0:37のDH、1:08のJS、3:40のKE。
カメラがこちらを向けば、ピースの一つもしよう。
シャッターが切られるの待ってから、自分もカメラを向ける。
ドンホは笑顔になって、ダブルピースをした。
「カワイイー」
思わず言っても、末っ子には聞きなれたものだろう。
むしろ聞き飽きた言葉かもしれない。
かっこいいと言われると嬉しい、と前にも言っていたし。
『ありがと』
それでもドンホは礼を言い、もう一度くしゃりと笑った。
ケビンに負けず劣らず、さすがアイドルだなあ、と思う。
こんなに格好良くて、可愛くて、踊れて、歌えて、演技もできて、日本語も中国語もできて。
『何?』
視線に気付いて、ドンホがこちらを見る。
「自慢の息子だと思って」
笑いながら答えると、ドンホは丸い目を更に丸くする。
それから顔を横に向けて、小さく言った。
『そんなことないよ』
そんなことあるよ、と僕は言う。
「一緒にいられる僕はラッキーだ」
ドンホが黙って顔を伏せる。
その耳が赤くなっていることに気付いて、僕はドンホを抱きしめた。
「いつもありがとう」
ささやくついでに、音だけのキスをする。
『僕こそありがとう』
消え入りそうな声の後に、ぎこちないキスの音がした。
シャッターが切られるの待ってから、自分もカメラを向ける。
ドンホは笑顔になって、ダブルピースをした。
「カワイイー」
思わず言っても、末っ子には聞きなれたものだろう。
むしろ聞き飽きた言葉かもしれない。
かっこいいと言われると嬉しい、と前にも言っていたし。
『ありがと』
それでもドンホは礼を言い、もう一度くしゃりと笑った。
ケビンに負けず劣らず、さすがアイドルだなあ、と思う。
こんなに格好良くて、可愛くて、踊れて、歌えて、演技もできて、日本語も中国語もできて。
『何?』
視線に気付いて、ドンホがこちらを見る。
「自慢の息子だと思って」
笑いながら答えると、ドンホは丸い目を更に丸くする。
それから顔を横に向けて、小さく言った。
『そんなことないよ』
そんなことあるよ、と僕は言う。
「一緒にいられる僕はラッキーだ」
ドンホが黙って顔を伏せる。
その耳が赤くなっていることに気付いて、僕はドンホを抱きしめた。
「いつもありがとう」
ささやくついでに、音だけのキスをする。
『僕こそありがとう』
消え入りそうな声の後に、ぎこちないキスの音がした。
HCのニックネームであるレラは、シンデレラのレラです。
初めてHCをレラと呼んだ人は素晴らしいと思います。
でも、初めてYSを永沢と呼んだ人には敵わないと思います。
あの目許をなんて的確に表現したんだろうと感動したので。
初めてHCをレラと呼んだ人は素晴らしいと思います。
でも、初めてYSを永沢と呼んだ人には敵わないと思います。
あの目許をなんて的確に表現したんだろうと感動したので。
電気は点けなかったが、廊下からの光で十分だった。
それに、初めて入る部屋でもない。
少しだけ隙間を残してドアを閉め、イェソン兄のベッドに倒れこむ。
本人はリビングで映画を見ていたから、しばらく一人になれるだろう。
映画が終わるまでに、ソンミン兄たちの話も終わればいいけど。
ドアに背を向けて横になり、ため息を吐く代わりに歌を口ずさむ。
自分たちのではない曲の中から、できるだけ意味のない言葉を。
目の奥に居座る痛みは眠ることを許してくれそうにない。
やっぱり薬を飲むべきか。
胃が荒れるからあまり使いたくないんだけど。
「キュヒョン?」
突然の声に、思わず息を飲む。
こっそり来たつもりだったのに。
画面に見入って気付かなかったと思ったのに。
俺は目を閉じて、背を向けたまま答える。
「ベッド、借りてます。俺の部屋、ソンミン兄とヒョクチェ兄が何か話してて、入り辛い感じだったんで」
「大丈夫か?」
「大丈夫です。部屋が空いたら、教えてください」
イェソン兄はどうやら入り口に立ったまま。
「大丈夫ですから」
黙り込むヒョンに念を押す。
気にかけてくれるのは有難いが、甘えたい気分になれない。
せっかく一緒に過ごすなら、自分の調子の良いときじゃないと。
「そうは見えないんだけど」
さっきよりも近くから聞こえる声。
「寝たいんで、放っといて貰えませんか」
またしばらくの沈黙。
それから衣擦れの音がして、ベッドが軋んだ。
「なんなんですか」
ベッドに座ったイェソン兄は、何故か優しい声で答えた。
