【光る君へ】人を呪わば穴二つ 物好きまひろに呆れるききょう | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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わたしの推し道兼さま(玉置玲央)大活躍?の回。

 

跡目発表の場で期待に目を輝かせる道兼さまカワイイ。

めっちゃキラキラした目で凝視してる……

 

しかしそんなわけはなく。

 

 

 

ブチ切れ!

 

実の息子からのダイレクト呪詛をうけても涼しい顔の兼家パパ。

 

恨まれ呪われるようなことをしている自覚あり。

 

だからこそ、跡継ぎである道隆にはまっさらな清い人間であってほしいと願ったのだと思う。

(そんな道隆も最高権力者の地位に就いたとたんに兼家パパみたいな強引強欲な権力の濫用で恨みを買うようになっちゃうんだけど)

 

呪術全盛期の平安時代らしく、因果の影響は激しい。

因果応報が早いのなんのって。

 

人を呪わば穴二つ

にっくき怨敵の呪殺が叶ったと同時に流れる腹の子……

 

 

 

 

明子女王を気遣ってね、と、嫌味ったらしく牽制する倫子さまが怖い。

にっこにこ。

憮然とした道長は何も言わないけど、我が子を失ったのは明子だけじゃないからね。道長もだからね。

このタイミングでそんなん言うのはどうかと思うよ倫子さま…けれども言わずにはいられないのが妬心のなせるところか。業が深い…

 

 

 

 

歎きつつ ひとり寝(ぬ)る夜の 明くる間は
いかに久しき ものとかは知る

 

 

いきいきと精力的に動けていた時代を蜻蛉日記(兼家への恨みごとメイン)を思い出しながら懐かしむところが良かった。

禍々しい赤い月(月食かな?)に染まりながらも後悔はなさそうな表情には、地獄行きをも覚悟して、成すべきと信じた己の人生を全うした清々しさを感じた。

愛した幾多の女君も政敵も、身内さえ泣かせた人生だけれども、笑顔も成功もあった。

 

嬉しいのか悲しいのかわからない涙もある。

 

人間は単純な善悪で割り切ることはできないし、好き嫌いも割り切れない。

 

 

まひろにとっての兼家や道兼もそうだし、道長もそう。倫子もそう。

 

遺恨も恩もあり、愛情も憎しみもある。

 

悩ましいまひろ(紫式部)に、ききょう(清少納言)がサッパリばっさり言い切ってしまうのが、とっても''らしい“

 

下々の者に関わろうとするまひろに呆れるききょう。

職業にも身分にもなんでもかんでも貴賎はある!という思想がスタンダードな時代なのでこれがふつうの反応。

生まれが卑しいのも病気になるのも貧乏なのも醜いのも前世の報い(➕もののけの仕業)だから。

 

 

ききょうははっきりしていて見ていて爽快。

 

 

 

女房として文化政治華やかな宮廷で自分の才能を発揮したい、見たい、やりたい!

 

それなのに、家の中でおとなしくしていろ、出仕(働きに出る)は恥ずかしい、なんて言う夫なんかポイ!よ。

(『光る君へ』では誰も顔隠してないけど、ホントは顔を見られるのはオッパイ見られるようなもんなので、顔を晒して働く女ははしたないっていう風潮だった)

 

足手纏いになる息子もポイ!よ。

 

ここのところを濁さないのは

『ブギウギ』の茨田りつ子も歌うために子どもを置いてきた━━

同様、切り込んでるな、と思う。

 

子ども…子育てを足かせ扱いするのってモヤるけれども、精神的にも肉体的にも、時間も、拘束されるっていう現実がある。

 

春日局も別れた夫に、国際刑事裁判所所長になった赤根智子さんも子どもは実家の両親に任せていた……というのを踏まえると、よっぽどの協力体制がなければ女性が子育てしながらバリバリ働くのはかなりのインポッシブルなミッション。

 

朝ドラ『虎に翼』の寅子ちゃんが(いまのところ)非婚主義なのもそういう事情もあるのかも。

 

感情の面だけでも、子を思うっていう感情の膨大さは手に負えない。愛しさに心配に煩わしさに。その他いろいろ。

 

ポイ!できるならした方が仕事に身が入るだろう。

 

二兎を追えるといいんだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







 


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