本日は52年目の結婚記念日です。
「うちの息子でいいかい・・・」父はあなたに言います。
「どうしてうちの娘、あなたには似合いの人がいるでしょうに」
初めてあなたの家に伺って時の、お義母さんの言葉でした。
わたくしは23歳であなたは25歳でした。
丈夫な体が自慢の私はあなたより長く生きますと言いました。
まさかこんな有様で老いを迎えるとは思えませんでした。
振り返ればご迷惑の掛け放題の「わたくし」、最後まで厄介を掛けますが「ありがとう」です。感謝とお詫びです。
ナンシー・ウッド「今日という日は贈りもの」「今日は死ぬにはもってこいの日」は、抗がん剤治療中のベッドの傍らで読んでもらい、子守歌でした。
もはや二人で手を取りスキップは出来ませんが、あなたへのお礼と込めて、52年目のお祝いにこの一節を添えます。
人生を年寄りとして始めた・・・
今知っていることのすべてを
もっと以前に知っていたならば
人生を年寄りとして始めたことだろう、
若さを置き去りにすることのほか
人生に恐れることなど何もない
そう言ってくれた老人にだまされた年寄りとして。
そんな人生を送って
いったい何が面白かっただろうか?
わたしのあやまちが
わたしにどんな家庭をもたらしたというだろう?
このままでいるほうがいい。
今やわたしは、若さよ帰ってこい、と願うこともできるし
若さにこう言ってやることもできるのだから、
老年とは、雨が降らなくても
緑の丘がいかに豊かに見えていたかを覚えていること
それ以外のなにものでもないのだと。P43
「今日は死ぬにはもってこいの日」MANY WINTERS
ナンシー・ウッド著・フランク・パウエル画
金関寿夫.訳 1995年 めるくるまーる発行 4/5 0:58
筍が届きます
昼過ぎに、弟か近所の竹山から筍を掘って持ってきました。
ついでに菜園のブロッコリー、ネギ、サニーレタス
明日は父の祥月命日、弟を連れてお寺納骨堂へお参りです。
結婚記念日と一日遅れの祥月命日で、うっかり忘れません。
お寺さんお参りの後は花見ドライブです。4/5 16:40
浜田神社は梅花のあとは桜、そのあとは菖蒲になります。
人生が二度あれば
●あれから52年目です。
治療からまだ3日ですが、本物のビールで乾杯です。
その日も天気快晴、出来たばかりの市民会館の結婚式場です。
植えられたばかりの小さな桜は満開でした。
ところが一昨年はすべて建て替えで、もう桜はありません。
様々な情景はすでに記憶の中です。
ー老年とは、雨が降らなくても
緑の丘がいかに豊かに見えたかを覚えていること
それ以外の何ものでもないのだと。
「今日は死ぬにはもってこいの日」ナンシー・ウッドP43引用
私はハイボールを一缶、彼女は酎ハイを一缶、
52年目もお付き合いをよろしく
人生が二度あれば、また一緒になりますか
まずはビールで乾杯頂きま~す。
再度、人生が二度あれば、また一緒になりますか
どうやらアルコールが効いてきたようです20:10
拙文お読みいただき感謝します
誤字脱字にはご容赦ください