コロナに罹る(上) | Que sais-je? ク・セ・ジュ――われ何を知る

Que sais-je? ク・セ・ジュ――われ何を知る

エルサルバドルに単身赴任中。
気候がいいので日本よりよほど健康的な生活を送っています。
ドライブ旅行をぼちぼちしていますが、
この国で最も注意しなければならないのは交通事故。
今や治安以上に大きなリスクです。

なおヘッダーは2020年に新潟県長岡市にて撮影。

 

はい、表題の通りです。記事をずっと出来事の時系列順にアップしてきており、現在のところ約3か月遅れのペースで更新していますが、これはなるべく早く記事にしてお知らせしなければ、と思ったので前倒しして書きます。

感染が判明してから、とりあえずすぐにヘッダーの「説明」欄にもご報告させていただきましたが、一時帰国から戻って体調を崩し、病院で抗原検査をしたら陽性でした。同じ検査でインフルエンザやアデノウイルス等も調べられたのですが、それらはすべて陰性。抗原検査はPCR検査よりも精度が悪いと言われていますが、症状や経過からして、まず間違いないでしょう。

経過について、下に詳しく説明します。

一時帰国からエルサルバドルに戻るために日本を出たのが、1月6日(土)午前10時25分羽田発ヒューストン行きのユナイテッド7936便(ただし運行は全日空で114便)。それからヒーストンで5時間ほど待って、サンサルバドル行きユナイテッド1290便に乗って、サンサルバドルに着いたのが午後3時半。

「えっ、日本を朝10時半頃に出てヒューストンで5時間待ったのに、サンサルバドルに午後3時半に着くって、一瞬で飛んでいるじゃないか。ワープしたのか?!」なんて勘違いしていないでしょうねえ? 朝出発して同日の夕方前に着けるのは、もちろん時差の関係です。日本とエルサルバドルの間には15時間の時差がありますから、実際には待ち時間を入れて20時間かかっています。長旅です。

この移動についてもちょっとした顛末があるのですが、それについては「時系列順」の記事でその順が来たらお話しします。

土曜日の自宅到着後は、荷物や日本で購入した食材、土産の整理等をして、疲れていたものの、全体としてはさほど体調は悪くなく、普通の時間に寝ました。しかし時差ぼけはかなりあったので、日曜日は午後2時まで寝てしまった。それから近所のスタバに行ってコンピュータに向かって色々と作業をしたり、スーパーで食材を買って、ほぼ空にしていた冷蔵庫を満たし、当座の食事は作れるようにしたりしました。

そしてその頃から鼻の調子がやや悪くなってました。もともと私は持病で副鼻腔炎というか、蓄膿症を患っているのですが、帰国中に恐らく寒い気候のせいでしょう、一度かなり悪くして、耳鼻科に行きました。一旦は症状が治まったのですが、これがまた再発してきた。

そしてその晩はなかなか眠れず、翌朝の1月8日(月)は、眠気に頭痛、だるさ、鼻水・鼻詰まりと時々出るくしゃみの状態。事故を起こさないように、注意して車を運転して出勤しました。

仕事始めです。来てみると、私の関わっている業務が問題をかかえ、滞っているではないか。慌ててフォローするのにかなり苦労し、結局、情報処理・文書作成の仕事の一部を家に持ち帰ることになりました。

この日は勤務中も辛かった。退勤の時間頃になると、速攻で帰宅しました。帰りも、ぼんやりしないように神経を緊張させて運転です。

そして今書いたように、帰宅後の晩もしばらく仕事です。

しかし夜が更けないうちに片付けることができました。この晩は多少は眠れたようで、翌火曜日は頭はすっきり、……とまではいかないまでも、幾分はっきりした状態で、だるさもやや軽くなり、仕事を続けることができました。

このあたりまでは、長距離移動と時差ぼけ、疲労のためにこうなっていると思っていましたので、少々休めば回復すると思っていました。

しかし今度は、午後あたりから軽い咳が出始める。

そして、やはり一日中忙しく、やや疲れた状態で帰宅しましたので、早めに寝ます。

1月10日(水)。喉が痛く、咳も一層頻繁に出るようになり、更に頭も重く、体もだるい。これは出勤しない方がいいと判断。熱はなさそうだと思って一応測ってみると、37.9℃。

長距離移動と時差ぼけ、疲労によるものではなく、何かの感染症に罹(かか)ったようだと気づいたのがこの時。インフルエンザはワクチンを打っているので(それでも罹ることが多いそうですが)、可能性としては、やはり、コロナが考えられる!

毎週水曜日にはお手伝いさんが掃除・洗濯に来てくれます。私は彼女を信頼して家の鍵を預けているのですが、いつものように留守だと思って中に入って、寝室まで来て私を見て驚かないように、開けた扉を閉める時に見えるように、その内側に、「病気でベッドにいます。コロナのような症状とも考えられるので、テーブルをアルコールで消毒してください」と書いた張り紙をしておきました。

朝9時。彼女が来ました。

彼女が張り紙を読み終えたと思われる頃に、私は寝室から出て来て距離を置いて彼女に会い、「そういうことなんですよ。後で病院に行ってきます」と伝えて、また部屋に戻り、ひと休みして昼頃にでも行こうかと思いました。しかしどうも体調がますます悪くなっていくようです。もう一度熱を測ると38.3℃。寒気もしてきた気がする。これは一刻も早く病院に行った方がいいと判断。検査もすぐにしてもらって、早めに結果を出してもらいたいですしね。

そこで10時半、頭はしっかりしていたので、これまたタクシーを使わずに、自分で運転して近くの病院に行きます。

医者に症状を伝えると、何はともあれ、と、まず解熱と鎮痛のための点滴投与。点滴を打ちながら、鼻ぬぐい液による諸感染症の検査です。

検査結果は1時間弱で出ました。医者が持って来たのが冒頭の写真で、結果も冒頭に書いた通りです。

「仕事はしているか?」と聞かれ、「ええ」と答えると、下の書類をいただきました。

 

 

病欠のための診断書です。「3日間の安静が必要」。私は割合自己裁量で休めるので、不要なんですがね。

長くなってきたので、続きは次回。