「子守唄、歌ってやる」
「意味が分かりません」
「聞いたら分かる」
呟くように歌い始めたのは、今年出たバラードだった。
今年出たといっても、自分たちの曲でも、同じ事務所のグループの曲でもない。
どうして、と思ったが、心地良かったので、それについては文句は言わないことにする。
残念ながら子守唄で頭痛は引かないし、引かない以上眠れそうもない。
それならそれで、俺のための歌声を満喫してやろう。
音響はイマイチだが、観客が一人だけのソロコンサートなんて豪勢じゃないか。
リクエストすれば、大抵の曲は歌って貰えそうだ。
そこまで考えてやっと、イェソン兄は俺の口ずさんだフレーズを聞いていたのかもしれないと気付いた。
それで同じアルバムの曲を選んだ。
連想して思いついただけで、好きそうだからとかそういうことじゃないとは思うけど。
「ジョンウン兄」
「何だ?」
「声って、届くもんですね」
部屋の電気は点けなかったし、横を向いてるから、きっと俺の表情は見えない。
俺は目を閉じてるから、イェソン兄の表情はもちろん見えない。
でも俺の頬が思わず緩んだように、イェソン兄も笑ってくれた気がした。
再開された歌は、さっきまでよりももっと優しく聞こえた。
それに、初めて入る部屋でもない。
少しだけ隙間を残してドアを閉め、イェソン兄のベッドに倒れこむ。
本人はリビングで映画を見ていたから、しばらく一人になれるだろう。
映画が終わるまでに、ソンミン兄たちの話も終わればいいけど。
ドアに背を向けて横になり、ため息を吐く代わりに歌を口ずさむ。
自分たちのではない曲の中から、できるだけ意味のない言葉を。
目の奥に居座る痛みは眠ることを許してくれそうにない。
やっぱり薬を飲むべきか。
胃が荒れるからあまり使いたくないんだけど。
「キュヒョン?」
突然の声に、思わず息を飲む。
こっそり来たつもりだったのに。
画面に見入って気付かなかったと思ったのに。
俺は目を閉じて、背を向けたまま答える。
「ベッド、借りてます。俺の部屋、ソンミン兄とヒョクチェ兄が何か話してて、入り辛い感じだったんで」
「大丈夫か?」
「大丈夫です。部屋が空いたら、教えてください」
イェソン兄はどうやら入り口に立ったまま。
「大丈夫ですから」
黙り込むヒョンに念を押す。
気にかけてくれるのは有難いが、甘えたい気分になれない。
せっかく一緒に過ごすなら、自分の調子の良いときじゃないと。
「そうは見えないんだけど」
さっきよりも近くから聞こえる声。
「寝たいんで、放っといて貰えませんか」
またしばらくの沈黙。
それから衣擦れの音がして、ベッドが軋んだ。
「なんなんですか」
ベッドに座ったイェソン兄は、何故か優しい声で答えた。
「子守唄、歌ってやる」
「意味が分かりません」
「聞いたら分かる」
呟くように歌い始めたのは、今年出たバラードだった。
今年出たといっても、自分たちの曲でも、同じ事務所のグループの曲でもない。
どうして、と思ったが、心地良かったので、それについては文句は言わないことにする。
残念ながら子守唄で頭痛は引かないし、引かない以上眠れそうもない。
それならそれで、俺のための歌声を満喫してやろう。
音響はイマイチだが、観客が一人だけのソロコンサートなんて豪勢じゃないか。
リクエストすれば、大抵の曲は歌って貰えそうだ。
そこまで考えてやっと、イェソン兄は俺の口ずさんだフレーズを聞いていたのかもしれないと気付いた。
それで同じアルバムの曲を選んだ。
連想して思いついただけで、好きそうだからとかそういうことじゃないとは思うけど。
「ジョンウン兄」
「何だ?」
「声って、届くもんですね」
部屋の電気は点けなかったし、横を向いてるから、きっと俺の表情は見えない。
俺は目を閉じてるから、イェソン兄の表情はもちろん見えない。
でも俺の頬が思わず緩んだように、イェソン兄も笑ってくれた気がした。
再開された歌は、さっきまでよりももっと優しく聞こえた。
ヒョンだけの時はヒョンって書いてますが。
スヒョン兄は「スヒョニヒョン」と読みます。
ジェジュン兄なら「ジェジュンイヒョン」。
それはまあよくって。
KHがEHのこと「ヒョク兄」って呼ぶなら「ヒョギヒョン」だよね。
スヒョン兄は「スヒョニヒョン」と読みます。
ジェジュン兄なら「ジェジュンイヒョン」。
それはまあよくって。
KHがEHのこと「ヒョク兄」って呼ぶなら「ヒョギヒョン」だよね。
