六本木ヒルズレジデンスのホームパーティーで知り合った男性と、
ご飯に行くことになりました。
不動産会社の社長なので、不動さんと呼ぶことにします。
年齢は40代半ばくらい。
不動さんとは有楽町の駅前で待ち合せていて、
ちょうど待ち合わせ時刻になったとき、不動さんから着信がありました。
―今、どこにいる？
―有楽町駅前にいます。
―ちょっと、待って・・・あ、いたいた、こっち。
不動さんは近くにいるようですが、
キョロキョロ辺りを見渡しても、それらしき人は見当たりません。
―交差点にいるよ。ほら、黒いスポーツカーだよ。
―えっ、車
確かに目の前に、めちゃくちゃ存在感のあるスポーツカーが停まっていました。
都心のど真ん中なのに、なぜ車で来た
「早く、乗って
」
乗るように促してくる不動さん。
本当はよく知らない人の車には乗りたくないけど、
有無を言わせない状況だったので、仕方なく乗り込みました。
不動さんは私を車に乗せると、50mほど走り
「おっ、ここの駐車場空いてるから、停めよう」と言って、パーキングへ。
えっ
車に乗っていた時間、わずか数分。。。
そしたら、最初から車を駐車場に入れてから、待ち合わせ場所に来ればよくない？
なぜ、不動さんはこんな面倒なことをしたのだろう。
もしかして・・・
愛車を見せたかったから
不動さんが乗っていたのはスポーツカー。
左ハンドルなので、外車のようです。
でも、ポルシェやフェラーリではありません。
車については疎いので、何の車か知らなかったけど
エンブレムが特徴的でした。
きっと・・・高い車なんでしょうね。
でも、車の価値を知らない私にとって、
待ち合わせ場所にスポーツカーでやって来て
一瞬で駐車場に入れる、という行為は
とても困惑しました・・・。
そして、
その後、不動さんはさらにビックリな言動をするのです。
ikako
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