コスタ・デル・ソル(1)完璧な日没 | Que sais-je? ク・セ・ジュ――われ何を知る

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エルサルバドルに単身赴任中(7/15~8/5一時帰国)。
気候が良く日本より健康的な生活を送っています。
ドライブ旅行をぼちぼちしていますが、
この国で最も注意すべきは交通事故。
今や治安以上に大きなリスクです。

なおヘッダーは2020年に新潟県長岡市にて撮影。

エルサルバドルは太平洋との間に海岸線を持ち、数多くのビーチを有していますが、その中で最もよく知られているのは、ラパス県 (Departamento de La Paz) のコスタ・デル・ソル (Costa del Sol) に展開する一連のビーチでしょう。「太陽海岸」という意味です。スペインにも同名の海岸がありますね。

特にビーチが好きでもない私がここに行った理由はあまりにもくだらないですが、マラウイ滞在の頃の拙ブログをお読みになっていた方や、私の性格を個人的にご存じの方ならお察しが付くかもしれません。

今回の旅行の目的は、ただ、「ラパス県に宿泊する」。マラウイに居た時と同様、エルサルバドルでも14県の全県を踏破した私が次に掲げた目標は、全県宿泊。既に10県で宿泊しており、同県とカバーニャス県、ソンソナテ県、サンタアナ県を残すのみとなりました。

そして同県で最も有名な観光地がここなのです。

もちろん、このように「全県宿泊スタンプラリー」を完遂して、実在しない想像上のスタンプを14個全部集めたところで、自己満足以外のご褒美は何もありません。

でも、後になって、「ああ、モラサン県ではペルキンに泊ったな、ウスルタン県ではアレグリアに泊ったな、そしてラパス県ではコスタ・デル・ソル」なんて地図や写真を見ながら回顧することは、私に大きな悦楽を与えてくれるのです。

一種のコレクションとも言えます。

では、コレクション#11、コスタ・デル・ソルへ。

3月1日(金)。仕事を終えて、前日に準備していた荷物(海水浴用パンツなど)を持って、勤務先からビーチに直行しました。終業時刻は15時半、車で1時間半なので、明るいうちに到着できるのです。

 

 

金・土の2泊とも同じ宿に泊まりたかったのですが、土曜日は満室とのことで、金曜日だけ泊ったミ・コスタ・ビーダ (Mi Costa Vida)。コスタ・デル・ソルの長い長い砂州――何と約15キロ、ずっとビーチが続いています――の付け根、サン・マルセリーノ・ビーチ (Playa San Marcelino) にあります。免税対象の私は1泊朝食付きで75ドル。ただし付設レストランで夕食を取ることができます。

 

 

客室は色合いが穏やかで落ち着きます。清潔そうです。

 

 

このように、ビーチのホテルにはよくプールがあるのですが、すぐそこに大きな水辺があるのになぜわざわざプールに入るのか、私には理解できません。

 

 

ホテル脇のビーチはこんな感じで、ブランコが設置されていました。半オープンエアのレストランのほかに、ヤシの葉を葺(ふ)いた、きのこのような形の重たそうなパラソルの下でも食事を取ることができます。

 

 

日没間近です。1mくらいの波が立っています。

 

 

海鳥もたくさん飛び交っています。これはガラパゴス諸島でも見た、大きなアメリカグンカンドリ (Magnificent frigatebird)

 

 

 

こちらはアメリカオオアジサシ (Royal tern)。鳥同定アプリ Merlin に画像をかけたらオニアジサシ (Caspian tern) も候補に出て来ましたが、羽の内側の先端部の配色で区別がつきました。前者は縁の部分だけが黒いのに対し、後者は先端部全体が黒いです。

 

 

午後6時前。さあ、日が沈みますよぉ~~! 夕食を6時に予約していましたが、食事を出すのを少々待ってもらいます。

 

 

太陽が水平線にかかりました。

それにしても、ここまで低い太陽がくっきりと見えることは、日本ではほとんどないですよね。

 

 

この日の日没時刻は18時04分。太陽が半分隠れる時刻です。

 

 

同じく18時04分。太陽が隠れ始めると、しゅう~~っと水平線に吸い込まれていくような感じで、あたかも加速したかのように見えます。

 

 

18時05分。今日の日もさようならぁ~~っ。

♪空を飛ぶ鳥のように
 自由に生きる
 今日の日はさようなら
 また会う日まで

嗚呼。この夕陽を見ただけでもコスタ・デル・ソルに来た甲斐が十分にありました(1スタンプゲットは別にして)。

本当に、ここまで完璧な日没は滅多に見られるものではありません。

 

今日のをはりのうつくしや落日(山頭火)

 

 

 

10分ほど待ってもらった夕食。上の写真のパラソル席で食べます。

注文したメニューはエビのニンニク炒め (Camarones al ajillo)。温野菜とライス、それにいつものトルティーヤが付いてきました。ライスには幾つかのチョイスがあって、私はバター和えを選択。アルコールはビールしかない様子。少なくともワインはありませんでした。そこで、いつも飲むビールであるスプレーマ (Suprema) を。

 

 

味はまずまず美味しかったですが、18ドル(約2,780円)は、やや割高感があります。

レストランから聞こえて来るのは、控えめの音量のメレンゲ。

 

 

犬が物欲しそうな顔をしてこちらを向いていますが、私が無視していると、すぐに去りました。

 

 

これは宿のロゴが入ったキーストラップ。水色が爽やかなビーチ感を出しています。

 

 

ネット環境がいいので、夜の11時半まで起きてしまいました。チェックアウトの時刻は正午ですので、翌朝は適当な時間まで寝ていて、ゆっくり荷物をまとめ、午後に長い砂州の先端までドライブした後で別の宿へと向かうことにします。