今から5年以上前の埼玉県の東松山市東平のジャンク屋さんの前に置かれていた実用車のような佇まいに
タイヤが小さな不思議な自転車…
初見は今も家にあるBE-PALを引き取りに行った時ですが、フレームのJIS№からセキネサイクル製と思われます。
以前から某系の運送会社で使われていた自転車が気になって見ていましたが
これはブリヂストンサイクルのニュースクル!!
どこかで処分されたのが買い取られて数カ月にも及ぶ無防備な店先放置w
某オークションで、この車体も出品されるのかな?と期待しつつ
一向に出品されず…月日は経ちます。
先にブリヂストンのOLDMTBワイルドウエスト(WTX460)を落札する事に…w
他の自転車を落札し、引き取りに行く度に欲しいな~と見ていた車体です。
前年冬にBSベガスを引き取りに行った時にはニュースクルはまだ置かれて無かったですね。
(ブラウン管テレビとエアホースリール?はある)
↑そんな訳で、BSニュースクルを纏めている記事がこれです。
実用車として酷使されて状態が悪いはずのニュースクルですが…
↑こんな感じで酷使され使われずに放置されてサドルも抜かれたのでしょうが、直せばまだ乗れるのにもったいないな~と
思っていた一台が22㌅のBSニュースクルでした。
メンテナンスや消耗品交換は必要ですが、落札した車体は奇跡的に綺麗な状態だったニュースクル。
サイズが小さいから遅いとか、乗車ポジションが窮屈とかは無く(ハンドル&ステムやシートポストの変更は必須)
丈夫なフレームに内装三段の22インチWOで珍しいと思います。
※新聞屋さんや某運送会社、ヤクルトとかで使われていた車種のようですが
一般の人が使っても大変重宝する自転車だと思います。
ハンドルなど好みの乗車ポジションにするため換えましたが…
これはこれで、欠点はハンドルと前カゴの干渉避けるため前輪の車軸からフロントオーバーハングが大きくなると
操縦性がやや悪くなり、積載が多いと癖のある挙動は慣れないなと思いました。
でも乗り易くてメリダスパノバより意外と疲れにくいので近距離のポタリング向きな自転車です。
フレーム№や部品の製造年刻印から2005年製のBSニュースクル
ウチに来てから五年経ち、今後も長く乗れるようにとタイヤとか希少な22インチWOステンレスリムなど入手し
歳取っても気軽に乗れるポタリング仕様に軽量化カスタムしても良いかなと考えていたら…
2016年製のYakult仕様のパナソニックサイクルテック製の電動アシスト自転車を入手。
バッテリーレスにカスタムして乗っています。
22㌅に比べてやや大きめのタイヤサイズ24㌅で足付き性が良いU型フレーム、ハンドルロックと合わさって
強固な両立スタンド&オプションのキックスタンドは意外と整備性もよく
格収納型大型リアキャリアに前ブレーキは制動力とコントロール性が良いVブレーキなのが
ニュースクルの欠点を補うような豪華な造り仕様です。
ニュースクル用の置き場が無いので、全バラして部品で保管するか?
家族が乗る26インチのBSスターロードと入れ替えるか?
某ハードなオフハウス系でドナドナするか…?
色々と思いましたが…
身体は一つですから、乗れる自転車は限られます。
家族も26インチの方が軽くて良いそうです。
似た仕様の自転車を二台置くより、綺麗なほうを手放すのが次乗る人にも大事にしてくれて長く乗れるだろうから
再分解して気になる所や消耗品交換など確りメンテナンスをしてドナドナしようと決めました。
そんな訳でウチに来てから日々酷使したBSニュースクルのドナドナするための再メンテナンスを行います。
自分好みに付けた部品を元に戻したり、万人向け?無難な仕様に戻しつつ五年間お世話になった車体ですから
綺麗にしてから手放そうと思いました。
またスポークカットからホイール組みなど個人的に行いたい作業というのか…
技術的にどこまで自分はメンテナンスできるか?試してみたい部分もありますw
全バラしてから時間と金の無駄遣いをしている事にドナドナしてから気付きましたが
こんなに良い自転車を触れたことが一番ですし新品部品代や作業の手間代は考えず忘備録として記します。
前後輪外してフレーム&フォーク単体(泥除け荷台はついたまま)にします。
一年前に取り付けた日本製ナショナルタイヤもまだまだ使えますが交換予定です。
SG-3R45仕様(アルミシェルケース仕様)で組んだ内装三段ハブの後輪
SG-3R45単体はベルトドライブ仕様車で比較的よく見かけます。
ただしチェーン仕様では…自分は見た事無いですが
内部の駆動体ユニットはSG-3R40と一緒だったのでニコイチにした物です。
ベルトドライブ車でスポークが通しハブって…wいざ折れた時の整備性は悪くて交換し難いですね。
SG-3S40やSG-3R42みたいに引掛けタイプにしないと駄目ですよね?
