[オール・ユー・ニード・イズ・キル]3D鑑賞記 | 力道の映画ブログ&小説・シナリオ

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タグ・ライマン監督・製作総指揮。桜坂洋原作。クリストファー・マッカリー、ジェズ&ジョン=ヘンリー・バターワース脚本。ディオン・ビーフ撮影。クリストフ・ベック音楽。14年、アメリカ映画。


日本のタイムループを題材にした桜坂洋のSFライト・ノベルズの映画化であり、[ボーン・シリーズ]タグ・ライマン監督の新作。キネマ旬報でも高い評価だったこともあり、早速、鑑賞。


戦う、死ぬ、目覚めるというリセットを何回も繰り返せるようになる主人公ケイジ(トム・クルーズ)の特殊な能力を最大限に生かした脚本の面白さ。何度も同じ場面を繰り返しながら、巧みに物語を進めていく秀逸な見せ方の工夫。3Dによるド迫力の戦闘場面。存分に楽しめるSFアクション巨編に仕上がっている。


近未来。地球は謎の侵略者ギタイからの攻撃を受け、そのあまりの戦闘力の高さに人類はドイツ、フランスへの進行を許した。。ウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)は宣伝担当だったが、戦場で撮影する任務をブリガム将軍から任命されるも拒否、気が付けば脱走兵として降格、決死の任務にあたることになる。だが敵にダメージを負わせることなく戦死。しかし気付くと時は出撃前に戻っていた。ギタイの中心的な存在オメガの不思議な力を受け少佐はタイムループに巻き込まれていた。幾度となく出撃と戦闘、死を繰り返すうちに、特殊部隊の軍人リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)が彼と同様にタイムループに巻き込まれていることを知る。戦いを繰り返しながら少佐は戦闘技術を磨いていき、二人はこのタイムループから抜け出す糸口を探るが…。


不定形で凄まじい破壊力をみせるギタイ。人類は機動スーツを開発、初めて戦闘に勝利する。ケイジは、"ヴェルダンの女神"と呼ばれる伝説の女性兵士リタとの出会いと協力体制を取るうちに恋に落ちる。何度も同様の戦闘を繰り返し、回想によりその変化が明らかになるに従い、何も出来なかったケイジの戦士としての成長が描かれる。特訓の場面等を挿入することで、実にリアルにその過程を観て取ることが出来る。


原作とは、設定や結末は変更されているのだが、これには矛盾があり、原作の方がリアルに展開していくらしい。この映画のオチはいかにもハリウッド的で興醒めの分、割引。是非、劇場でご覧になり確認して頂きたい。



劇場公開中。


タグ・ライマン。[ボーン・アイデンティティー][ジャンパー]等。