第2話 誓③(下)
弥砂:「沙見夜、明人さんが来る前、
なに話してたっけ?!」
沙見夜:「姉貴の御守りか、
その中に手紙が入ってるんだょ。」
弥砂:「沙見夜はもう読んだろ?」
沙見夜:「いいや、まだ読んでない。」
弥砂:「一緒に読む?!」
沙見夜:「別にいいけど。」
瑠美羅姉さんの手紙
沙見夜、弥砂へ
この手紙は、大きくなってから読んで下さいねぇ
大きくなった沙見夜と弥砂へ
きっと沙見夜達は兄さん達に鍛えられて
強くなったと思います。
沙見夜と弥砂は、私のように
家出するかもしれません。
その時は私を探して下さい。
私は待っています。きっと沙見夜達なら
見つけられるでしょう。
兄さん達が考えているシゴト→殺人は
いけないことです。
殺人がどれだけ悲しくて人を苦しめることか、
きっと兄さん達は分かっていないんです。
だから兄さん達に解らせましょう!!
そして平和な世界を作りましょう。
この御守りは
大切に持っていて下さいねぇ。
弥砂:「この手紙いつ貰ったん?」
沙見夜:「これは、姉さんが出て行く前に
貰ったんだけど…姉さんその時…
まだ7か8歳だよなぁ。」
弥砂:「なる程それで文章が…。」
沙見夜:「姉さんどこにいるんだろう?!」
弥砂:「そのうち逢えるんじゃない?
気にするなょ。」