ドミニカ共和国旅行(1)到着 | Que sais-je? ク・セ・ジュ――われ何を知る

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エルサルバドルに単身赴任中。
気候が良く日本より健康的な生活を送っています。
ドライブ旅行をぼちぼちしていますが、
この国で最も注意すべきは交通事故。
今や治安以上に大きなリスクです。

なおヘッダーは2020年に新潟県長岡市にて撮影。

さて、また旅行についての連載を始めます。10回以上になると思われる大型連載です。

 

年によって日が変わるイースター休暇は、今年は3月23日(土)~4月1日(月)でした。アフリカのマラウイで全県宿泊制覇スタンプラリーを達成し、現在生活しているエルサルバドルでも全県宿泊スタンプラリー達成を目指している私は、「スペイン語圏の国・地域」スタンプラリーも長年続けています。

世界にはスペイン語圏の国は20か国あるそうです。それと国ではないが一地域として、プエルトリコがスペイン語圏です。中南米スペイン語圏の大半を制覇した私としては、目標達成まで残りはわずか。

今回は、エルサルバドルに比較近い目的地として、ドミニカ共和国(以下「ドミ共」と略します。「ドミニカ」と略すと、同名の別の国と混同しますので)とアメリカ合衆国の自治的・未編入領域であるプエルトリコに行って観光することにしました。

実は、昨年8月にも目的地の候補だったのですが、手頃な価格、便利な時間帯の飛行機の便が見つからず、行き先をエクアドルにしたのでした。

今回は、ネット旅行代理店のエクスペディアなどを使って、うまいこと2つのLCC(格安航空会社)を梯子する手を見つけたので、キャンセル補償、預入荷物追加料金を入れても合計約900ドルの、比較的廉価で航空券を手配することができました。と言っても昨今の円安です。約14万円は、それなりの価格ですが。

ドミ共への最安値の便が、23日発なら400ドルを超えるところ、22日発なら287ドル。日本円で実に約2万円違ってきます。そこで、休暇を1日繰り上げて取らせてもらい、より安い便で一日余計に愉しませいただくことにしました。結局、宿泊代が1日余計にかかるので、全体の経費としてはあまり変わらないんですがね。

いつも前置きが長くなるので、旅行に至るまでの経緯はこのくらいにして(既に十分長いって?)、いざ出発!

エルサルバドル4月22日15時25分発、ドミニカ共和国サントドミンゴ20時55分着(時差が2時間あるので所要時間は3時間半)のアラジェット (Arajet) 4453便。なお、このドミ共の会社はLCCだけあって、乗客の待遇はシンプルです。飲み物・食べ物はすべて有料。しかし、移動のためだけなら全く問題ありません。

定刻よりやや早く到着。イミグレ(入国審査)の行列がかなり長かったでしたが、手続き自体は順調でした。

ここで皆様に申し上げましょう。実は同僚の(いつも拙ブログに登場してくる呑兵衛の)N君も私の後ろの列の席にいたのです!

いえ、決して図ったわけではないけれども、偶々彼も、この休暇の目的地を同じドミニカ共和国とプエルトリコにしていたのでした。しかし、お互いにプライベートな旅行であることを意識して(少なくとも私は)、ほとんど話すことなく、飛行機の中で会っても、「おや、奇遇ですな」とわざとらしく言って、彼も同じ言葉を返しただけでした。

旅行先でも一度も会うことはありませんでした。ただし、私がプエルトリコに滞在している間に、我がプロジェクトに緊急事態が発生して、まだドミ共にいた彼と夜間、国際電話で相談する羽目になってしまいました。しかしこれは業務に関わる内部情報なので、これ以上は触れません。

この旅行期間中、彼との接触は、この飛行機内でのわざとらしい挨拶と、緊急事態対応の WhatsApp のやり取り、国際電話だけでした。

この件に関しては、ゆっくり休暇を休ませてもらえませんでした。もっともN君の方が大変で、彼は恐らく旅行の半分の期間と労力を対処に費やしたと思います。

さて空港を出ると、雨の降った後のようで、タクシーで10分弱のホテルへの道の路面は濡れています。ホテルのレセプションに聞いたら、昨日から雨模様とのこと。エルサルバドルでは4月と言えば乾季の終わりの方で晴天が続いていますので、私にとって久し振りの「お湿り」です。

 

 

到着時刻が夜遅いので、安全のために市街地には直行せず、この日は空港近くのハンプトン・バイ・ヒルトン・サントドミンゴ空港 (Hampton by Hilton Santo Domingo Airport) に泊ったのでした。

ホテル名が示唆するのは、空港近くにあるハンプトン・ホテルを世界の一大ホテル会社であるヒルトンが買収して経営しているということ。エルサルバドルでも最近名前が「ヒルトン」に変わったホテルがありますし、この次に訪れたプエルトリコでは、「ヒルトン」の名を冠したホテルが幾つもありました。

世界中に大攻勢をかけているヒルトンです。

 

 

チェックインして、とりあえずは夕食。まずは白ワインを。チリ・ワインであるフロンテラ (Frontera) の、私が好きなソーヴィニョン・ブランがなかったのでピノ・グリージョ (Pinot Grigio)(5ドル)を2杯。

 

 

食事は白身魚の、たぶんソテー、24ドル(だったか?)。メニューの写真を撮り忘れたので、料理名は分かりません。肉厚で脂も乗っています。

 

 

ワイン2杯では全く飲み足らないので、レストランに隣接したバーでラム酒を。ドミニカ共和国産のブルガル・レジェンダ (Brugal Leyenda)、5ドル。上品な甘さです。

 

 

更にもう一杯。マルガリータ (Margarita) を。やはり5ドル。カウンター席に座った女性が注文していたので、私も飲みたくなってしまいました。

 

 

翌朝のビュッフェ形式の食事はこんな感じ。右はシナモン入りポーリッジ。大皿の奥に置いた薄茶色のすり潰しは、何かの芋か、あるいはキャッサバも入っているのでしょうか、それともこれがこの国の国民的料理であるマングー (mangú) なのでしょうか。ならばプランテイン(バナナ)です。そこから時計回りに、揚げハム、ハム、スイカ、パイナップル、スクランブルエッグ。あと、茶色の塊は何だったか。

左奥のジュースはミックスでしょうか、スイカとグアバのような……。スッキリして甘酸っぱく、美味しいです。

一泊150ドルのホテルだけあって豪華な朝食ですが、やはり野菜がないのは、日本人として少々悲しい。

では、市の中心部へ移動です。