一期一会
●定時到着、採血が済んで診察待ちです。
三個並び待合室ソファで待機、となりの相席は診察室へ、診察室は同じ主治医の部屋でした。立ち上がって診察室への足取りはヨタヨタです。彼はしばらくすると診察が終り隣のソファにため息ついて腰を降ろしました。同じ主治医でお話してもいいかと、伺います。了解されてこちらの病状を話し、彼も治療状況を話してくれました。互いにマスクと眼鏡で年齢は読み込めません。
定年控えた59歳で消化器系がん罹患、再発転移を繰り返して標準治療で抗がん剤治療のラストランで61歳です。ゲノム担当の同じ主治医、ゲノム解析で治療薬無の解析です。末梢神経障害で手足の運動機能は私と同じで、運転免許は返納していました。
彼のラストランの抗がん剤治療は点滴時間は2時間かかり奥さんは駐車場で車でお待ちです。受付に呼ばれ診療表を受け取ると、彼はケモ室ではなくて、エレベーターのドアーを開きます。お帰りてす。「がんばれよー」私は彼にそう呼びかけます。彼は私をみて頷きエレベーターの扉が閉じます。たぶん採血データで今日の抗がん剤治療が出来ない診断と推察します。ケモ室の会話の終わりは、「お互いにガンバロウ」一言です。
主治医診断
●いつものように診察予約より30分遅れの診察です。
採血データを主治医から渡され、さしたる異状はなく点滴可能の診断です。前回よりγーGTPは90から103上昇です。
―彼女は点滴後に4-5日過ぎてハイボール一缶です。飲める日は鼻唄交じりでテープル来ます。自分でコントロールするからいいでしょう。代理答弁です。
ー主治医は、美味しいならいいでしょう。
(ちょっと追加のオールドパーがいけませんでしたか。なにぶんにも届いたお魚さんが美味しかったので、いいじゃないですか)
ーまだ頭はしっかりしてますから、先生!!・・
●「上部尿路上皮がんの分子分類・・」のニュースを主治医に紹介します。さっそく主治医は記事をPCで開いて見て「初めて見ました。随分と調べてますね。これではあなたの遺伝子は青いラインでいいですね。」
しばしブロ友さんの共有のパドセブ書き込み、私自身の遺伝子解析について主治医のお話を伺いました。
「いま国内でのゲノム検査、解析登録者は7万人ほどです。大切なのは個人情報で不出です。しかしデータは今後の医療の進歩に欠かせないものです。あなたのデータも次の医療に貢献しています。分子分類もその一つでしょう。わたしのパドセブ奏効のデータは製薬会社に残されて次の創薬となるでしよう。」
なるほど少しはこの世に貢献できているか。
75回目パドセブ点滴
●今日はパドセブ何サイクルでしょうか?
本日の点滴担当の看護師さんに聞きました。
33サイクルとPC見て答えました。ワンサイクル3週連続、休薬でワンサイクルですから計算では99回目のパドセブ治療です。パドセブ日誌では途中の休薬もあり、点滴開始から896日目の75回目のパドセブ点滴日です。がんエーリアン軍とパドセブ軍闘いは延命で、五体不満足の取引が続きます。
●腹減ったー
お迎えの車で、おにぎり弁当いただきまーす
美味いぃぃぃぃ・・・・
●お出迎えは庭の花と泰山木の花です。
今宵も眠れない夜でしょう。
なにより無事の一日に感謝します。
拙文お読みいただき感謝します
誤字脱字にはご容赦ください