目黒区総合庁舎は建築家・村野藤吾設計の旧千代田生命本社ビルを目黒区が購入し、区庁舎として2003年に改修工事を行い、再生活用を図った「建築コンバージョン」の貴重な実例です。
トルコの首都・イスタンブールのアヤソフィアは教会➡モスク➡現在は博物館と保存しながら活用する最古のコンバージョン実例です。
ロンドンでは発電所をテイトモダン美術館にコンバージョンしています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150607/18/rie-kamoshida/d8/8a/j/t02200124_0640036013330237104.jpg?caw=800)
目黒区がどう再生活用したか。
旧千代田生命の社長室ゾーンを区長室ゾーンに置き換え、社長の机・椅子を区長が使用しています。
5階を議会ゾーンと教育ゾーンに配置し、2階は都税事務所に貸し、家賃収入を得ています。
南口エントランスホールは床も壁も白大理石で天井のガラスモザイク、有名ならせん階段、茶庭と茶室、広々和室は素晴らしい遺産と言えます。
建設当時の千代田生命の勢いが建築に現れていて、役所だったらあり得ない贅沢な造りです。
23区で一番文化的な建物であり、目黒区民の誇りであると、講師の方が語っていました。
目黒区総合庁舎の見学ツアーは常時行い、庁舎ウエディングも受付ています。
私が海外ウエディングのマーケティングをしていた時、日本人向けのローマ市庁舎ウエディングやイタリア・ミラノ近郊のコモ湖の教会ウエディング、マレーシア観光局とマレーシア航空の協力を得てマレーシア・ウエディングをプロデュースしました。
コモ湖のウエディングでは市長がお祝いに駆けつけ、記念撮影に参加し、カップルから大変喜ばれました。
目黒区庁舎ウエディングは区役所ならではの演出として、婚姻届の提出や婚姻届の受理証明書の受取りができ、また、目黒区民以外の方も利用できます。