巧い事チェーン仕様のSG-3R45が爆誕した訳ですが
※実はドナーのSG-3R40のスチールハブシェルはベアリングの球当たりが強すぎて
接触面が荒れて使用不可でした。
似たような形のSG-3R55もあるらしいですが
右端の車軸にネジ切りされて無いのはベルクランク3(SM-BC06)と組み合わせる仕様なのでしょうね。
サイレントクラッチ仕様で一度ヤフオクで出品されていたのを見ましたが
入札しようと思ったら出品取り消しされて以降見かけた事は二度とないです…謎
話がだいぶ逸れましたが…
後輪は元からこの年式のニュースクルに採用されていたスポークが引っ掛けタイプでスポーク折れでも交換しやすくて
ブレーキは音鳴きし難いダイネックスサーボブレーキのバンドブレーキ仕様の内装三段(SG-3S40)にします。
スポークが通しタイプのSG-3R40とはスポーク長が違うので新たに#13スポークで適正な長さでカットしネジ転造して組もうと思います。
今付けているステンレスリムは平型のARAYA製で2016年製頃の刻印があり同社のステンレスリム製造終了間際でしょうか?
22インチWOの36Hで珍しいと思います。昔のミニサイクル23.5型規格だと28Hが多い。
パナソニックの電動アシスト自転車のギュットステージ22向けの補修部品だったらしく
パナソニックサイクルテック扱いの部品だとオークションで入手先の自転車屋さんが言っていましたが
現在これも入手は難しそうですが、前ハブの部品に汎用性ありBSのアンジェリーノの前輪22インチWO仕様で初期の28Hのスポーク負荷が大きい前輪を36Hで強化させたい時に使えるでしょうね。
このタイヤの22㌅1・3/4は昔の23.5型という規格向けの自転車のホイールに使えます。
元々付いていたARAYA製で山型の強化ステンレスリムWO-3は貴重なので大事に取って置きます。
13番のスポークを転造したのでネジ部は13番用のニップルに使える
スポークレンチを色々試しましたが、これは問題なく使えて購入して良かったです。
実はスポーク長が幾つでカットするのが良いかと不明で思い込みでした部分もあり何度もスポーク組したあと長いのに気付いては、短くカットし再転造を3度ほど繰り返しましたが…
組み直すのに嫌になりつつ、引っ掛けスポークのハブゆえ一本一本ごとスポークを抜いて組み直せるので通しハブで無くて良かったです。
最終的には後輪は233~234mmでカットしネジ転造しました。
最終的に分かった事は、SG-3S40とSG-3R40のスポーク長の違いは3mmだと気付きました。
※SG-3S40の方がスポーク長を3mm長めにカットする。
※JIS3交差6本組またはイタリアン3交差6本組で平型ステンレスリムと凸型アルミリムのスポーク長の差を2mmとする場合。
今回個人的にはこれがハッキリと分かって良かったです。
例えばシマノのハブでローラーブレーキ仕様で通しハブのシングルギアのFH-IM35とローラーブレーキ仕様で通しハブで内装三段ギアのSG-3R40とシマノのハブダイナモでDH-2N40は36Hなら共通したスポーク長だと思いますが
引っ掛けハブだとあまり経験が無かったので違いが幾つになるか?調べたかったので良かったです。
シマノのHILMOハブダイナモだと従来型から+4mmとか素人なんで早見表みたいなのが見た事も計算も面倒くさくてしなかった自分に反省ですが2mm違うと最終的にホイールを組み切れないので後輪に関しては22インチWOはデータが無くて今回はちょっと大変でした。
組み始めは大変ですが、引掛けタイプは楽に組めてスポーク交換もばらさずとも一本一本可能です。
良いですね!
後輪が組みあがりタイヤチューブを新品にします。
1988年製なのは内緒ですが…
シンコーのSR133や某廉価かつ粗悪で有名だったKENDAコスモスとかに比べたら確りしてて一年持ったので大丈夫だと思います。
前輪もばらしてシマノ製ハブダイナモを磨き綺麗にし球押し加減やグリスアップ済みだったので
13番スポークで組み直しニップルは前後共13番の真鍮ニップルにします。
鉄だと数か月で錆びてスポーク調整や交換時にニップルを回せない事態に陥るので
スポークは鉄でもニップルは真鍮が良いと思いました。
今まで高かったので鉄スポークに付いていた鉄ニップルをそのまま使いましたが
結局は錆で駄目になるので…
ちょっと高くても真鍮製が良いです。
前輪もスポークを230mmでカットしてからの転造です…
まあ時間が掛かる掛かるw
ARAYA製ステンレスリム
ブレーキレバーは少し奢ろうかとwフリマアプリで入手した新品を使おうとしたら粗悪品を掴まされました…
このタイプはブレーキアウターケーブル端にアウターキャップを被せて入れますが入らず?
