リチャの妄想ブログ -626ページ目

第2話  誓③(下)


弥砂:「沙見夜、明人さんが来る前、
なに話してたっけ?!」

沙見夜:「姉貴の御守りか、
その中に手紙が入ってるんだょ。」
弥砂:「沙見夜はもう読んだろ?」
沙見夜:「いいや、まだ読んでない。」
弥砂:「一緒に読む?!」
沙見夜:「別にいいけど。」



瑠美羅姉さんの手紙

沙見夜、弥砂へ
この手紙は、大きくなってから読んで下さいねぇ
大きくなった沙見夜と弥砂へ
きっと沙見夜達は兄さん達に鍛えられて
強くなったと思います。

沙見夜と弥砂は、私のように
家出するかもしれません。
その時は私を探して下さい。
私は待っています。きっと沙見夜達なら
見つけられるでしょう。
兄さん達が考えているシゴト→殺人は
いけないことです。
殺人がどれだけ悲しくて人を苦しめることか、
きっと兄さん達は分かっていないんです。
だから兄さん達に解らせましょう!!
そして平和な世界を作りましょう。

この御守りは
大切に持っていて下さいねぇ。



弥砂:「この手紙いつ貰ったん?」
沙見夜:「これは、姉さんが出て行く前に
貰ったんだけど…姉さんその時…
まだ7か8歳だよなぁ。」
弥砂:「なる程それで文章が…。」

沙見夜:「姉さんどこにいるんだろう?!」
弥砂:「そのうち逢えるんじゃない?
気にするなょ。」

第2話  誓②(中)

不明:「こんにちは。」
《↑栗木明人、登場》
不明=明人:「君達は沙見夜、弥砂君だねぇ。」

沙見夜、心の叫び:『誰?』  
弥砂、心の叫び:『なぜ俺達の名前を?』

沙見夜:「はい。あの…。」

明人:「すまない。紹介し忘れた。僕は栗木明人。
まぁ君達の従兄なんだけどねぇ。」
弥砂:「…。」
明人:「まぁ従兄と言っても、
知りも知らないと思うけど、君達の兄さんから
すれば彩好くんと同い年だょ。」

沙見夜:「兄さん達のことも知ってるんですか?」

明人:「従兄だし、知ってるょ。」

明人:「それに僕は君達兄弟に家族を
奪われてねぇ。恨む立場にあるんだ。」

沙見夜、弥砂は、ぞっとした。
明人:「大丈夫。君達は僕の殺人(シゴト)の
刺客(シカク)じゃないから大丈夫だょ。」

沙見夜、弥砂の心の叫び:
『はぁ~びっくりしたぁ。何なんだょ。
この人。』

沙見夜:「一体何が合ったんですか?
意味が解りません?」

明人:「フッ…まだ君達が幼い頃に
灼君を含む君達の兄さんが、
当時生きていた父の命令により、
僕らの家族を滅ぼすようにした、
それで僕は蛭に助けられた。
だけど、僕はきっと蛭に騙されたんだ。
当時僕は家族と仲が悪くって、
始め家族を失った時は、うれしいと思ったけど、
何日かたってみるとやっぱりねぇ…
寂しいて言うか、孤独感じたょ。本当に。」

明人:「まぁ君達に僕と同じ様に兄さん達を刺客に
しようか?…。そしたら僕の気持ちが分かるだろ?!
なんてねぇ。そうはしないって。フッ…。」

沙見夜、弥砂、さらにぞっとする。
『何なんだょ本当にまるで
蛭兄がいるがいるみたいだょ。』

沙見夜:「あの…えっと…。」

明人:「何?」

弥砂は小声で沙見夜に言った「沙見夜、
何か話してごまして逃げたほうがいいって。」

沙見夜「それはやばいだろ」
2人がこそこそ話していると

明人:「…実は僕の仲間にしようと
思って来たんだけど。」
《さっきとは違って明人の厳しい表情が
急に優しくなった》

沙見夜、弥砂:『えっ?!』

明人:「君達を試してみたんだ。
その為に過去の話をしただけだょ。」


沙見夜、弥砂:「…よかった。」

明人:「じゃあ、僕はこれで、
また今度、逢おう。」

第2話  誓①(上)

登場人物(話言葉人に出でくる人もありで。)主人公
→蔵人沙見夜(クロウド サミヤ)<14>
(五・六男)弥砂(ヤサ)<14>←双子

長兄、蛭(ヒル)<23>
次男、散無(サム)<22>
三男、彩好(サイス)<20>
四男、灼(シャク)<18> 
瑠美羅(ルミラ)<16> 
栗木明人(クリキ アキヒト)<20>

第2話  誓
沙見夜が旅をして(家出して)2日目
沙見夜:「はぁ。何も食べてねぇ。
これからどうしたらぁ…。んっ?!」
弥砂:「よっ!沙見夜!」
沙見夜:「わ゛なんで!?、お前もか?!」
弥砂:「そうだけど。」
沙見夜:「なんでお前まで」
弥砂:「だってょ。俺やっぱ沙見夜がいないと
俺じゃないって、思ってさぁ。」
沙見夜:「あのさぁ兄さん達は俺を捕まえようとか
何も言わなかったわけ?!」
弥砂:「兄さん達は捕まえようとは
言わなかったんだょねぇ」
沙見夜:「まじかょ。」
弥砂:「兄さんがこんな事言うと
思わなかったんだけどさぁ。
沙見夜が居なくなってから…」

《ここで弥砂の喋っている過去シーン
(1日前の)に入る》

散無兄さん:
「兄上、沙見夜をどうなさるんですか。」

蛭兄さん:「ほとっけ。どうせ沙見夜は、
連れ戻しても、出て行くだろう。無駄だ。」

散無:「兄上…。」

蛭:「まぁどうせ…そのうち、
アイツも出て行くだろうし。」

その時、俺は蛭兄と少しだけ目が合ったんだ

《ここで沙見夜と弥砂のシーンに戻る》

弥砂:「で、その時に俺さぁ沙見夜みたいに
出て行こう。って決めてたから、
蛭兄って解ってるんだょなぁ。」

沙見夜:「そんな事よりさぁ…
俺たちはもう蛭兄達から解放された訳?」
弥砂:「たぶん。だと思うょ。」
沙見夜:「だよなぁ。」
沙見夜:「そうだ、お前に…これさぁ幼い時に
姉貴から貰った御守りなんだけどさぁ。
これはお前の分なんだけど。」
弥砂:「ありがとう。
これずっと俺に渡せなかったとか?」
沙見夜:「そう言うことだけど…。」