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以前、ボランティア活動をされている方から、こんなお話を聞きました。
ある母親が障がいのある息子さんと一緒にスーパーで買い物をしていたら、
健常児を連れた母親と遭遇しました。
子供は何か買ってほしいものがあったのか、駄々をこねていて、
その母親が「悪い子でいると、あの子みたいになっちゃうよ」と言っているのが聞こえました。
息子さんから、「僕、何か悪いことしたの?」と尋ねられた母親は、胸が締め付けられる思いだったそう。
これを聞いた時、なんてデリカシーのない母親なのだろうと憤慨しました。
でも、見方によっては、こんな配慮に欠ける母親に育てられる子供よりも、
障がいがあっても両親から愛情たっぷりに育てられる子供のほうが幸せなのかもしれない。
全く悪気はなくても、
「●●みたいになっちゃうよ」と相手を貶める言動はとても失礼だし、
人として終わっていると思います。
たとえば、こんなケースも同様です。
会社のお局、Aさんは40歳過ぎても未婚。
30歳のBさんは、会社の同僚から「早く結婚しないと、Aさんみたいになっちゃうよ」と言われました。
40歳過ぎて独身というだけで、不幸だと決めつけられる。
本人は、実はとても幸せなのかもしれないのに。
冒頭の母親も、この会社の同僚も
本質的には一緒です。
他人の人生を否定する。
ああはなりたくないと思う。
心の底で思うのは自由ですが、わざわざ口に出す時点で、自分の価値を下げています。
この先、このようなことを言う人に出会ったら
私はこう思うでしょう。
いや、それよりも、私はあなたのような人間にはなりたくない。
(リカコ、りかこ)
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