ならばとブレーキアウター剝き出しで入れたら入れたで中にブレーキアウターを受ける部分が一切なくブレーキレバーを引くと
ワイヤーやアウターも一緒に動く始末で、ブレーキ効かない状態です。
その穴にブレーキ調整ネジが付いてくるわけでもネジ切られている訳でもなく
何とも変な部品に当たりました。サギナカ取り扱いのARAIのブレーキレバー信頼していたのにな…
出品者に騙されたかな?※パッケージ古くても未開封品に見えたので安かったから買いましたが…
使うならDIYで穴をM7でネジ切りしM7のブレーキ調整ネジを付けないと使えないです。
これはやめて、BSアシスタスティラの同じ形状のブレーキレバーを使います。
BB(ボトム&ブラケット)は軽快車用のカートリッジBB化しましたがグリス切れによる製品寿命が読めないので
元々付いていたハンガーワン式に戻しグリスアップと球押し調整しました。
ニュースクルはチェーンケースがフルカバーの全ケース仕様なのでケースをロックリングで固定しなくてはいけません。
自分がよく使うフックレンチや引掛けスパナ45-52mmはあてがう事は無理で
ロックリングの溝をピンスパナで緩めたり締めたり、または鏨で叩いていましたが
この製品を以前買いましたが、今より値段も安い時で購入しておいて良かったです。
ニュースクルのために買ったような、素人のおっさんには普段使わない工具ですがw
ずっしりとした造りに裏側見るとロックリングの溝一箇所だけに突起が掛かるのか?
これで緩められるようですw
以前は、固定が甘いと緩みの原因にもなりましたから…かといって固着も嫌な箇所でチェーンケースがフルカバーの
全ケースの自転車は整備面で好きではないですが、この工具を買ってから嫌いではなくなりました。
こんな感じでガイドもセットしてロックリングの溝に合わせて
後は二面幅32mmのスパナ類で固定出来ます。
軽快車用のクランクは手持ちのアルミ製33Tに変更していましたが僅かに曲がりがあったのを使っていたので元に戻そうと部品を探しましたが32T鉄クランクは無くて31Tになりましたがスギノ製なので2002年製頃のBSシングルスターから以前外した部品だろうと思います。
後ろのスプロケットは16Tにしていたので14Tに変更しようか悩みましたが
車重があるので漕ぎ易いギア比特性が良いのかと…これで試走ですね。
頑丈な両立スタンドと極厚な荷台のステーw
バック拡げを使ってフレーム広がった自転車では無いですが
銅線で縛ってからでないとハブナットが掛からず固定出来ません。
そんな訳でYakult仕様の元電動アシスト自転車ビビの造りに感動しました。
後輪付ける前の泥除けに新しいキャットアイ製リフレクターを付けましたが
今も新品で買えるJIS規格の自転車製品で安いのはキャットアイ製じゃないでしょうか?
昔々の大型がホントは欲しいのですが昨今の主流は小型化されたのしかないですが
何年経っても色褪せない所がJIS規格らしいです。
そうそう、ニュースクルを入手した時から貼ってあった箭弓稲荷神社の
交通安全のステッカーは綺麗に剝がして…
また箭弓稲荷神社へ行く機会があった時にこれを納めて新しいのを頂きたいですね♪
事故に遭う事も無く、雨天時に路面で滑って交通量が多い
幹線道路の車道側に盛大に転倒しましたが運良く車にひかれる事も無かったですしw
御利益はあったと思います。
ドナドナポタリングするため下ろします…(´;ω;`)
最初と比べて何も変わっていないように見えますが…
自分好みの変態仕様から標準的なポジションかつ元々ニュースクルに付いていた部品を再利用。
前後輪スポークを新たに組み替えて、BBも元の仕様です。
リフレクターをキャットアイの小型タイプに変更。
ただし鍵に関してはこの年式はフロントフォークに付く前施錠の閂で防犯性と使い勝手悪いので
シートステーに付けるサークル錠で丈夫な閂の新品です。
ペダルもシマノ製の樹脂製ペダルでレアです。
ハンドルやステムは元の仕様に戻しましたが
ブレーキレバーはBS純正のアルミ製のリターンスプリングは入った物です。
内装三段シフターはピアノタッチレバーからレボシフトタイプに変更。
前カゴはジャンク屋さんに貰った昔のアルベルト用のステンレス製で対策前で溶接部割れて剥がれていましたが
溶接で直そうかと思いましたがステンレスワイヤーでぐるぐるに縛り上げて直してます。
前ブレーキはオリジナルのままですがシマノ製のステンレスリム用カーボンブレーキシュー
効きは良いけどリム削っている感じが凄いのでよく効きます。
後は全体に固形ワックスで車体に塗布、磨いて仕上げました。
前後共、日本製ナショナルタイヤで新品というのか…デッドストックというのか?
