ドミニカ共和国旅行(7)植物園へ向かう | Que sais-je? ク・セ・ジュ――われ何を知る

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エルサルバドルに単身赴任中(7/15~8/5一時帰国)。
気候が良く日本より健康的な生活を送っています。
ドライブ旅行をぼちぼちしていますが、
この国で最も注意すべきは交通事故。
今や治安以上に大きなリスクです。

なおヘッダーは2020年に新潟県長岡市にて撮影。

 

さて、植物園に行くため、地下鉄の駅に向かう途中、エル・コンデ通りをコロンブス公園と反対の方向、つまり西に歩いて行った突き当りに、伯爵の門 (Puerta del Conde) があります。16世紀、サントドミンゴ植民都市の入口として造られたものです。

 

 

門をくぐるとそこは独立公園 (Parque Independencia)。独立の立役者の胸像が左右に並ぶ通路の奥には、祖国の祭壇 (Altar de la Patria) と呼ばれる霊廟が立っています。

 

 

ここには「建国の父」と呼ばれる、フアン・パブロ・ドゥアルテ (Juan Pablo Duarte)フランシスコ・デル・ロサリオ・サンチェス (Francisco del Rosario Sánchez)マティアス・ラモン・メーヤ (Matías Ramón Mella) の遺骨が安置されています。

 

 

霊廟内にはまた、高さが何メートルもある3人の立像が。これはその真ん中に立つドゥアルテ。

 

 

独立公園から10分ほど北西に歩くと、国家宮殿 (Palacio Nacional) と呼ばれる大統領府があります。つまりはドミニカ共和国のホワイトハウスです。

当然、警備は厳重。私が門の前に来た時は、ちょうど交替時刻か何かで、何人も並んでいました。警備員の一人に断って宮殿を撮影。

 

 

その裏手には政府庁舎、そしてその先には児童青年図書館 (Biblioteca Infantil y Juvenil) が。日本の私の自宅がある長岡市の中央図書館くらいの大きさで、しかも似た門構えです。休館日のようでした。

 

 

図書館から更に北西に歩いて15分、つまり約1キロの所にようやくサントドミンゴ地下鉄 (Metro de Santo Domingo) の ラファエル・フェルナンデス・ドミンゲス大佐駅 (Coronel Rafael Fernández Domínguez) がありました。

この地下鉄は市街地を十字に――1号線は南北に、2号線は東西に――走っており、この駅があるのは2号線。西隣のフアン・パブロ・ドゥアルテ (Juan Pablo Duarte) が接続駅です。この駅を過ぎて更に5駅ほど行ったフランシスコ・グレゴリオ・ビジーニ (Francisco Gregorio Billini) が植物園の最寄り駅(とは言っても駅から20分歩きます)。

 

 

ウィキペディアによると、1号線は2009年、2号線は2013年に開通したとのことですから、まだ新しくて、駅構内は美しいです。

構内にも列車にも落書きは全く見られず、乗客の人々も荒(すさん)んだ感じがしないので、かなり安全な印象です。車内も静かで快適。

エルサルバドルには地下鉄がないので、お上りさんの気分です。サントドミンゴの交通網はサンサルバドルよりよほど進んでいる。羨(うらや)ましい。

 

 

これが切符。この区間の運賃は35ペソ(約90円)ですから安いものです。

なお「Km9」と書いてありますが、この区間の距離は実際には5キロ強。この図・文字は、ドゥアルテ高速道の9キロ地点とロス・アルカリソス (Los Alcarrizos) の通勤用ロープウェイ駅を結ぶ、現在工事中の2号線延長線 (L2C) を宣伝したものです。このように、地下鉄ではなく高架橋になっています。

そうなんですよ。ベッドタウンと首都を結ぶ通勤用ロープウェイなんてものがあるんですよ。

上にリンクをはったウィキペディアの記事では、この鉄道網は「2026年までを目途に、将来的には6号線までの建設が予定されている」とのことです。でも、再来年ではないか。それにしては、現時点で1号線、2号線しかないようなんだけど。あるいは2号線の延長線2つとロープウェイ2つを合わせて勘定しているのでしょうか。

とにかく、どんどん交通網の整備・拡張が行われている首都サントドミンゴです。