」としようと思っていた![]()
それにしても、ウチの神社は「どろぼうと火付け」から護る神様を祀っているんではなかったのか
疑惑
のお賽銭事件
もあったけど…
今回もまあ、被害は少なかったから「大難を小難に」してもらえたということかなあ![]()
「アンラッキー!」だったこの事件をダンナのドジとするのは少々気の毒ではある
しかし、ダンナはいまでも仕事の車は施錠せず、窓は開けっぱなしで、キーを運転席の座布団の下に置いている![]()
ほんまに懲りないヤツ
そのうちまた事件が起きるぞ![]()