36年前のタイヤでお洒落ですが試しに履いたのはひび割れせず経年劣化を感じさせずに使えたので
新しいのを再度取り付けました。
この年式のニュースクルは昔ながらのタイヤサイドに接触しながら発電するブロックダイナモランプで
大変暗くて走行抵抗もあり、音も大きいから当初から改善したかった箇所。
前輪はシマノ製ハブダイナモで組んで、吊下げ型のBSマークローザの中古のLEDオートライト化しました。
ブリヂストンサイクルお得意だったダイキャストフレーム工法の丈夫なフレームに
新聞協会推奨のステッカー貼ってあるニュースクル
19年前の自転車で自分の所に来て5年間酷使しましたが綺麗にメンテナンスし原状回復できたと思います。
川越市藤間の諏訪神社
初めての自走引き取りポタリングの時は帰りに、ここを通って暑くて力尽…
木陰で休憩したのが懐かしいです…
茄子返しの伝承・風習がある神社です。
川越市砂久保の稲荷神社
川越夜戦では上杉憲政の陣所、陣屋があったとも言われますが小字名ではここではない所も気になります。
お参りして、ドナドナポタリングも終わりが近いですね。
不老川の新霞橋
ハンドルやシートポジションが今まで自分好みの仕様にカスタムして乗っていたのと違うので慣れませんが
これはこれで漕ぎ易くてギア比も軽いけど3速時はしっかり速いので良いですね。
ダメなら戻って再調整しようか?思ったけどドナドナ確定で
買取金額の査定次第ですねw
いっぱい荷物を積んで走れて
疲れにくくて丈夫で自転車弄りで整備分解しても楽しかったし走っても良かったです。
自転車のメンテナンス技術が向上させて貰った気がする自転車で思い入れが深いです。
さて、着いたぞ♪
あの店長さんいるかな?
まあ、5000円位値段が付いたら良しとしますw
ジャイアントエスケープR3が35,000円か…税抜きとは強気なw
見覚えがあるような…
隣のOLDMTBも強気な価格設定w
店長変わったらしいですね!
新しい人の査定はどうかな?
比較的車体の確認はあっさり気味で…拍子抜けするほどw
大丈夫かな?
一応
ブリヂストンサイクルのニュースクル
と念を押しておきましたが…
早々に買取査定の見積もりが出て
8000円です。
うん…!?
何かキリが悪いな…と思いつつ中古車需要があるのに売り物が少なくて
新車価格も上がっているから、これは国内メーカー車ですし
おっさん強気に出ます。
10,000円なら良いですよ♪
う~ん厳しいな…
というので間とって
9,000円での買取で決着。
まあ、売値が20,000円~25,000円税抜き位だとまあまあ健闘してくれたから
買取りたかったのでしょうね。
周辺は倉庫や企業が多くて外国人実習生も多いので中古車の需要は大変多いそうです。
ニュースクルは綺麗で珍しいとお褒め頂いて良かったです。
骨折してから何とか乗れたのもニュースクルで思い入れ深い一台になりました。
暑いから汗なのか涙なのかw
おっさん滝のように汗をかきつつニュースクルをドナドナしてしまったけど
こんな素敵な自転車に出会えてよかったです。
帰りの川越駅までのバスは激混みで自転車売った事を激しく後悔w
歩いて帰れば良かったです~※ショートカットで歩いても帰れる距離
オークションで落札してジャンク屋さんから自走引き取りしたニュースクル
五年間、酷使した割には良い価格で買い取って貰いましたが
市場価格なら中古車自転車としてもう少し値が付くのでしょうね。
置き場無くて自転車断捨離中だったのに思いがけずにレアなYakult仕様の自転車が増えてしまったので
泣く泣く手放しましたが本当に良い自転車でした。
売れたお金でまた面白い自転車を入手、出逢えたらいいなと思います♪
今日もご覧頂きありがとうございます。