No.425・52年目の春・「人生を年寄りとして始めた…」 | rico8001のブログ

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腎盂癌、膀胱がん、根治不能尿路上皮がん、肺転移、抗がん剤で、治療中

本日は52年目の結婚記念日です。

「うちの息子でいいかい・・・」父はあなたに言います。

「どうしてうちの娘、あなたには似合いの人がいるでしょうに」

初めてあなたの家に伺って時の、お義母さんの言葉でした。

わたくしは23歳であなたは25歳でした。

丈夫な体が自慢の私はあなたより長く生きますと言いました。

まさかこんな有様で老いを迎えるとは思えませんでした。

振り返ればご迷惑の掛け放題の「わたくし」、最後まで厄介を掛けますが「ありがとう」です。感謝とお詫びです。

 ナンシー・ウッド「今日という日は贈りもの」「今日は死ぬにはもってこいの日」は、抗がん剤治療中のベッドの傍らで読んでもらい、子守歌でした。

 もはや二人で手を取りスキップは出来ませんが、あなたへのお礼と込めて、52年目のお祝いにこの一節を添えます。

 

人生を年寄りとして始めた・・・

今知っていることのすべてを

もっと以前に知っていたならば

人生を年寄りとして始めたことだろう、

若さを置き去りにすることのほか

人生に恐れることなど何もない

そう言ってくれた老人にだまされた年寄りとして。

そんな人生を送って

いったい何が面白かっただろうか?

わたしのあやまちが

わたしにどんな家庭をもたらしたというだろう?

このままでいるほうがいい。

今やわたしは、若さよ帰ってこい、と願うこともできるし

若さにこう言ってやることもできるのだから、

老年とは、雨が降らなくても

緑の丘がいかに豊かに見えていたかを覚えていること

それ以外のなにものでもないのだと。P43

   「今日は死ぬにはもってこいの日」MANY WINTERS

    ナンシー・ウッド著・フランク・パウエル画

 金関寿夫.訳 1995年 めるくるまーる発行 4/5 0:58

筍が届きます

昼過ぎに、弟か近所の竹山から筍を掘って持ってきました。

ついでに菜園のブロッコリー、ネギ、サニーレタス

次回の食事会で、筍入り豚まんで一品の予定です。

明日は父の祥月命日、弟を連れてお寺納骨堂へお参りです。

結婚記念日と一日遅れの祥月命日で、うっかり忘れません。

お寺さんお参りの後は花見ドライブです。4/5 16:40

浜田神社は梅花のあとは桜、そのあとは菖蒲になります。

 

人生が二度あれば

●あれから52年目です。

治療からまだ3日ですが、本物のビールで乾杯です。

その日も天気快晴、出来たばかりの市民会館の結婚式場です。

植えられたばかりの小さな桜は満開でした。

ところが一昨年はすべて建て替えで、もう桜はありません。

様々な情景はすでに記憶の中です。

ー老年とは、雨が降らなくても

 緑の丘がいかに豊かに見えたかを覚えていること

 それ以外の何ものでもないのだと。

「今日は死ぬにはもってこいの日」ナンシー・ウッドP43引用

私はハイボールを一缶、彼女は酎ハイを一缶、

52年目もお付き合いをよろしくニコニコニコニコ

人生が二度あれば、また一緒になりますかはてなマーク

まずはビールで乾杯白ワイン白ワイン拍手頂きま~す。

 

再度、人生が二度あれば、また一緒になりますかはてなマーク

どうやらアルコールが効いてきたようですニヤリ20:10

 

拙文お読みいただき感謝します

誤字脱字にはご容赦ください