イヤフォンをしたドンホに、手で作ったピストルを向けられた。
銃口はゆっくりと僕を指し、次の瞬間、はね上がる。
『ばーん!』
その動きに合わせて僕は、身体を反らし、胸を押さえた。
「や、やったな!」
ドンホはピストルを顔の横に立て、硝煙を吹いた。
『サヨナラ、ベイビー』
僕はのろのろとソファに倒れこみ、目を閉じた。
「いつか殺してやるー」
たっぷり5秒死んだフリをしてから、目を開ける。
ドンホはソファの横に立っていて、僕が身体を起こすと同時に座った。
「なんで僕撃たれたの」
隣を向いて訊ねると、ドンホはイヤフォンを片方取って差し出した。
僕は受け取って、耳にはめる。
『Show me your smile、聞いてたんだ』
聞こえてきたのは、確かにそうだった。
『コーラスの後、なぜか自殺してたなあと思って』
ライブのときに自分を撃つマネをしたことがある。
「自殺したつもりじゃなかったんだけど」
僕が答えると、ドンホは真剣に言った。
『銃で頭を撃ったら、死ぬよ』
その顔がおかしくて笑ったら、イヤフォンを引っ張って抜き取られた。
「痛っ」
耳を押さえて、眉を寄せる。
ドンホはちらりとこっちを見てから、イヤフォンを自分の耳に戻す。
僕はまた思わず笑って、横からドンホを抱きしめると、頬にキスをした。
銃口はゆっくりと僕を指し、次の瞬間、はね上がる。
『ばーん!』
その動きに合わせて僕は、身体を反らし、胸を押さえた。
「や、やったな!」
ドンホはピストルを顔の横に立て、硝煙を吹いた。
『サヨナラ、ベイビー』
僕はのろのろとソファに倒れこみ、目を閉じた。
「いつか殺してやるー」
たっぷり5秒死んだフリをしてから、目を開ける。
ドンホはソファの横に立っていて、僕が身体を起こすと同時に座った。
「なんで僕撃たれたの」
隣を向いて訊ねると、ドンホはイヤフォンを片方取って差し出した。
僕は受け取って、耳にはめる。
『Show me your smile、聞いてたんだ』
聞こえてきたのは、確かにそうだった。
『コーラスの後、なぜか自殺してたなあと思って』
ライブのときに自分を撃つマネをしたことがある。
「自殺したつもりじゃなかったんだけど」
僕が答えると、ドンホは真剣に言った。
『銃で頭を撃ったら、死ぬよ』
その顔がおかしくて笑ったら、イヤフォンを引っ張って抜き取られた。
「痛っ」
耳を押さえて、眉を寄せる。
ドンホはちらりとこっちを見てから、イヤフォンを自分の耳に戻す。
僕はまた思わず笑って、横からドンホを抱きしめると、頬にキスをした。
ノートから顔を上げると、日本語で言葉を発した。
『ぬいとめる』
熱心な末っ子は、時間を見つけては勉強している。
『「縫う」も「とめる」も分かるけど、「縫いとめる」が分かんないんだよね』
最近、頑張って日本語の小説を読み始めたのだと言う。
『どういう意味だと思う?』
俺は思わず笑って、ドンホの顔を見る。
「俺に訊くのかよ」
誰がどう見たって日本語が得意なのはドンホの方なのに。
『ケビン兄に聞いたらpinかなって言ってた』
なんとなく分かった気がして、俺は頷く。
『でも僕、pinの意味が分かんないんだけど』
首を傾げて、ドンホは俺を見た。
「読んでた本はどんなの?」
大きく意味が変わるわけではないが、表す内容は状況によって異なりそうだ。
『恋愛もの』
それはそれは。
「なるほど」
俺は口許に笑みが浮かぶのを抑える。
『どういう意味?』
椅子から立ち上がって答えた。
「やってみせようか」
壁際に寄って手招きすれば、不思議そうにしながらもドンホは素直に近くへ来る。
「たぶん、こういう意味」
言って、ドンホを壁に押さえつけた。
身体は身体で、左腕は右手で、右腕は左手で。
顔を近付ければ、驚いたように目を見開いている。
『騙された』
俺は笑って、抗議する。
「騙してない」
そうして、pinして、縫い止めたまま、唇を奪った。
『ぬいとめる』
熱心な末っ子は、時間を見つけては勉強している。
『「縫う」も「とめる」も分かるけど、「縫いとめる」が分かんないんだよね』
最近、頑張って日本語の小説を読み始めたのだと言う。
『どういう意味だと思う?』
俺は思わず笑って、ドンホの顔を見る。
「俺に訊くのかよ」
誰がどう見たって日本語が得意なのはドンホの方なのに。
『ケビン兄に聞いたらpinかなって言ってた』
