ミス・ユニバース世界大会(下) | Que sais-je? ク・セ・ジュ――われ何を知る

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エルサルバドルに単身赴任中(7/15~8/5一時帰国)。
気候が良く日本より健康的な生活を送っています。
ドライブ旅行をぼちぼちしていますが、
この国で最も注意すべきは交通事故。
今や治安以上に大きなリスクです。

なおヘッダーは2020年に新潟県長岡市にて撮影。

エルサルバドルで盛り上がったところで、次は赤道ギニア、フィンランド、フランスと続いて……。

 

 

ドイツです。今までにさんざん仰山な衣装を見せつけられてきた私には、こんなキラキラ衣装も地味にすら見えてきます。

次いでイギリスでしたから、西ヨーロッパの3大国家がたまたまアルファベット順に隣り合わせになったわけです。

ギリシアは古代の歴史をイメージした衣装。グアテマラは国花のリカステ・スキンネリという白いランの花。

 

 

ガイアナは背景がやたらとがデカく、出て来る時も裏方さんの助けを借り、戻る時にはこの背景を運ぶことができずに舞台に残したので、またもや裏方さんが撤収のために出てくる始末。

アピールするために大きくしたのは分かりますが、ここまで大きいとねえ……。もはや衣装と言うより大道具です。

撤収作業のためにイベントの進行が一時停滞しました。

ホンジュラス、ハンガリー、アイスランド。

 

 

インドは上のガイアナとは逆に落ち着いたコスチューム。

 

 

おお~、実にインドっぽい手の動きを見せますねぇ。会場も何かに憑(つ)かれた雰囲気になっているように感じました。ここ、地球の裏側のエルサルバドルでも、インド美女のエキゾチックな妖力が全開です。

 

 

インドネシア。インドネシア大会ではセクハラ問題が起こり、これが今年のミス・ユニバースにまつわる最大のスキャンダルになっています。訴状によると、下着を脱ぐように指示されたり、同意なしに裸の写真を撮られたとのこと(ウィキペディア(英語版)より)。

アイルランド、イタリア、ジャマイカと続いて。

 

 

さあ、ついに待望の日本です!! 宮崎莉緒さん。静岡県出身、共立女子大3年生、特技はチアリーディング(って前回書いたか)。

 

 

「莉緒ちゃあん、サイコー!」「ニッポン、サイコー!」と連呼して叫んでいたためカメラ撮影に集中できなかったので、あまりいい写真がありません。こっちを向いた瞬間は撮れず、また撮れた写真もピントが今一つです。

 

 

なのでモニターに映った姿を。国旗の色である紅白と、傘。個人的には、衣装はもっと落ち着いた感じのものが良かったかなと思いますが、それを着ている莉緒さんの動きは実に落ち着いていおり、完璧な身のこなしです。戻る時、最後に笑顔でちょっとだけ視線を客に向けるあたりも余裕がある。

私の両隣のメキシコ人もプエルトリコ人も、「ハポン、ハポン!」(Japón=日本)と言って応援してくれます。この「にわか同盟」に、胸が熱くなります。

日本だけ時間が短いぞ、と思ったけれど、それは気のせいでした。

次はカザフスタンですが、写真は撮っていません。

 

 

韓国はこれぞ民族衣装のチマチョゴリ。このミス・ユニバース世界大会の中では目立たないかもしれませんが、このようなアレンジの少ない正統派の民族衣装の方が、個人的には好きです。

コソボ、ラオス、ラトビア、レバノン、マレーシア、マルタと続きます。

 

 

モーリシャスは南国風で、こういうのも質素ながらなかなかいいですねえ。

メキシコの後は……。

 

 

モンゴルは実にアジア的。

次はミャンマー。

 

 

ナミビアは裸足です。これまたアフリカ的でよろしい。こういう格好もセクシーですね。オヤジ的には非常にそそられます。ナミビアに行きたくなってきた(スケベオヤジ)。

ネパールは太って恰幅のいい女性が代表として出場し、話題になっています。彼女はトップ20に残りました。

チューリップがモチーフのオランダ(英語で Netherlands なのでこの位置に来ます)、それから、サンサルバドルにもあまりにたくさんいて綺麗だとも何とも思わない鳥であるオナガクロムクドリモドキ(ある日本人の知り合いは「ラテンカラス」と呼んでいました)をモチーフにしたニカラグア、それからナイジェリア、ノルウェイ、パキスタン。

 

 