なんとなく分かった気がして、俺は頷く。
『でも僕、pinの意味が分かんないんだけど』
首を傾げて、ドンホは俺を見た。
「読んでた本はどんなの?」
大きく意味が変わるわけではないが、表す内容は状況によって異なりそうだ。
『恋愛もの』
それはそれは。
「なるほど」
俺は口許に笑みが浮かぶのを抑える。
『どういう意味?』
椅子から立ち上がって答えた。
「やってみせようか」
壁際に寄って手招きすれば、不思議そうにしながらもドンホは素直に近くへ来る。
「たぶん、こういう意味」
言って、ドンホを壁に押さえつけた。
身体は身体で、左腕は右手で、右腕は左手で。
顔を近付ければ、驚いたように目を見開いている。
『騙された』
俺は笑って、抗議する。
「騙してない」
そうして、pinして、縫い止めたまま、唇を奪った。
楽屋に戻ったら、ドンホが眠っていた。
昨日はドラマの撮影で、帰りが遅くなったと言っていた。
元々が大人びた顔でもないが、寝顔はやっぱり幼く見える。
目にかかる前髪を上げてやっても、起きる様子はない。
俺は椅子を持ってきて、隣に並べて座った。
身体が触れると、ドンホは俺の肩に頭を預けた。
気付いてたのか。
そう思ったが口には出さない。
ドンホの頭に頭を乗せるように寄りかかり、俺は目を閉じた。
昨日はドラマの撮影で、帰りが遅くなったと言っていた。
元々が大人びた顔でもないが、寝顔はやっぱり幼く見える。
目にかかる前髪を上げてやっても、起きる様子はない。
俺は椅子を持ってきて、隣に並べて座った。
身体が触れると、ドンホは俺の肩に頭を預けた。
気付いてたのか。
そう思ったが口には出さない。
ドンホの頭に頭を乗せるように寄りかかり、俺は目を閉じた。
某ネズミーのコスさせるなら誰が何がいいかなと思って、KSはブルーフェアリーかアラジンだな、というところで思考が停止した。
でも一応考えたよ。
DH、アリス。
KE、アリエル。
HM、ベル。
JS、エスメラルダ。
EL、シンデレラ。
SH、タイガーリリー。
むしろKE以外タイガーリリーで良いんじゃね?と思った。
タイガーリリーかわいいよねタイガーリリー。
KEだけティンカーベルで。ふくれっ面の天使。
あ、KSはウェンディでもいいか。
ピーターパンって何気にヒロイン3人なんだよね。
でも一応考えたよ。
DH、アリス。
KE、アリエル。
HM、ベル。
JS、エスメラルダ。
EL、シンデレラ。
SH、タイガーリリー。
むしろKE以外タイガーリリーで良いんじゃね?と思った。
タイガーリリーかわいいよねタイガーリリー。
KEだけティンカーベルで。ふくれっ面の天使。
あ、KSはウェンディでもいいか。
ピーターパンって何気にヒロイン3人なんだよね。
大きくあくびをして、小さく、眠い、と呟いた。
『昨日、早く寝ないからだよ』
こっそりとやったつもりだったが聞こえたらしい。
僕は振り返らずに、フン兄の手が僕に触れるのを待った。
「いつもと同じくらいだよ」
二度目のあくびを噛み殺す。
『いつもが遅すぎ』
咎める言葉とは裏腹に、その声は優しい。
「いつもは大丈夫だし」
一向に触れる気配がないので、僕はついに振り返る。
フン兄は壁を使ってストレッチをしている。
「手伝う?」
他の人の手は必要なさそうに見えたけど、とりあえず尋ねてみる。
フン兄はしばらく僕を見つめてから答えた。
『いや、もうこれで終わるから』
最後に大きく伸びをして、壁から離れる。
それからまっすぐ近付いて、僕をぎゅっと抱きしめた。
フン兄は何も言わなかったけど、お見通しだよ、と言われたような気がした。
『昨日、早く寝ないからだよ』
こっそりとやったつもりだったが聞こえたらしい。
僕は振り返らずに、フン兄の手が僕に触れるのを待った。
「いつもと同じくらいだよ」
二度目のあくびを噛み殺す。
『いつもが遅すぎ』
咎める言葉とは裏腹に、その声は優しい。
「いつもは大丈夫だし」
一向に触れる気配がないので、僕はついに振り返る。
フン兄は壁を使ってストレッチをしている。
「手伝う?」
他の人の手は必要なさそうに見えたけど、とりあえず尋ねてみる。
フン兄はしばらく僕を見つめてから答えた。
『いや、もうこれで終わるから』
最後に大きく伸びをして、壁から離れる。
それからまっすぐ近付いて、僕をぎゅっと抱きしめた。
フン兄は何も言わなかったけど、お見通しだよ、と言われたような気がした。