パナマ。クジャクの衣装です。アコーディオン、メホラネーラ (mejoranera)、チュルーカ (churuca) といった、この国を代表する大衆音楽であるティピコ (típico) を演奏する時に使う楽器を背負っているのですが、残念ながらそれらが見えた瞬間の写真を撮ることができませんでした。下に貼り付けた YouTube のビデオで、一瞬だけ見えます。

次は大きな国旗を2本背負ったパラグアイ。

 

 

そしてペルー。インカの黄金をモチーフにした衣装は実に煌(きら)びやか。


飛行機をモチーフにしたパイロット風の格好のフィリピン、国旗の色である赤と白で、お妃(きさき)の着る衣装のようにしたポーランドと続きます。

 

 

今回はトランスジェンダーの方が2人出ているそうですが、その一人、ポルトガル。やはり国旗の色である緑と赤がシックです。

前回の記事にて言及した、私の隣に座ったプエルトリコの「ミス・ミスター」は、このポルトガル代表と似た感じの方でした。

ちなみにトランスジェンダー出場者のもう一方(ひとかた)はオランダ。

 

 

プエルトリコは、サンフアン (San Juan) 旧市街で毎年1月20日に開かれるサン・セバスティアン通りフェスティバル (Fiestas de la Calle San Sebastián) をモチーフにしているとのこと。旧市街の建物を背負っているわけです。

その後はハクチョウをイメージした真っ白な衣装のロシア。

金と胴のカラーのセントルシアはノーベル賞をイメージしたとのことで、意外な事に、この国は人口当たりのノーベル賞受賞者が世界一多いのだそうな。とは言ってもアーサー・ルイス (Arthur Lewis)(経済学賞)とデレック・ウォルコット (Derek Walcott)(文学賞)の2人だけなので、この国のいかに小国であるかが分かります。

シンガポールは比較的少数派であるインド系の代表。続いてスロバキア、南アフリカ。

 

 

スペインは黄色いカーネーションをイメージしたフラメンコ風の衣装です(が、こんなに裾が長いと、うまく踊れませんね)。

 

 

スイスはバチカンのスイス衛兵をモチーフにした衣装。ウィキペディアにその歴史が詳述されています。

 

この記事を書くに当たって、ウィキペディアを中心にネットで色々と調べています。ためになるミス・ユニバースです。

この衣装も面白いですが、ミスコン用としては、これは今イチかな。

 

 

準優勝のタイ。「タイタイ」してますね! ……っていう形容、感覚がつかめますか?

 

 

トリニダード・トバゴ。ショウジョウトキ (Scarlet ibis) という赤い鳥をモチーフにしたそうで、脚が長い鳥であることから、竹馬に乗って登場です。

 

 

ウクライナ。この衣装は、戦禍にあるこの国の、母親の無条件の愛と子供の無防備に捧げてている、とアナウンス。このご時勢だけに、この1分間だけは、単なるお祭りとはちょっと違う空気が会場内を漂っているようでした。

自由の女神やエンパイアステートビルを背負ったアメリカはベネズエラ系の方。

 

 

その、アメリカ代表さえ生み出している美女大国、ベネズエラ。悪魔の踊りをイメージ。

 

 

ベトナムは、2016年にユネスコの無形文化遺産に登録された「三界の地母神信仰」をモチーフにしているとのこと。

 

 

最後は夕陽を象徴したというジンバブエ。住民の大半は黒人ですが、今回の代表は白人。恐らく旧宗主国であるイギリス系なのでしょう。

ということで、「Z」の国で終了です。この後、会長であるポーラ・シュガート (Paula Shugart) 氏のスピーチでこの日の幕を閉じたのでした。彼女、この大会をもって会長を退任するとのこと。

先にも書きましたが、YouTube で以上のイベントのすべてを見ることができます。

 

 

さて、ここまでもったいぶって、わざと書きませんでしたが、優勝すなわちミス・ユニバース2023は、ニカラグアシェイニス・パラシオス (Sheynnis Palacios) さん。確かにとてもカワイイ方です。

えっ、肝心のミス・ユニバースの写真がないじゃないかって?

そうなんですよ。彼女の出番の時にはたまたま撮っていなかったんですよ。

「それでは画竜点睛(がりょうてんせい)を欠く」とおっしゃりたいかもしれませんが、ご覧になりたければ(もちろんご覧になりたいでしょう)、上の YouTube なり、ミス・ユニバース公式サイトなり、上記の名で画像検索するなりして見ていただければと思います。

お粗末様でした。

でも、私にとっての「点睛」は、やはり日本代表の宮崎莉緒さんです。